近所の犬が吠えるので寝れない!犬が吠えやまないお宅ってどうですか?

近所の犬がひどく吠えるので寝れないし起こされる。吠えやまないからイライラして疲れがとれない。

こうしたお悩みは犬が吠えることでよくあるご近所トラブルに発展しがち。集合住宅や密接した住宅街において、一匹の犬が吠えることで近くに住む犬たちも一緒に吠えるようになり大合唱にになることも。

 

戸建て住宅の庭で犬を飼っている場合、前を通る時に犬のにおいもしてきます。人が通るたび猛烈に吠えかかろうとする犬は狂暴で万が一子供に何かあったらと心配になります。

日本の家庭でかつてより犬を飼うのは番犬として役に立ってきたからです。庭先にリードでつなぎ、一日中家を守ってくれる存在。吠えることで侵入者を威嚇してくれました。

 

そんな風に吠えることが得意のわんこたちが、最近ではマンションやアパートを含む集合住宅では室内飼いされるようになり、一軒家であっても家族として家の中で暮らすように。

そして悩ましくなったのは吠えの問題。どうしたら近所迷惑にならずに吠えないわんこになってくれるのか。。。こんな風に悩む飼い主も多いことは事実なのです。

わんこわんこ

ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

 

平穏を手に入れるには(その1):犬は悪くない!?

ご存じの通り、使役犬として活躍してきたわんこたちは犬種により差があるものの、吠えることが必須条件。なによりも重宝される能力のひとつ。

さらに犬は集団行動をとる野生時代からの特性として吠えることでコミュニケーションを取ってきました。だから犬は吠えるのが普通なんです———–!?

 

・・・・えーっ。。。

 

そうはいっても、近所に住む人間の生活を脅かすことが許されていいのでしょうか?周囲の賛同を得て飼い始めたわけでもないですし。

 

そうなんです。

わんこのスタイルでそのまま暮らすことは、人間社会ではちょっとうまくいかないのです。そこで必要なのが「しつけ」です。

 

犬には人間社会のルールはわかりませんので、飼い主は愛犬に人間社会のルールを教えてうまくコントロールしなければいけないのです。

 

環境省が定める「動物の愛護及び管理に関する法律」の「動物の飼い主の責任」には次のように記載があります。

「動物の飼い主は、「命あるもの」である動物の所有者として、動物を愛護し適切に管理する責任があります。動物の種類や習性などに応じて適正に飼養し、動物の健康と安全を守るとともに、動物が人に危害を加えたり、鳴き声や悪臭などで周囲に迷惑を及ぼすことがないように努めなくてはなりません。

平穏を手に入れるには(その2):飼い主の状況は?

ここまでくると、騒音を発する近所の犬に対して忌々しく感じていたとしても、矛先を変えて「飼い主しっかりせい!」という感情に変わるかと思います。

犬の飼い主になるということは、愛情だけでなく、それ相応に時間とお金と労力をかける必要があるのです。

 

そんな義務を怠る飼い主にガツンと言ってやりたい!——ですが、

相手にも事情があるかもしれせん。なくてもいきなり苦情を言いに行って逆上されてしまう可能性もあるでしょう。

 

作戦としては、こちらの辛い事情については一旦横に置いておいて、まずは考えらる相手の事情を想像してみましょう。

こちらの話を聞く態勢になってもらえたらいい方向に前進する可能性が高まります。

吠える犬の飼い主の事情(推測)
  • 子供が面倒をみる約束で飼ったが、今では見向きもしない。
  • 仕事が忙しくてほとんど留守
  • 自分なりにしつけを頑張ったが、効果がなくて困っている
  • 同居人の犬だが、同居人がネグレクト
  • 面倒をみていた人が入院してしまった。あるいは死亡してしまった。
  • お金がなくて、わんこにお金をかけられない。 など。

こうして考えらる事情についても、置かれた状況から責任を持ってなんとかするのが飼い主の義務ですが、相手を慮る余裕があれば語気を和らげることができ、交渉を成功に導く一助となります。

もしかすると本当に無責任でひどい飼い主であるかもしれません。犬好きであれば許せないような飼い主が存在するのも事実。

 

安易な感情やアクセサリー感覚で犬を飼い始め、しつけが上手くいかないと放棄するような身勝手な飼い主であるかもしれません。

しかししつけに失敗し本当にどうしていいかわからず、自分たちも眠れない夜を過ごし途方にくれているかもしれません。

 

できれば、「犬が好きな人に悪い人はいない」。そんな風に親しみを持ちつつ、交渉に臨みたいものです。

平穏を手に入れるには(その3):とにかく飼い主さんに伝えてみよう

ここまで読んでくださったあなたは冷静な判断ができる思慮深い人。人間関係の摩擦を避け、平穏な日常を取り戻したい、そう願う善良な一般市民です。

飼い主さんがまともな人なら、きちんと事情を説明することで改善に向かうはず。なぜなら、ルールを知らずに吠えているわんこをしつけることは100%可能だからです。

 

ですがしつけはリーダーである飼い主ができること。吠えることがご近所の騒音となっていることと、あなたが寝れなくてとても困っていることを上手に伝えたいものです。

飼い主に苦情を伝える方法
  • 丁寧な手紙を書く
  • 集合住宅なら管理人に相談する
  • 戸建てエリアなら自治会に相談する
  • 近所によろづ相談のできる人がいれば相談する
  • 夜中の吠える時間帯に警察に電話する
  • 動物愛護団体に相談する
  • 保健所に相談する

伝えたいポイントを事前にしっかりまとめましょう。

・犬が吠えることで騒音となり、眠れずに困っていること。
・精神的に参っていること
・あまりに吠え止まないことで、犬を虐待している可能性を心配していること
・今後改善が見られない場合はしかるべき機関に通告する覚悟があること

同時に飼い主さんへの理解をしめしましょう。

  • しつけに困っているようなら、プロのドッグトレーナーの助けを得るのはどうか
  • 1日単位の無料しつけ教室などが公開されている場合がある
  • 訓練所の連絡先や、飼育が無理な場合は里親を探してくれる団体の連絡先
  • 飼い主同士のコミュニティに誘ってあげる(情報交換できれば安心感がある)
  • 犬の夜鳴きは、ハウストレーニングで改善される場合もある
  • まだ子犬であれば、犬の寝床を飼い主の寝室に移すとことでゆっくり眠る場合もある

  (参考記事): 「愛犬の吠える癖が治らない。要求吠えや無駄吠えがうるさい!!」

 

有益と思われる情報を提供してあげるといいかもしれません。飼い主の事情はそれぞれかもしれませんが、相手を理解しようとしている点を伝えると、こちらの要望を受け入れてもらいやすくなります。

わん太わん太

人間社会は複雑。。。

平穏を手に入れるには(その4):改善が見込めない時は?

相手の方(飼い主さん)がまもとな人でない可能性は否定できません。逆恨みを買ってしまい嫌がらせを受けることになってしまうケースも散見されます。

あるいは番犬なんだから吠えて当然だと開き直るような人もいるのも事実。トラブルに発展しないよう慎重に、ひとかどの人物かわからないなら手紙をだすのは匿名にした方が賢明かもしれません。

 

素性をあかさないのなら、文面はあくまで丁寧にしましょう。怒りや恨み言を連ねるようなことはやめしょう。相手を思いやるメッセージも一緒に添えて伝えるようにしましょう。

周辺住民の総意として要望を伝えるのも一つの手段。どんな人か知っているなら、割と親しくされているご近所さんにお願いしてみるのもいいかもしれません。

 

ダメな場合はうるさい最中に警察に電話し、注意を促してもらうか、動物愛護団体から指導してもらえないか相談してみましょう。プロの手を借りるのも賢明な判断です。

最後に

いかがでしたか?

どんな飼い主に飼われているとしても、犬が不幸であるなら胸が痛みます。そして近所迷惑の癌となってしまっているわんこをなんとか救ってあげたいものです。

 

渦中で迷惑を被っていれば犬をかわいいなんて思えないことは確かです。思いつめて毒を投げ込み、殺してしまうような人もいるほどです。

でも命ある動物です。もし飼い主さんも同様に悩んでいるならお互い目指す方向は同じ解決策はきっとあります。犬と仲良く暮らせる社会が実現することをこころから願っています。

 

 

 

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