犬の飼い主としての悩みは吠え癖であることが多い。また近所迷惑で悩む住民も犬が吠えるその鳴き声に悩んでいます。
犬は吠える動物であり、声でコミュニケーションをとる動物。犬の鳴き声は遠くまで聞こえやすく集合住宅では時間帯や頻度、大きさによって「騒音」になってしまいます。
これによる苦情がトラブルに発展し、近所での問題になることもしばしば。犬が好きな人であっても夜中や早朝に起こされることは我慢しがたいこと。
まして犬が好きでない人や嫌いな人にとっては諸悪の根源。感情的に苦情を伝えてこられることも少なくありません。
犬の吠え癖をある程度コントロールすることは、住宅街で犬を飼う飼い主にとって必須のしつけ項目。できる努力をして、ご近所にもしっかりとご挨拶をしながら理解を求めていきましょう。
よくしつけられた犬を見ると、犬の良さが伝わりやすくご近所でも可愛がってくれるもの。吠える犬そのものに対する怒りよりも、しつけをしていない飼い主に対する怒りの方が強かったりします。
できれば苦情を言われる前に、苦情を言われた場合は真摯に受け止め、できる対策をしていきましょう。犬はかしこい動物です。きちんと対応することで必ず改善できます。くわしくみていきましょう。
僕のせいで怒ってるの?
ご近所から「犬の鳴き声」に対する苦情がきたら
- 直接の怒鳴り込み
- 苦情レターの投函
- トラブル対応専門業者からのアクセス
- 管理組合・管理会社(大家さん)、町内会や自治会からの通達
- 警察への通報による連絡
- 保健所からの指導
犬を飼っている当人にとって、犬の鳴き声に対してある程度免疫になっていたり、身内可愛さからそれほど気にしていないこともあります。
苦情を訴えるご近所さんが特別神経質で過剰に反応する人である可能性もゼロではありません。
お互いに感情的に主張して解決しない場合、最終的に裁判となることも。そうなると他のご近所の意見も参考とされますし、頻度や時間帯、継続時間や騒音の大きさなどを調査されたり証拠として記録されたものがあれば判断の決め手になります。
犬を飼うということは管理責任を負っているということ。飼い主の適正飼養については動物愛護管理法や条例等に規定があります。
犬の吠え声で近隣に迷惑をかけないようにするために飼い主は必要な措置をとる義務がある、ということ。
社会生活を営む上で、社会通念上我慢できないほどの騒音であれば損害賠償などを請求されることもあるのです。
飼い主のとるべき行動とは
ご近所の手前、吠え癖をなんとかしたいと悩んでいる飼い主、あるいは苦情を受けて初めて吠えることに意識が向いた飼い主、いろんなパターンがあるかもしれませんが、やるべき対策は同じです。
犬は吠えることで何かを伝えようとしているだけ。そのため、伝える必要がなくなるか伝わったことがわかれば吠える必要がなくなります。
必要もなく吠え続けることはまずありません。愛犬がなぜ吠えるのか、どんな時に吠えるのか、状況をよく観察し愛犬をよく知ることから始めましょう。
難しい場合はドッグトレーナーの指導を受けるといろいろ教えてもらえます。犬についての知識がなかったために誤った対応をしていて吠えを助長してしまっていることもあります。
また本格的にしつけを実施する場合でも、これまで吠えていた犬がすぐに吠えなくなることは難しいのが正直なところ。すこし時間がかかります。
ご近所に対しては真摯な態度で「これからしつけを実施し必ず改善するのでしばらくの期間様子をみて待っていて欲しい」旨伝えてお願いする必要があるでしょう。
どのくらい待てばよくなるとわかれば耐えられるもの。一日だってダメだと言われてしまうと引っ越すしかなくなってしまいます。
あるいはわんことお別れする?家族であればそれは無理。合宿トレーニングに参加して家とはべつの場所でしつけ直しすることもできるので、できる最善策をとりましょう。
犬は学習能力が高く学ぶ動物なんだよ
愛犬の吠え癖を制御する方法
警戒吠え: 縄張り意識からの警戒吠えは強く叱らず、「わかったよ、ありがとう」。わんこのハウスを外の気配が感じられない静かな部屋へ移動するなど。
要求吠え: 要求には応じない態度を貫く。無視したいがご近所の手前すぐにやめさせるためにマズルをつかんで落ち着いた口調で低い声で「しずかに」と叱ります。
ストレス: お散歩が足りていないなど、ストレスがある場合は発散させてあげることが必要
不安・さみしい: お留守番中に激しく吠える犬は多いもの。留守番前に疲れさせて眠っている間に帰ることができればOK。長期の留守はペットホテルの利用も考えましょう。
日頃から愛犬とたっぷり時間をとってコミュニケーションをとり、信頼関係を構築しているとしつけは入りやすいもの。お散歩などの毎日の時間を利用して正しい主従関係を築きましょう。
また犬種や個体差があるものの十分な運動をさせてあげることや、ゆっくりと外のにおいを嗅ぐ時間をとることでストレスが発散されます。
頭を使うおもちゃで遊ばせたり心地よく疲れさせることで、家での様子も落ち着いたものに。興奮しやすいわんこは、落ち着かせるような撫で方をして、飼い主の態度も落ち着いたのに変えていきます。
これだけでもかなりの効果があります。叱るときは大きな声をだしてわーわー叱ると、わんこにとっては逆効果。
口調と短いコマンドで伝えることと、飼い主が本気で伝えようとしているという気迫が必要です。媚びたり、逆に愛情のない叱り方では伝わらないのです。
最後に
いかがでしたか?
生活音に対して「騒音」ととらえるかどうかははっきりとした基準がなく人それぞれの感覚ということになります。
人間関係がうまく行っているご近所さんであるのとないのとでは、その我慢の範囲も大きく違ってくることでしょう。
犬を飼う身としては、愛犬に怒りの矛先がむかないよう精一杯努力しなくてはなりません。飼い主のしつけの仕方でわんこの態度は劇的に変わります。
吠え癖を改善して、ご近所からも可愛がられる環境をつくりましょう。しつけ方法を詳しく学びいかすことでトラブルを回避し平穏な暮らしが手に入るのです。
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