警察犬の訓練に「犬を吠えさせる訓練」があります。しつけ教室でも上級になるにつれ、飼い主のさまざまなコマンドを覚えて実践できるようになるのです。
訓練競技会では、科目のなかに3回吠えさせるというものもあります。コマンドで吠えさせて3回吠えたらやめさせるのが理想。
警察犬であれば、犯人を襲う訓練があり、犯人役に向かって吠えなければなりません。いずれにしても飼い主のコマンドをよく理解して従うことができるということ。
吠えていい場面で吠え、吠えてはいけない場面では吠えないよう、しつけることができたら、飼い主しても自信になります。
僕どっちもできるよ♪
愛犬の吠える能力を見直そう
番犬であれば吠えるという能力は、家を守る防衛力としては優れており、犬がいてくれたお陰で盗まれずに済んだり、散歩中暴漢を追い払ってくれたりと頼もしい存在になり得ます。
飼い主であるあなたの「吠えろ」というコマンドを一言発するだけで犬が吠えるよう学習させれば、吠えることを制御でき、また「静かに」のコマンドで、吠えることをやめさせることもできるのです。
本来吠えることは犬にとってはコミュニケーションのひとつの手段。特別な状況下において許された時にだけ吠えるものだと覚えることで、コマンドによって必要なときに警報を発したり、警告したりといった重要な役割が果たせるようになります。
愛犬を自在に吠えさせるメリット
初歩のしつけを終えてある程度訓練がしっかり入ってきた段階なら、わんこと飼い主の信頼関係がある程度強固なものになっています。
そうしたら、「吠えろ」を教える頃合です。吠えることで犬は興奮しやすくなりますが、「吠えろ」と「静かに」ができるということは興奮をコントロールできるということ。
わんこの感情の安定をはかり、コマンドに対する成功体験を積んで飼い主とたくさんコミュニケーションをとれることが、わんこの自信になるのです。
吠えさせる訓練とは別に、「もってこい」のコマンドについても同様です。くわえることによる興奮を静める効果が期待できるのです。
無駄吠えをやめさせることができますか?
わんこが吠えることで興奮するのであれば、吠えるのをやめさせることはとても重要。飼い主の「静かに」の一言で吠えることをやめ、大人しく待てるようにしなければなりません。
本来犬は吠えることで警告を発したり、威嚇したり重要な役割をになってきましたが、もし愛犬が日常のささいな出来事に対しても普段からよく吠えるようなら、縄張りを守ることに代わ役割が必要でしょう。
その役割はアイコンタクトで飼い主に伝え、伝われば吠えずにいられることが理想。また要求吠えをするわんこには、わんこを甘やかすのではなく飼い主の要求にまず先に応えるという任務を課しましょう。
わんこは自分の要求をあなたにしてもらうためには、先にわんこの方が何かをしなければならないのだと学ぶことです。
撫でてもらいたくて寄ってきたら、「おすわり」などのコマンドを一通り実践させ、できたら「いいこね」と言ってゆっくりと撫でてあげましょう。
何かしてもらうためには、自分が先に何らかの要望に応える、そうした任務を果たさなければならないと教えることが大切です。
わんこを何気なくふとした時に長い時間撫でて愛情をそそぐことは、大切なことであるものの、甘やかされたわんこは威張っていて、吠える傾向にあるのです。
吠えることをやめさせるには、吠えないと褒めてもらえる、静かにしているとおやつがもらえるといったことを時間をかけてじっくりと教えることです。
徐々に静かにしていられる時間を延ばしていき、いつの間にか吠えなくなるといったステップが必要でしょう。
注意事項としては、犬の態度に対して常に一貫性を保った対応をすること。家族みんな同じようにすること。そして忍耐を持って根気よく教えることです。
僕たちは役に立てるのが嬉しいんだよね。
愛犬を自在に吠えさせる訓練方法
- わんこをリードでつなぎ、1メートルほど離れて立つ
- おもちゃを見せて、遊びたそうにするわんこをじらす
- わんこがたまらず吠えたらおやつをあげる
- おもちゃを隠し、再びわんこが吠えたとき、褒めるのをおやつから「よーし、いいこだね」といった言葉に変える。
- わんこが吠えた瞬間に「ほえろ」とコマンドを言ってご褒美におもちゃを渡す。
- わんこの様子をよく観察して吠えるタイミングをしっかりと見定めることが大切。
- 「ほえろ」を理解してできるようになったら、「静かに」も教える。
- 吠えてる最中に「静かに」といって吠えるのをやめたら褒めてあげる。
- 吠え止まないときは「だめ」と短く言って、おもちゃを取り上げてもいい。
- 吠えるのをやめて静かになった瞬間に「静かに」のコマンドをいい褒めてあげる。
- 「ほえろ」と「静かに」ができるようになったら、距離をもう少し取って同様に訓練する。
- リードをはずしてもできるように訓練する。
- 訓練を終える時は、おもちゃを与えて、しっかりと遊んであげること。
「静かに」だけを教える時は、鼻先におやつを持っていき、吠えるのをやめたときに与えます。吠え止むタイミングを見計らい、「静かに」とコマンドを発しておやつをあげます。
この方法は食いしん坊のわんこにとても有効。静かになったときだけ褒めてあげましょう。
最後に
いかがでしたか?
自在に吠えさせる訓練を行い、飼い主の「ほえろ」の合図で吠えることができ、「しずかに」の合図で吠えるのをやめることができるようになると、わんこは感情をコントロールすることができ、安定した精神状態を保てるようになります。
やや上級レベル向けのため、飼い主とわんことの信頼関係はしっかりできていないといけません。確かなパートナーシップで、新しい役割を果たすわんこに鼻が高いことでしょう。
しつけを通してわんことの関係をしっかりと築きましょう。そうして、遊びを通して楽しくわんことの時間を過ごし、仲良く暮らしていきましょう。
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