愛犬は吠えるし噛む。犬が噛む理由と自宅でのしつけについて

うちの犬は自宅ではよく吠えるし、噛むこともある。よそのわんこともなかなか仲良くできないし。この場合どんな風にしつけをすればいいでしょう?

家の外ではある程度おとなしくしている場合、「自宅での地位は自分が1番」と犬が思ってしまっています。

 

子犬のかわいい盛りに可愛がりすぎて甘やかし、やりたい放題にして気付いたら俺様、女王様。こうなると、しつけ直しはなかなか大変です。

でも全然不可能ではありません。根気を覚悟してじっくりと取り組みましょう。

 

自宅にて、犬が吠えるのはどんなとき?

犬が吠えるのはコミュニケーションの手段。全く吠えないようにするのは、私たちが全くしゃべってはいけないのと同じ。それがわんこにとってストレス過ぎる環境です。

挨拶やお返事程度の「わん」はおいておき、しつこくうるさく吠え続けるならご近所迷惑にもなりますし、その吠えの意味を理解して修正していく必要があります。

 

自宅で犬が吠える場合の理由は大きく2つ。(わんこが若くて健康で元気な場合です)

  • 要求 : えさや散歩を要求したりかまって欲しいといった犬自身の願いがあってそれを伝えてかなえようとしているのです。
  • 威嚇 : ソファからどくように行ったら吠えてきたなど、自分の地位を知らしめるための威嚇として吠えているのです。また縄張りを守る行動でもあります。

 

わんこわんこ

おはよう!とおかえり!の挨拶は「わん」だね

自宅にて、犬が噛むのはどんなとき?

犬が、噛むことを習慣にしてしまっていると手ごわいです。なぜなら犬が本気で噛んできたら容易に大怪我をしかねないからです。

とはいえ、犬を犬として理解して接していれば、こうした事態は起こらなかったでしょう。愛犬を噛む犬にしてしまったのは飼い主であり、わるい犬やダメな犬などいないからです。

 

犬が噛むときは、吠えるだけでは伝わらなかったものがもっとエスカレートしてしまった時。かなりのストレスを感じているはずです。

子犬のときに、歯がはえる段階で歯がかゆく感じて家具などをかじることがあります。そうした甘噛みの段階で、しっかりと噛んでよいおもちゃなどを使ってストレスを発散させてあげなかったのかもしれません。

 

大きくなってから噛む行動に出るのは、すごく不安になっていたり恐怖を感じていて追い詰められた最後の手段に噛みついている場合。

この不安の原因はなんでしょうか?

 

わんこそれぞれ個性ががあるものの、「箱入りわんこ」として可愛がられてきたわんこは、社会性が身についていません。

知らないことが多く、危険がないもの大丈夫なものを知らないせいで判断できず、なにに対しても過剰に反応するようになります。

 

子犬の時期に母犬や兄弟姉妹犬と一緒に学習できれば一番よかったのですが、早い段階で引き離されてしまった場合、社会性の問題は多かれ少なかれあるものです。

成犬になってからでも、犬はとても賢い生き物なので根気よく教えることで社会性は身につけることができます。

 

社会性が身に付けば怖がる対象、不安になる原因が減ってきます。わんこ自身の要求を一方的に通そうとすることが減り、吠えも同時に改善されてくるでしょう。

 

飼い主や家族を噛む理由。信頼関係がない?!

あなたと愛犬との関係を見直してみましょう。お互いによい関係と言えるでしょうか?わんこが噛むので一方的によくない、犬が100%悪いなんてことはないのです。

ひとつのボタンの掛け違えが原因で、わんこからの信頼が崩壊してしまっている可能性が。考えられる事件はありましたか?

 

わんこにとって、ショックなまでの裏切りを感じるような叱り方を、本やDVDから見様見真似で試したことはありますか?

わんこにとっては少し甘えただけという甘噛みに対して、心に傷を負わせるような叱り方をしたことがあると、わんこは裏切りを感じ、信頼しなくなります。

 

保護犬などで過去にトラウマがある場合もそうです。人に対して恐怖心を持っていると撫でようとした手によって叩かれるととっさに判断してしまい噛みついてしまうでしょう。

こうした防衛反応は信頼関係がないことで起こります。まずはどうやったら信頼を得られるか、仲良くなれるのかを考えてみましょう。

 

わん太わん太

愛情を感じるかどうかはとても重要なんだ。

相性もある、わんこと飼い主

育犬は育児とおなじで一筋縄ではいきません。わんこの犬種や持って生まれた性格などさまざまな要素でいろんなわんこがいるのです。

またよく勘違いしてしまう飼い主が多いのですが、わんこを人間の子供のように考えてしまうのです。言葉で言い聞かせようとしたり、成犬になったわんこを赤ちゃんをあやすように扱ったり。

 

犬と人は全然違っていて、喜びや恐怖などのこころの反応ポイントも違っています。犬は言葉は全く理解できませんが、人の声のトーンや大きさから感情を読み取ることができます。

人として常識と思う考え方は犬にとっては常識ではなく、犬が常識と思うことは人にとっては違います。なので、人間社会で犬が暮らすために折り合いが必要なのです。

 

吠える犬、噛む犬は、怖がりで臆病な性格をしていることが多いです。飼い主側もしかり。やさしくておっとりしている人もいれば、パワフルでアグレッシブな性格の人もいます。

犬を飼う時はエネルギーレベルで相性があります。気丈で気の強いエネルギッシュなわんこは、気が優しくて大人しい飼い主にとって制御が大変なのは当然なのです。

 

わんこは人が発するエネルギー(気迫のようなもの)を感じ取って自分の立場を瞬時に決める能力もあります。わんこがどうか、自分がどうかをまずは知っておいた方がいいでしょう。

エネルギーが強い飼い主であれば、威厳を示した叱り方でとても効果がでやすいです。ただし、叱るだけでなく褒める方もしっかりとおこない、わんことの信頼関係を築いていかねばなりません。

 

褒めるのを忘れてしまうと、わんこは喜びを感じられず、叱られるストレスだけを感じることになってしまうのです。

そうなると心を病んでしまいます。わんこと良好な信頼関係を築いている飼い主は撫で方が上手です。わんこが喜ぶのはどんな撫で方かも研究しましょう。

最後に

いかがでしたか?

「犬をしつける」とは、人間のルールだけを押し付けてお利口に行動させることではありません。

 

人間世界のルールを知ってもらってお互いストレスなく仲良く暮らすためのツール。それがしつけです。

なので人間側も犬のルールを知ってそれを上手に利用することです。わんこに上手く伝わり意思の疎通がスムーズになります。知識をつけて上手にしつけを行いましょう!

 

 

 

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