犬は吠えるものです。でも、夜に吠えると困りますね。夜中に突然吠えだしてうるさいとご近所迷惑になってしまい苦情を言われることにもなりかねません。
犬が吠える時は、犬なりの事情があるのです。野生の場合、集団で生活する犬にとって、吠えるということはコミュニケーションの手段でもありました。
しかし人間と一緒に生活をすることになると一般住宅、人間のルールでは夜中に吠えることは許されないでしょう。ではなぜ、犬は夜ほえるのでしょうか?
愛犬からあなたへ伝えたいメッセージがあるに違いありません。愛犬と仲良く暮らしたいあなたとしては、どんな理由があるのか絶対に知りたいはず。詳しくみていきましょう!
僕たちにも伝えたい感情があるんだ
犬が夜中に吠える!夜うるさい!困ったが起こる理由とは。
犬が夜に吠える理由(その1):存在確認
吠えることは、犬にとってのコミュニケーションの手段。だれもが知る遠吠えは犬同士の所在確認のために行われます。自分がここにいることを他の犬に知らせるとともに、他の犬が近くにいることを確認するのです。
これは野生のころの習性で群れからはぐれてしまったときに、仲間の位置を確認したり自分の位置を知らせるための行動です。犬にとっては当たり前の普通の行動。
夜になると静かになり寝静まった家の中からも人の気配がしなくなります。そのため孤独を感じてしまい他の存在を求めて吠えてしまうことがあります。人間のルールとしては夜は静かにしなければならないもの。
それを教えていくのがしつけであり、飼い主としてのあなたの責任。ご近所から苦情が来る前にしっかりとわんこに教え、静かな夜を過ごしましょう。
犬が夜に吠える理由(その2):さみしい・こわい・ストレス
慣れない環境に突然やってきたわんこにとって、ひとりぼっちの夜はさみしいと感じるもの。怖がってストレスに感じることもあるでしょう。犬は集団生活をする習性から仲間同士くっついて眠ります。
体になにも触れない環境で眠ることはわんこにとっては不安なものなのです。
犬が夜に吠える理由(その3):おねだり
母犬から引き離されてひとりになった子犬の場合、静かな夜はさみしくて怖いと思っていたりします。母犬の側で兄弟姉妹と固まって眠っていたのに、急に一人ぼっちとなった新しい環境。慣れるまでの期間に起こる現象です。
夜鳴きすることで飼い主が自分の元に飛んできて、声をかけたり撫でてくれたりするか試している期間でもあります。いわゆる「要求吠え」。この状態を良しとしているとわんこにとっては夜鳴きによって報酬が得られるのだと学習したことに。
試しに鳴いてみたら飼い主がやってくる。何度鳴いても必ず飼い主が来てくれる、と安心し繰り返す。さみしくて不安な表情をうかべるわんこには構いたい衝動にかられてしまいますが、甘やかすことはわんこのためになりません。
この要求吠えを許していると、わんことあなたの上下関係がおかしくなり結果あなたの指示にしたがわないわんこに育ってしまいます。要求吠えをゆるさない姿勢を保持しつつ、わんこには安心して眠れる環境を整えてあげること。
ひとりでも平気なわんこに育てましょう。これが大事なしつけの第一歩となるのです。
ぼくはひとりでもへっちゃらだよ
犬が夜に吠える理由(その4):運動不足
エネルギーが有り余る元気なわんこが、昼間の運動量が足りずに持て余していると眠れないもの。人間も似たようなことがおこるので理解できるしょう。必要な運動量を確保し、エネルギーを発散させてあげる必要があります。
昼間お昼寝をたっぷりして夜中元気になるようなわんこの場合は、昼間は寝かせないで、夜ぐっする寝るようにするのが効果的。タイマーラジオなどを設定しておき、定期的に人の話し声を聞かせたりする方法も。
犬は16時間以上もの睡眠をとると言われています。昼間おきているだけでも夜ぐっすりと眠ってくれるのです。
犬が夜に吠える理由(その5):空腹
おなかがすいて眠れない。どこかのだれかのようなことは、わんこにも起こります。ごはんが足りてないと空腹で夜中に鳴きだしたりしてしまいます。何度もえさを与えると肥満の原因に。
量を減らして回数を増やし、あなたが寝る前にすこし与えることで改善されるでしょう。
犬が夜中に吠えるのをやめさせるには?
まずは愛犬の寝床をきちんと作ること。家の中でわんこを飼う人の中には、家全体を自由にさせていて愛犬専用のスペースがない場合があります。わんこにとって、自分の居場所がある方が落ち着くもの。
きちんとした居場所を作ってあげましょう。不安になりがちなわんこのためには、広々しすぎていない方がベター。タオルなどで体全体がすっぽり包まれるように工夫したり、ぬいぐるみを置くのもいいアイデアです。
湯たんぽをタオルで包み人肌を感じられるようにすると、兄弟姉妹と寄り添って寝ている気分になって安心できます。屋外で飼っている場合は、夜だけ玄関に入れてあげるのも有効。分離不安にならない工夫をしましょう。
わんこハウスを布ですっぽり覆い、周囲が気にならない状態にしたり、飼い主のにおいのついたものをそばに置いてあげるのも効果があります。布をかぶせることで、わんこ自身の吠え声が大きく聞こえそのうち吠えなくなることも。
夏場に布をかぶせる時は、くれぐれも温度に気を付けましょう。わんこが安心できる場所、安全だと思える場所を作ってあげることも飼い主の重要な役割。わんこも落ち着いた気持ちでぐっすりと眠ることができるのです。
また、欲求不満になりがちなわんこの場合は、昼間にたくさん運動させるとともに、頭を使わせるのも不満軽減につながります。お散歩コースに変化をつけてあげたり、お菓子を仕込んだおもちゃで遊んであげたりするのもわんこの脳の発達をうながします。
日頃からたくさん時間をとってコミュニケーションをとることは、わんことあなたの信頼関係構築にも役立ちます。吠えることがいけないことだけ教えるとともに吠えてもいいことがない。吠えるのをやめると褒めてもらえる。こうした認識をもつよう正しくしつけましょう。
最後に
いかがでしたか?
犬が吠える理由を特定し、わんこが安心して過ごせるよう工夫すること。甘やかしすぎず、リーダーであるあなたの主導でわんこを導くこと。リーダーは飼い主であるあなたです。日常からわんことの心のきずなを結び、信頼関係を築きましょう。
愛犬をよく知り、欲求には先回りして不満をなくし必要以上に甘やかさない。愛犬にふりまわされることなく安心と安全を提供する。そんな頼もしいリーダーにあなたもなれます。
それには、正しい効果的なしつけを学ぶこと。知っているだけで解決できるお悩みばかりなのですから。
ご参考にこちらもどうぞ ➡ 犬が吠えるとイライラする?!しつけに苦戦する飼い主の悩ましい夜。
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