犬は感情表現が豊かで喜怒哀楽がはっきりしています。愛犬の表情から「唸る」時でも怒ったり威嚇しているのとは別の状況に遭遇します。
細かい状況や表情、態度から愛犬の状態を正しく把握し、適切なしつけを行うことは必須。鳴き方、吠え方、しっぽの状態、表情を読み解き、飼い主として間違いのない対応をしていきましょう。
今回は特に唸るわんこに注目。唸ると聞くと怒るとか威嚇してるとかそのようなネガティブ感情だと思いがち。しかし、意外にも喜んでいたり、うれしくて興奮している時もあるのです。
それでは早速みていきましょう。
嬉しい表現もいろいろです
犬が唸るシチュエーション
- こわい
- 痛い
- 縄張りを守る
- 主人をまもる
- 子犬をまもる
- 優位性を主張(自分の方が上だ)
- 所有をアピール(自分のものだ)
通常わんこが唸るとき、鼻の上にしわを寄せて歯を見せて唸り声をだします。この場合は上記のようなネガティブな感情を表現している時。
飼い主に向かってこのように唸るならわんこは、あなたとの上下関係について誤っている可能性も。問題行動と認識し、しつけ直しが必要です。
わんこにとってあなたの方が序列的に下なので決して言うことを聞こうとしないはず。あなたは毅然とした態度で日常生活の中でしっかりと伝えなくてはなりません。
あなたがわんこの飼い主でリーダーであることを。
- うれしい
- 楽しくて興奮
- 甘えてる
- 大好き
表情が穏やかで、怒るようなシチュエーションではない状況で唸った場合は怒ったりしているのではなく、「うれしい」「たのしい」などのポジティブな感情を表現。
唸り方も違っており、敵意がはっきり伝わる唸り方ではなく喉を自然と慣しているような控えめな唸り声。同時にしっぽを振っていたりもします。
遊んでいるときに唸り声を聞くと一瞬ギョッっとして「この遊びはきらいなのか」と思ってしまいますが、喜んでいるのだと知っていれば焦って誤った対応をすることもありません。
愛犬が嬉しくて唸るときに必要なしつけとは
遊んでるとき
わんこは引っ張り合いっこの遊びが大好き。おもちゃやタオル、ぬいぐるみで引っ張り合いっこ遊びをしていると、楽しそうな様子。なのに、一生懸命になりすぎるのかちょっと険しい表情となって「ガルルル….」と怒ったような唸り声が。
一瞬ひるんで遊びをやめてしまうかもしれません。この遊びが嫌いなのか、所有権を主張した問題行動に発展したのか、それとも放せと威嚇してるのか?
この場合、わんこの感情は楽しくてテンションMAXな状態。あなたとの遊びがうれしくて夢中になり過ぎて、のめり込んでしまっているのです。
攻撃や威嚇の時との違いは、はしゃぐように飛び跳ねる、上体のみを低くするなどのサイン。ただし、そのまま威嚇や攻撃に移行する可能性があるため、ある程度の状態をみて落ち着かせるためのコマンド「おすわり」「まて」を支持して静止しましょう。
他の犬とじゃれ合っているときなどに「ウゥ〜」という唸り声を出したら、嬉しいときの感情表現。しっぽを振っていたり、穏やかな表情でいることが多く、喉を鳴らしているような怒っているときとは違う唸り声になります。
撫でてもらってるとき
仰向けに寝転がって甘えてきたわんこ。「そうか、そうか」と撫でていると「ウゥ〜」という唸り声を突然上げたりします。唸りながら手を軽く噛んでくることも。
「なにか怒ったのか」と心配するかもしれませんが、犬は威嚇しているときや敵意を向けているときだけでなく、甘えているときや嬉しいときにも唸ります。
穏やかな表情で気持ちよさそうに目を細めていたら、気持ちよくてつい声が出てしまっているという状態。飼い主であるあなたへの大好きという愛情表現。
あるいはうれしくて興奮してしまい、ついつい甘えた声が出てしまっている状態です。
愛され感満載でしあわせ~
おなかを見せているとき
おなかを見せるのは服従の証であることは有名です。コロンとおなかを出して横になり、「撫でて」アピールすることがありますが、撫でていると「ウゥ〜」と唸り声が。
わんこのおなかには急所があので心を許していない相手、安心できない相手の前では決しておなかをみせようとしません。進んであおむけになって甘えてくるのは大好きな相手だけ。
あなたへの愛情表現であり信頼の証なのです。この他おなかを見せるのは、自分より強い相手に降参を意味する場合や背中がかゆい場合となります。
最後に
いかがでしたか?
感情表現が豊かなわんこの表情を読み取る参考になりましたか?唸り声をが聞こえた場合でも、平穏な顔をしていてしっぽをふっていればそれは嬉しいときや楽しいとき。
唸り方も小さめで喉がゴロゴロなっているような感じ。わんこの喜怒哀楽を見極めて正しく理解してあげましょう。そして適切なしつけを行うこと。
表情、吠え方、鳴き方、しっぽの状態を読み解き、飼い主として間違いのない対応をしていきましょう。学んだしつけが生かされ、ペットライフがますます充実すること間違いありません。
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