愛犬が抱っこで唸るようになったわけは?その時しつけはどうしよう?

愛犬が急に抱っこすると唸るようになってしまいました。これといって理由がわかりません。どうしてでしょうか?

飼い始めて数か月、愛犬の態度が少し変わってきた。犬は集団で暮らしきた習性から環境の中での洞察力にすぐれています。

 

これといった理由がわからないが、今までなんともなかった動作で唸るようになった場合、考えられる答えがあります。

それは愛犬が1歳ぐらいから2歳ぐらいの時期であれば、かなり高い確率で考えられるのは、

 

反抗期・・・ではないでしょうか?

抱っこした時に唸る、不快感を示すのは、甘えからわがままを出してきているのか、あるいはどこかが痛い(病気やケガは考えられます)、または嫌な思いをした経験からの行動でしょう。

 

犬にもある反抗期。

犬は頭のいい動物。とっても賢いのです。家庭内の自分の地位がどのあたりに位置するかは序列を重視する犬にとっては大切なこと。

そのため、時々飼い主を試して叱られる度合いをはかるようなことがあります。犬も自己顕示欲を持っていて意思表示をするのです。

 

このぐらいしても大丈夫か、かまって欲しいときこんな風にしてみようか。あっ意外といける。もうちょっと強めに主張してみようかな。

吠えたり唸ったり噛んでみたり。そうした行為を何かのきっかけでしたときに、それほどしかられなかったら、犬にとっては問題ない行為と認識して学習してしまいます。

 

飼い主が叱ったつもりでも、言葉を理解できない犬にとって「叱られた」と認識していなかったら叱られなかったことと同じこと。

唸ってみたら大丈夫だった。その次は吠えてみた、あるいは噛んでみた。それでも大丈夫と思ったら強く噛んで血が出た。。。こんな風にエスカレートしていくのです。

わんこわんこ

いけないことはしないよ。

唸る種類について整理しておきましょう

犬が唸るのはこんなとき
  • 優位であることを知らせるため「自分の方が上だ!」
  • 恐怖を感じているとき「こっち来るな!」
  • 子犬や仲間を守るための威嚇「何かしたら許さないぞ!」
  • 所有していることを主張するため「このえさ(おもちゃ)は渡さないぞ!」
  • 縄張りを守るための威嚇「出ていけ!」
  • 喧嘩するとき「なんか文句あっか?」
  • 楽しすぎて興奮してるとき「ついつい唸っちゃう♪」
  • 痛いとき「痛いからさわらないで!」

犬は本来従順な動物です。奉仕の精神があって人に尽くしてくれる優しさを持っています。しかし、集団で暮らしてきた犬本来の習慣の中で、序列はとても重要なものでした。

そのなごりから、犬は自分のポジションについて常に把握しています。家族の中での自分のポジション。これは犬が勝手に解釈しているもの。

 

人間からどう扱われるか、どのような対応をされているかで判断しているのです。子供より自分の方が上だと考えていれば、何か気分に合わないタイミングで子供がそばにくると唸ることがあります。

顔をゆがめるだけでなく、時には毛を逆立てて耳を立て、全身で自分を大きくアピールするような動作をすることも。

 

よそのわんこに対しても、優位性をアピールして上位であることを確認するためにこうした攻撃的な唸りをみせることがあります。

また恐怖にかられ追い詰められた犬は耳を後ろに下げ体をこわばらせて震えながら唸ります。日常愛犬がこんな風に怖がるほど追い詰められることはないはず。

虐待経験のある保護犬にトラウマがあって極度に人を怖がるとき見せることがあります。

 

縄張り意識が強くなり警戒心が増すと、自分の縄張りと考えている領域に人や通りすがりの猫などがいると、牙をむいているという表現がぴったりなほど歯をむき出して唸り吠えます。

番犬として私たち人間の役に立ってきた犬の得意分野です。

 

また血気盛んなわんこ同士が出会って喧嘩するとき、お互いににらみ合い唸り声を響かせます。いつ噛み合いの喧嘩になってもおかしくありません。

反対におもちゃに夢中、遊びに夢中で興奮して唸ることがあります。唸り声を聞くと、意外な気がして驚きますが、喜んでいる時に唸ることもあるのです。

 

病気やけがで痛みのあるとき、触ってほしくなくあて唸ることがあります。あるいはブラッシングが痛いけど我慢させている時など。

犬は言葉を話せないので、愛犬がどんなときに唸っているのか、この唸りがどれにあたるかをしっかり観察し、適切な対応を考えることが大切です。

反抗期を迎えたわんこをどうしつける?

愛犬が何かのきっかけで唸ったとき、しっかりと対応できることが理想。なぜ唸ったのか理解できずに驚いて手を引っ込めてしまったりすると、唸ることが有効な行為と学習して今後も唸るようになってしまいます。

軽い自己主張なら、理想的な行動を褒めてのばすことを繰り返すことで効果がありますし、唸るのはなんらかのストレスによるものであることが多いため、飼い主とのコミュニケーションをしっかりとれ始めると自然と唸らなくなる可能性もあるのです。

 

問題行動の気配が感じられたら、できるだけ早い段階、習慣化するまえに適切なしつけをしておくことが大切。わがままを出して許されているとエスカレートしてますますわがままになっていきます。

唸ったときに、しっかりと叱ること。毅然とした態度で片手で首輪を持ち、もう片方でしっかりとマズルをつかんで目を合わせて静かに伝えます。「だめ」「いけない」と。

 

ことばが理解できないわんこにとって、飼い主の言葉のトーンや態度、発せられるエネルギーでいけないことが伝わります。

唸ったとき、いけない行動をしたときすぐにしてください。時間が経つと闇雲に嫌な思いをしただけで、わんこにとって不快感・嫌悪感だけが残ります。

 

口でいくら「こら、やめなさい。だめでしょう?」などと言っても怒っているかどうか伝わらなければ意味がないどころか、かまってくれる、反応してくれると思ってしまうと逆効果。

問題行動に発展しかねない重要なポイントでは飼い主も本気で向き合い、気迫できちんと伝えること。静かな強いエネルギーを発しているイメージで意志を強くもって叱りましょう

 

わんこが本気でいけないことを理解したら、二度としなくなります。特に威嚇して唸るようならいずれ噛むように。

犬が本気で噛めば人間はただではすみません。流血するだけでなく骨だって砕けるあごをもっているのですから。

 

体罰を与えるのは絶対にいけません。しつけには信頼関係がなによりも必要なのです。深い愛情をもって大切にわんこを育てましょう。

愛犬からの信頼を裏切るような叱り方をしてしまったら、失敗です。愛犬にもそれぞれ個性や違った性格があるので、そのこに合わない叱り方をしてしまったら、かえって悪化させてしまうことも。

 

自信がない場合は、あるいはやってみて上手くいかないと思った場合は、専門家に相談してみるのもいいかもしれません。

ポイントは「唸って威嚇してみたら飼い主が自分の言うことを聞いて従った、自分の方が上なんだ」と勘違いさせないことが大切毅然とした態度で接すること。それが必要なことです。

わん太わん太

ぼくはいいこです。

健康診断は定期的に。

身体の表面にとくに異常が見当たらず、抱っこしたときに痛いのかどうか疑問がある場合は、健康診断を受けましょう。

できれば健康診断は定期的に受診しわんこの体調管理をしてあげたいもの。定期健診で内臓に疾患がみつかったりすることもあります。

 

できるだけ初期の段階で発見できれば、食事や投薬で改善する可能性が高まります。愛犬にはできるだけ健康で長生きしてもらいたいですね。

一緒にいられる時間はあっという間です。健康管理をしっかりしてあげましょう

最後に。

いかがでしたか?

成長の過程で犬にもいろんな時期があります。好奇心旺盛な時期、元気で多感な時期、やんちゃしたい盛り、落ち着いてきて、年老いる。人間と同じですが、そのサイクルは早く訪れます。

 

言葉で会話できないので、飼い主として愛犬の行動の原因や理由についてしっかりと見極める必要があります。毎日一緒にいてわんこにとって一番長く一緒にいるのがあなたです。

そしてわんこは信頼するあなたのそばにいるのが一番しあわせ。あなたに甘えることも当然なのですが、甘やかすのではなく愛情を上手にそそいであげること。

 

最適なしつけをすることで、自分だけでなくわんこにとっても快適な環境をつくることができるのです。

 

 

 

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