愛犬にとって楽しみなお散歩。お散歩を催促するようになっていませんか?散歩前に吠える催促吠えは要求吠えといって問題行動のひとつ。放置してはいけません。
かわいいという気持ちがあると、ついつい愛犬が求めていることをしてあげたくなりますね。愛犬が顔を覗き込んで見つめてきたり、前足で「ちょうだい」をしてきたり。
そうした行動に応じていると吠えるようになります。吠えることは犬にとってはコミュニケーションの手段。
集団行動をする習性のある犬の重要な伝達手段なのです。ですからわんこが自分の要望を飼い主に伝えようとしたときに吠えるのは自然なこと。
催促吠え、要求吠えを聞いたとき「どうした?お散歩行きたいの?じゃあ、行こうか」などと声をかけたりしていませんか?
これが問題行動をどんどんエスカレートさせてしまう原因に。初期の段階で気付いてすぐに修正するしつけを実施しましょう。
楽しいお散歩の時間になったよ~
お散歩の時間を定刻にしない
犬はとてもかしこい動物です。誰が自分の世話をしてくれるのか、この家のリーダーはだれなのか、自分のテリトリーに至るまでしっかり把握しています。
お散歩の時間を定刻に設定して毎日過ごしていると、「お散歩の時間だ」とわかっていて「そろそろ行こうよ」と声をかけてきます。
声をかけるというのは吠えるということ。声をかけても一向に動いてくれないとしつこく大きな声で「ねーっ早く行こうよ。何してんの?時間だよ」といった感じで伝えてくるのです。
これがエスカレートしてくると、定刻でなくてもわんこが行きたい時に吠えて伝えるようになります。
こうなるとわんこにとっては、自分の方が飼い主であるあなたよりも立場が上だと考えています。要望を伝えたときに従うあなたは下なのです。
犬の催促に応じない
お散歩の催促、要求だけなく、わんこからの催促すべてに応じないことです。わんこの希望を把握するのは大切です。
ですが、あえて催促行動、要求行動が始まったらおさまるまで待ち、大人しくなってから散歩に出かけましょう。
少なくとも最後に吠えてから1分以上は放置すること。辛くても「無視!」すると覚悟してください。わんこにおとなしくしている方がいいことがあると覚えてもらうためです。
吠えるとご近所に迷惑になります。苦情を言われる可能性もあります。しかし、犬にそんな事情が理解できません。
あなたが催促吠えに応じてくれるなら深夜、早朝問わず吠えるようになるでしょう。覚悟を決めて無視することです。
ご近所の理解を得られるよう、「しつけの最中で必ずやめさせるのでしばらく待ってください」とご挨拶しておきましょう。
吠え癖を治すことは根気と覚悟が必要。子犬のうちにこうした芽をつんでおけるならベスト。成犬になってからでも正しく根気をもってしつければ治せます。
間違っても根本原因をただすことなく愛犬の声帯を手術で切除してしまったりしないことです。もしくは手に負えないと言って愛犬を始末しますか?
犬は悪くない、間違えた対応をしたのは飼い主の方。人間側の態度を変えて正しくわんこに接すればお利口なかしこいわんこも変わります。
飼い主としてどうか知っておいてくださいね。
お散歩中はリーダーウォーク
上下関係を逆転させないためにもお散歩はとても有効。お散歩中にしっかりリーダーウォークをすることです。
お散歩は定刻にせず、ランダムに設定すること。犬がいつ行くのか想像できないほどあなたの気まぐれで決めましょう。
同様にお散歩コースや時間、歩くペースなどもあなたの主導で変化させるといいでしょう。上下関係がおかしくなってしまってるわんこは、リーダーウォークができない可能性が高いです。
基本に立ち返って、リーダーウォークをしつける必要があります。リーダーウォークとは愛犬が飼い主の横について歩く基本の歩き方。
リードを引っ張ることなく飼い主のペースで横について歩きます。飼い主の顔を時々見上げ意向に沿って行動してくれるようになれば、突然車に向かって走り出したりせず愛犬の安全を守ることができます。
初めは外だと誘惑が多いので、室内や敷地内でまずは訓練しましょう。飼い主より前にでようよしたらリードを瞬間に引き「いけない」ことを伝えます。
リードが緩んだまま横について歩けていたらほめてあげる。あなたがどちらに行こうとしてもわんこがついてこれるようになったらOK。
お散歩でこのリーダーウォークを実施していていればまず主従関係が崩れることはありません。
お散歩の興奮しすぎるわんこの場合は外に出る前、敷地を出る前に「おすわり」や「まて」をさせて落ち着かせましょう。
リーダーウォークで主従関係を示しつつ、間にわんこが思いっきり楽しめる時間も混ぜるとお散歩がより楽しく有意義なものになります。
お散歩大好き♥
吠え癖がつかないための日頃のしつけ
コミュニケーションとしての手段である「吠え」は犬にとっては自然な行動。しかし人間社会で一緒に暮らすうえではあまり好ましくありません。
ご近所に迷惑であるだけでなく、知り合いや訪問者にやたらと吠えることを癖づけてしまうからです。
吠えているわんこに対して大声で「やめなさい!なんで吠えるの?迷惑でしょう?」などと声をかけるのは逆効果。
言葉を理解できないわんこにとっては、あなたが一緒に吠えてくれていると勘違いしてしまうからです。
もしくは自分に対して声をかけてくれている、その行為自体が構ってもらえていると解釈して喜んでしまいます。
短く「だめ」を伝えて構わないこと。どうしてもやめない、吠え癖が治らない場合は天罰といって大きな音で驚かせるやり方もあります。
最後に
いかがでしたか?
飼い主側の行動がわんこに与える影響は絶大です。しかし犬は過去にとらわれず未来を想像せず今この瞬間を生きる動物。
あなたの行動が変わればわんこも変わります。正しいしつけを学んで適切に対応していきましょう。
あなたもわんこも幸せに暮らせることが一番ですから。
もしよろしければ、ブログランキングの応援をお願いいたします。