愛犬が怖がる時、落ち着かせるにはどうするの?怯える犬の接し方。

「あなたの犬は怖がりではないですか?うちのわんこはよその犬を怖がるので、抱き上げて落ち着かせるんです。もう、散歩が大変!」

「楽しい花火大会。我が家からも見えるんだけど、うちの犬、花火の音をすごく怖がるんです。なんだか見ててかわいそうで。」

 

知らない人や道行くよそのわんこ、花火や大きな音のする家電品などを怖がる犬は多いもの。不必要に怖がって人に噛みついてしまったり、散歩中にすれ違うわんこと喧嘩しそうになったりするなら事態は深刻です。

また、犬の聴力は人間の4倍ともいわれており、物が落ちた音が聞こえる距離は人間の400倍とも言われています。そのくせ、音の方角を知る能力はあまり高くありません。雷などは人間であっても、ビクッとしてしまうもの。

 

花火こそ安全と知ってるから人間は怖く感じませんが、犬にとっては大音響で爆音がなるような感覚。怖くて当然のことと理解できますね。

日ごろから安全であることを覚えさせ、適切なしつけをすることで不要な争いやトラブルを避けることが可能です。詳しく見ていきましょう。

 

わんこわんこ

用心深いのが犬、つまり怖がりってこと。

 

犬の怖がる仕草とは。

犬が怖がるときに見せる仕草として一番わかりやすいのはしっぽ。しっぽが「これでもか」というぐらい垂れ下がり、時には後ろ脚の間にはさまっていることも。

後ろに倒れてやや情けない表情になっていたり、前足をまげてを低くし、自分の体ができるだけ小さく見えるようにします。小刻みに震えてることもありますし、時には、おしっこやうんちを漏らしてしまう子も。

 

片足を上げて動きを止めているときは、いつでも逃げられる態勢です。しっかり目線を合わすことは敵意の表れとなるため、視線は合わさないようにしますし、怖いあまりに、吠えたり唸ったりと攻撃に転じるわんこもいます。

上唇をあげて歯を見せてくると威嚇されているように見えますが、意外にもこれは服従のサイン。怖さで我を忘れてパニックに陥り、興奮状態になる場合もあります。

 

落ち着きなく動き回って吠えているのも怖さ故であることが多いもの。そんな興奮状態の犬をいつでも落ち着かせることができるように、飼い主であるあなたは愛犬をコントロールできるようにしておく必要があるのです。

愛犬が怖がり?怖がる対象は何?

わんこが怖がるもの
  • 知らない人・男性
  • よその犬
  • 花火・雷
  • 音の出る家電品

未知のものがこわい。犬に限らず当然のことです。犬は本来用心深く警戒心のつよい生き物。知らない人間を警戒するのは自然なことで、だからこそ日本では番犬として重宝されてきたのです。

盲導犬を育てる時、人間が大好きなわんこに育てる必要があります。どんな人混みでも堂々と歩いて飼い主を誘導する立派な盲導犬。そんな風に育てるためには、子犬のときにめいいっぱいの愛情を注いでくれる家族に一定期間預けます。

 

家族と毎日ふれあいながら遊ぶことで、人を恐れない心の安定したわんこに育つのです。この土台がなければ盲導犬の訓練はできません。つまり、人やよその犬を怖がるわんこは、知らない人や犬が頻繁に現れる環境に慣れていないだけ社会性が身についていないのです。

男性を怖がる場合は、過去に男性から虐待を受けている可能性もありますが、犬好きの男性に手伝ってもらい餌をあげたり可愛がったりしてくれるいいイメージをつけて慣らしていきます。

 

生後3か月以内によりたくさんの人と会い、たくさんのわんこが集まる場所に行くなど、社会性を身に付けるのが一番効果的。ですが、大きくなってからでも、怖くない存在であるとわかれば問題ありません。

音の出る家電品を怖がって掃除機やルンバに吠えかかる犬の光景、よく見ますね。人間にとってはおもしろ動画として楽しめたりしますが、当のわんこは真剣。必死で目の前の怖い存在、我が家に現れた得体のしれない音出す機械を威嚇しているのです。

 

花火も同じ音のするものです。人間だって、不意を突かれるとちょっとドキっとしますよね。雷の場合は犬は静電気を嫌っているという説もあります。いずれにしても人間がもつ知識で安全だとわかっているように、わんこにも怖くないものであることを教える必要があるのです。

 

わん太わん太

慣れればへっちゃらさ

怖がる犬を落ち着かせる方法。怯える犬の接し方

まずは、怖がる犬に同調しないこと。落ち着かせるのに、「わーっわんこ、怖いね~」などと同調して犬の行動を助長してはいけません。怖がる対象を取り除いてあげられる場合は、まずは一旦取り除きましょう。

興奮状態にある場合は、まずはわんこの動きを止めます。「お座り」や「伏せ」のコマンドをつかってじっとした状態を作り、わんこが落ち着くのを待ちます。わんこの体に触れて動きを止めるのも効果的です。

 

犬は飼い主に触れられると血圧がさがり落ち着くことがわかっています。この時のあなたの態度も一貫して落ち着いていることがポイント。飼い主はわんこにとってリーダーであり指標。

大声でわーわー声をかけたりせず、落ち着いた声で指示を出しましょう。あなたの心が愛犬にしっかりと伝わります。あなたが安心・安全を確信してしれば、それをわんこも察します。

 

わんこにとって避難所となる安全地帯を用意してあげましょう。ここにいれば安全という場所があることで、落ち着きやすくなります。怖がる対象物をさりげなく日常の目のつくところに置いて慣らすという手もあります。

楽しみながら訓練できるおもちゃで注意を逸らしたり、音を録音して小さく鳴らして無害である音だと徐々に認識させていくという手段もぜひ実践しましょう。

最後に

いかがでしたか?

犬本来の特徴により強い警戒心が怖がるとういう行動に現れてしまったとき、人やよその犬を威嚇したり、不必要に怯えてかわいそうな環境になってしまったりするのです。

 

愛犬が毎日安心していられるよう飼い主のあなたにできること。犬を正しく理解し適切なしつけをすること。わんことの幸せな毎日をつくることができるのは、他ならないあなたなのです。

飼い主として、わんこを守り育てるリーダーの責任として、正しいしつけを学びましょう。

 

 

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