犬が噛む・唸る?飼い主を噛む犬にどう向き合う?~犬と仲良く暮らす・しつけと心構え~
「家で犬を飼ってるけど、実は苦手。うちの犬は私の言うことは聞かない。子犬の時は可愛かったけど、最近は唸るし噛まれそうになることも。」
 
「道を歩いてて、散歩中の犬に吠えられたりする。すごくびっくりする。ただ歩いてただけなのに、なんで?」
 
「友達と一緒に愛犬を散歩中の知り合いに遭遇。友達が撫でたので、大丈夫と思って自分も撫でようとしたら噛まれそうになった
 
   

こんな経験ありますか?こんなことばかり起こると、犬が嫌いになりますよね。どうしてあなただけが吠えられたり、唸られたり、噛まれそうになったりするのでしょうか。

 
原因はすべて人間側にあるのです。そう、犬に威嚇させているのはあなた。ちょっと厳しいことですが、これは本当のこと。

ではどういうことか、詳しく見ていきましょう!

 

犬が唸る。犬が人を威嚇するたったひとつの理由

犬には動物が生きていくために必要な本能とも言うべき、人を読む力があります。人に限らず犬同士でもこれをやっています。
相手が自分より上か下か同等か。相手が自分に対してどのように思っているのか。
 
 
きっとあなたもそうでしょう?自分に対して好意を抱いてくれている人がなんとなく好きだったり、なぜかあの人は苦手だったり。平和な日本ではあまりありませんが、治安の悪い地域に入ると全身にピリッとした緊張感が走る。そういった、危険を察知するという感覚。犬は本能的に日常で感じて行動しているのです。
 
 
まずは飼い犬が言うことをきかないケース。
 
飼い犬のことを、怖いと思っているあなた。噛まれそうになった経験がトラウマかもしれません。その気持ちがしっかりと犬に伝わっているので、犬もあなたを信用できず、触られることに抵抗します。それが威嚇という態度。犬もあなたが怖いのです。それともうひとつ、犬は家庭内であなたより自分の方が優位者だと思っている場合、自分の方が上だとあなたに伝えるために、そのような態度をとることもあります。これはよくある問題行動となって現れます。
 
  
道で散歩している知らない犬に吠えられるケース。
 
これは、近づいてくるあなたから自分の飼い主を守ろうとしている。または、自分のテリトリーに近づくあなたを威嚇しています。あなたをみて、自分より下であることを瞬時に察し、すかさず行動したのでしょう。何も考えずに歩いていたあなたには気の毒ですが、犬からみて、自分より弱そうだったに違いありません。
 
 
知り合いの犬を撫でようとして自分だけ威嚇されたケース。
  
犬に何かしら負の感情を抱いた状態で触ろうとすると、それが犬に伝わります。その犬が怪我をしていたとか、窮屈そうな籠に入っていたとか、なにかしらあなたはその犬を「かわいそう」と思ったとしましょう。「かわいそう」という負の感情、マイナスの感情。それは自然界の動物にとっては生死を左右するマイナスの感情として伝わります。人間の世界とは少し違っていますが、そういうことです。

犬は人のエネルギーを察知する

一番大切なことは、あなたが自分で纏うエネルギーです。それが最も重要。なぜって、犬はあなたが発するエネルギーを読み取っているから。

集団行動する犬の習性

諸説ありますが、一般にオオカミの血をひく犬は集団行動する社会性のある動物とされています。つまり集団としての群れに必ずいるのはリーダー。リーダーの指示に従い、自分がその群れの中で何番目の地位にいるのかといったランク付けをします。
 
家庭内で犬が考えるランク(序列)とは。
 
    お父さん ➡ お母さん ➡ 自分(わんこ)とおにいちゃん ➡ あなた
 
こんな感じです。
  
「えーっ、家族で最下位!!!」
 
わんこわんこ

ふふ、僕の方が上だからね

そうなんです。
犬としては一番はお父さん、次はお母さん、散歩に連れていってくれて、遊んでくれるお兄ちゃんが同等かやや下。
そして、あなたは自分より下だと思っていたりします。そうすると、あなたは自分より下なので、あなたの言うことには従いません。
犬がまだ遊びたいのに、おもちゃを片付けようとすると、犬は怒ります。あなたに自分の意志を伝え従わせようとしているからです。
 
 
群れでの生活には必ずリーダーが必要。犬にとって、家庭内のリーダーや序列を定めるのはごく自然のことなのです。
つまり、リーダーと定めたものに従う。リーダーに信頼を寄せてついてくるのです。
 
 
また犬種によっては序列を気にせず、自分と同じ仲間と考える犬もいます。一般に飼いやすいレトリバー種などはこれにあたります。

 

犬と信頼関係を築く

犬はとても敏感に相手からの信号を読み取っています。信号とは、あなたから感じるエネルギーのこと。
あなたが発する苦手意識を敏感に読み取っているのです。
 
 
「なんでわかるの?」
 
 
それは動物の勘とでもいいますか。言葉を使わずにコミュニケーションをとる犬ならではの能力なのです。
実は、言葉を使う人間にだって、感じるところはありますよね。あなたにもわかるはずです、あなたに好意を抱いてる人と、そうでない人を。
 
わんこわんこ

僕も好き♥遊ぼ!

犬好きな人と目が合うと、犬は興味を抱いて、しっぽを振ったり、においを嗅ごうとします。何者か確認する作業です。犬流の挨拶をこちらがすれば、犬も犬流の挨拶をしてくれたりします。あなたの好意を感じれば、大概は穏やかに撫でさせてくれます。
 
 
また犬は、自分の世話をしてくれる人をよくわかっていて、世話を通した毎日の生活の中で構築される信頼関係も、大事な要素のひとつなんですね。もちろん、怖いという感情をもったまま、餌をあげてはいけません。それは格下の犬が格上の犬に餌を差し出す行為と同じ。ますます犬の問題行動を助長してしまいます。
 
 
ケージから出す。餌をあげる。散歩に連れていく。こうした日常の世話を通して、この世界で自分を守り面倒をみてくれる人としての信頼を得ることです。問題行動をおこさせない飼い主の態度、正しいしつけを学び行動することが大切なのです。
 

エネルギーの強い犬は疲れさせる

元気すぎる犬は手に余ることがあります。犬のパワーが強すぎるとどうしても負けてしまいがちに。
 
わん太わん太

遊びたい!走りたい!

一緒に付き合うとこちらのパワーがすり減ります。そんな元気な犬の場合は、とことん運動させて疲れさせましょう。犬用のランニングマシンを使うのもいいですし、ドッグランに連れて行くのも有効な手段。有り余るパワーを持て余すとストレスに。人間と同じです。

まとめ

いかがでしょう?どのように犬に接するべきか。まとめると下記のようになります。

自分自身のエネルギーをアップする。

犬に対してマイナスの感情をもたない

犬に自分よりランクが上だと思わせない

エネルギーの強い犬は疲れさせる

有効なしつけを学び実行する。

これでもう犬は怖くない!自信を持っていきましょう!

 

しつけについて学ぶなら ➡  Inuversity(イヌバーシティ) ~いぬ大学~ 犬のしつけ教材

 

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