愛犬の鳴き方がおかしい?悲鳴のような鳴き声で伝えたいことは?

犬は通常、「わんわん」や「くーん」など様々な声を発して何かを伝えようとします。鳴き方がいつもと違う。普段と違って悲鳴のような鳴き声をあげている。

そんな時、飼い主としては非常に心配ですね。「これはちょっと一大事なのか?!」

 

愛犬の一番近くにいる飼い主として鳴き声で今伝えたいメッセージが何なのか、すぐにわかってあげたいもの。できる対処方法がわかればすぐになんとかしてあげたい。

シチュエーション別に鳴き方がおかしい時に考えられる理由と対応について詳しくみていきましょう。

わんこわんこ

僕たちは理由もなく鳴いたりしないよ

 

愛犬の鳴き方がおかしい(その1):痛みがある

お散歩から戻ったとき、急に「キャーン、キャーン」と悲鳴のような鳴き方をしてびっくり。何事かと思い、すぐに動物病院へ連れて行ったもののなんともないとの診断。

意味もなく、そんな鳴き方するだろうか。。。病気かけがなど大丈夫だろうか。。。

 

行きつけの動物病院が小さな町のお医者さんだった場合、念のためくわしく検査ができる、設備の充実した大きめの病院へ行って検査してもらいましょう。

緊急性がなさそうなら、この機会に定期健診をうけるのもいいかもしれません。2つめの病院で病気がわかったというケースもあります。

 

意味もなく急に悲鳴のような鳴き声をあげることはありません。異常な鳴き声をあげるのは、なにか痛みがあるのではないかと考えるのは妥当なこと。犬種によって腰を傷めやすいこもいます。

椎間板の病気や又関節の脱臼、骨折、内臓疾患、排便排尿時に痛みが伴う病気など放置すると悪化する場合も。愛犬が発したサインを見逃すことなく、初期のうちに対応してあげましょう。

愛犬の鳴き方がおかしい(その2):さみしい、不安

犬は喜怒哀楽がはっきりしていて親近感がわく動物。感受性が豊かなので顔をみてるだけでなんとなく気持ちが伝わるような気がします。

そんなわんこがいつもと違う鳴き方をしているなら、きっとなにかあるはず。近頃、環境の変化はあったでしょうか?

 

近しい人が家を出た、引っ越した、可愛がっていた人が亡くなったとか。あるいは引き取ってきたばかりのわんこなら慣れない環境であることは間違いありません。

そんな変化がわんこにとって落ち着かない不安要因となっている場合があります。犬は警戒心が強く臆病な側面を持っています。

 

人の気配が感じられず、さみしくてたまらず鳴き声をあげたのかもしれません。環境の変化というストレスから分離不安という症状がでている可能性も考慮しましょう。

また高齢のため認知症を発症して吠えが始まるケースもあります。嗅覚や聴覚の衰えから飼い主の存在を感じる機能が低下してしてしまい不安になって鳴き声をあげるのです。

年齢的に考えられる場合は、一度獣医師に相談してみましょう。

わん太わん太

ぼくたちはひとりが苦手。

分離不安の症状と改善策

迷子犬だったり、里犬だったりしてお家を転々としてきたわんこは、なかなか落ち着かなった経験から不安になりやすい心理状態でいることが多いのです。

あるいは甘やかしすぎて、かまいすぎた場合も急にひとりになることができず同様に不安を感じるようになります。

 

あなたのそばから一時も離れようとしないとか、トイレにまでついてくるとか、短時間でのお留守番でも狂ったように鳴きまくるなど、そんな状態であれば分離不安症であることが考えられます。

「分離不安症」などと聞くと、とても重要な病気である印象。

 

ですが、心配ありません。

わんこがあなたを信頼し、「あなたはわんこのことを捨てたりしない。必ず戻ってくるのだ」と思うようになれば、この症状はかならず治ります。

分離不安の症状
  • 飼い主が見えないと異常に吠える、鳴く
  • お漏らししてしまう
  • しっぽを追いかけたり、噛んだり、手足を噛み続けたりする
  • 家具を破壊したり、トイレシーツをぼろぼろにしたりする
分離不安を治すために
  • ハウスに慣らす、ハウスが落ち着く環境にする
  • 鳴き声に反応しない
  • ラジオや音楽を定期的に流す
  • 飼い主のにおいのするものをハウス内に置く
  • 湯たんぽなど仲間と寄り添っているように感じる工夫をハウス内に置く
  • 「いってきます」などの挨拶はしない

わんこがひとりでも落ち着いていられる場所を用意してあげて、そこに少しずつでも長くいられるように練習していきましょう。

最初は数秒、姿を消してみて、またすぐ戻る。徐々に慣らして数分ずつ長くしていきます。「ハウスに入るとひとりになる」と悪い印象をもたないよう、ハウス内で遊んであげたりおやつをあげたりして「ハウス=楽しい場所」とイメージづけることがポイントです。

 

ハウスは、静かでおちつく場所に設置し、外の気配を直接感じないような自然界の巣穴に近い環境を作ってあげましょう。

夢中であそべるおもちゃがあると、ハウスで遊んでいる間に短いお出かけが難なくできたりして便利。

 

わんことあなたとの信頼関係が鍵となります。遊べるときはいつも満足いくまで遊んであげ、お利口であれば褒めてくれる、何気ない時に愛情を感じるよう撫でてあげるなど、わんこが安心することが重要。

あなたは絶対に帰ってくるし、つねに愛情を感じられるとわんこが思っていれば、こころが安定して不安になりづらくなります。

 

またいなくなる気配を感じさせて不安にさせないよう、「いってきます」や「ただいま」などの挨拶はしないこと。

気づかないうちに出かけていつの間にか帰っている状態になれることで、お留守番が日常のなんでもない習慣になるのです。

愛犬の鳴き方がおかしい(その3):甘えたい、うれしい

大好きなひとに出会って嬉しいとき、よく遊んでくれる人が来たときなど「キャンキャン」と高い声をだして喜びを表現します。

長い旅行に出かけたあるいは、長期入院していた飼い主が、久しぶりにかえってきたときなど、「キューンキューン」と感情のこもった喜びの叫びのような声で鳴き続けます。

 

わんこにとっては旅行や入院について理解できるはずがありません。なので、捨てられたのか何が起こったのかわからず、ずっと不安に過ごしていたことでしょう。

そんな感情が爆発するのか、いつもは聞くことのないような鳴き方をします。犬の愛情の深さを感じ、傍でみていて胸が熱くなります。

最後に

いかがでしたか?

感受性がつよく喜怒哀楽のはっきりしている愛犬が異常な声で鳴いたとき、気が動転してしまうのもよくわかります。

 

飼い主として愛犬の異変にはいち早く気付き、適切な対応をしたいもの。愛犬を守り育てるのが飼い主の役目であり、一緒にいられる期間を精一杯悔いのないよう過ごしたい。

わんこはそんなあなたを見つめ、愛情をしっかりと感じています。あなたに信頼をよせ、信じてそばでまったりくつろぐわんこにこの上ない幸せを感じる毎日。そんな日々がずっと続くよう応援しています。

 

 

 

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