あれあれ、うっかりリードが外れて愛犬が逃げちゃった!!えーっ、どうしよう。。。呼べど叫べど戻ってこない。
犬が逃げるといっても、状況はさまざま。大きな音に驚いてパニックになってしまっていたり、広い公園などで嬉しくてはしゃぎながら全力疾走して行ってしまったり。
はたまた去勢前のオスの場合は発情期のメスのにおいで興奮してしまったりすることも。過度のストレスに耐えられずに逃げ出したのかもしれません。
冒険心のつよい好奇心旺盛な若いわんこの場合、逃走中に自由を楽しんでしまったりするとその経験に味を占めて隙があれば繰り返し逃走するようになります。
リードがはずれて愛犬が逃走!こんな時どうする?
まずは飼い主であるあなたが落ち着くこと。あなたがパニックになって大声で叫び名前を読んだりしていると、わんこは叱られると思ってますます戻ってきません。
逃げ出した状況にもよりますが、よく知っているお散歩道であれば帰巣本能で家に戻ってくる可能性もあります。
逃げたあたり、走って行った方向がわかればそちらを探してみましょう。愛犬を呼ぶときは遊びの時間をイメージして楽しい雰囲気を出すこと。
決して必死の形相で名前を叫んだりしてはいけません。「呼び戻し」のしつけをしているとこんな時安心です。「おいで」のコマンドであなたの元に戻ってくるようにあらかじめ備えておきましょう。
僕のこと呼んだ?
迷子犬になった場合にすること
遠方や出先で迷子になってしまったり、まだ道が不案内な子犬だったりした場合は帰巣本能に期待するのは難しいかもしれません。
犬好きな人に保護されることもありますし、犬嫌いな人に保健所等へ通報されることもあります。保健所では保護期間が短く2~3日で新たな飼い主が見つからない場合は殺処分されてしまいます。
手遅れになる前に、取り急ぎ保健所や動物愛護センターへ一報入れておきましょう。念のために警察にも入れておく方が安心です。
首輪から抜けてしまった場合は無理ですが、留め具がリードから外れただけであれば首輪はしているはず。迷子札や鑑札を付けておきましょう。
愛犬が逃げる理由
犬は追いかけられると逃げるという習性があります。飼い主であるあなたのことが好きなわんこなら、目が合ったときにぷいっと逆方向に走ると追ってきます。
遊びとして追いかけっこを楽しんでしまって逃げ回られると、よっぽど走るのが遅いわんこでない限り捕まえるのは困難。
わんこのペースに乗せられて、ごっことならないよう、冷静に威厳を保ちましょう。大きな音に驚いてパニックになって逃げだした場合は、わんこも不安になって怯えています。
わんこを発見した時は、まずは「まて」をさせ静止。呼ぶことで自動車に引かれたり事故に合わないようまずは安全なところまで近づいてから呼び寄せるのが無難です。
気付いたらひとりぼっち!
「捕まえる」より「呼び戻し」
人間よりも動きの俊敏なわんこを捕まえるのは困難。しつけとしてはやや難易度が高いものの「呼び戻し」は人間社会で暮らすわんこにとってとても大事なコマンドになります。
「おいで」と言えば必ずあなたのところに戻ってくるなら、たまたまリードが外れたり首輪が抜けたりしても心配はありませんし、よそのわんこに不用意に近づこうとすることも制止できます。
ドッグランでわんこ同士のトラブルに発展する可能性を下げ、道路の真ん中で車を通せんぼしたり事故にあう確率も迷子犬になってしまう確率もぐんとさがります。
つまり飼い主として愛犬の安全を確保する必須のコマンドなのです。成功のコツは遊びの中に取り入れること。
「おいで」と呼んであなたの元に来たら、オーバーに喜んで褒めまくる。そしてまた解放してあげること。これを何度も繰り返すのです。
呼ばれて来たら遊び時間が終了してしまったり、ハウスに入れられてしまったり、わんこの苦手なもの、例えばお風呂や爪切りなどが始まってしまうと失敗します。
「呼ばれる=嫌なことの始まり」または「呼ばれる=楽しいことの終わり」といったネガティブなイメージとしてわんこが覚えてしまうと、このコマンドは効果を発揮できないどころか逆効果。成犬になってからは特に修正が困難。さらなる根気が必要になります。
例えばもしわんこが遊んでほしくないものに執着してキープし遊んでいるのをやめさせたい場合、つまりその物を取り返したいときは、「おいで」と呼んでからそれを取り上げてしまうと「おいで」コマンドに悪影響となります。
そんなときは、わんこが大好きな物、おもちゃやフードで気を引きそちらへ誘導。くわえている物を自然に離すようにしむけます。
そうすることでわんこは大好きなおもちゃに夢中になるか、フードを食べて満足し、キープしていた物の存在も忘れてしまいます。
「おいで」と呼ばれて来たことで、もっといいことがあったと認識するのです。余談ですが「だめ」を使うのはわんこがダメな行動を起こす前。
触ってほしくないものに近づこうとするその瞬間に「だめ」と短く、しかし力強く伝えることでわんこはこれに触ってはいけないんだなと認識することができます。
すでにキープして楽しんでいるところなら、より魅力的なもので誘導する方が効果があります。わんこがくわえてる物を無理やり取ろうとすると引っ張りっこを始めます。あるいはさらに執着心を高めて頑として放そうとしないでしょう。
これも犬の習性のひとつ。引っ張りっこしてもよい物で遊んであげるにはいいですが、取り上げたい物ではおすすめできません。
遊びの中で何度も何度も呼んではオーバーに褒めて撫でまくり、また遊んでおいでを繰り返すことです。外で訓練する場合は、長いリードを使いましょう。
落ち着いた状態で「おいで」をして慣れてきたら難易度をあげていきます。室内から敷地内。公共の場所、公園に場所を移すだけで難易度があがります。
遊んでいる最中でも、興奮している時でも、ドッグランでいろんなわんこと遊んでいるときでも「おいで」をしたらあなたのところにもどるよう、いろんなシチュエーションで練習しましょう。
あなたのところに戻ってきたときに、「オーバーに喜んで褒めまくる」ことはあなたのことが大好きなわんこにはとても効果があります。というのも、犬は飼い主の喜ぶことを常にしたいと思っているから。
ですが、次はあなたのところに戻ってきたときに落ち着いて「おすわり」をさせてみましょう。おすわりできたら褒めておやつをあげます。
これが慣れてくると、呼ばれたらあなたのそばで何も言わなくても「おすわり」して待つようになります。「おいで」と「おすわり」の組み合わせです。
いろいろなコマンドを組み合わせてどんどん賢いわんこに育てましょう。あなたからの指示にいつも従うようになることが何よりも大切。
日常のごはんの時に、「おいで」と「おすわり」をさせてから食べるようしつけるのもオススメです。普段から「おいで」はいいことの始まり。あなたのところに飛んで戻るようになるでしょう。
最後に
いかがでしたか?
何かのひょんなきっかけで、わんこが走って行ってしまうというのは、とても危険な行為。道に飛び出したり、ノーリード状態で他のわんこに遊び感覚で飛びかかろうとしてしまうことも。
車や電車、自転車やバイクに引かれてしまうこともありますし、飛びかかろうとしたわんこの飼い主から暴行を受けることもあります。(その飼い主にとっては当然の行動と言わざるを得ませんが)
犬嫌いの人を驚かせ、転倒させて怪我を負わせることもあるでしょう。わんこだけでなく周囲の人間やわんこすべてを危険にさらしてしまいます。
犬のしつけを行うことは、犬を飼う上でとても重要で最も大切。ベースに愛情が不可欠ですが甘やかしや怠慢は許されません。
厳しいですが、しつけをされていないことで悲劇に見舞われるのはわんこの方。正しい知識をつけて適切なしつけを行いましょう。
信頼と愛情で結ばれるわんことの関係は何よりあなたを幸せな気持ちにしてくれますよ。
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