愛犬とのお散歩中に他の犬に出会い、急に喧嘩が。犬同士仲良くしてほしいのになぜトラブルになってしまうのでしょうか?
通常、愛犬をお散歩に連れて行く時間帯というのはなんとなく定着してしまうもの。本当は時間をきっちり決めない方がいいですが、犬のお散歩の時間帯は世間的に決まっています。
毎日通る散歩道なら飼い主同士で顔見知りになってしまうことも。おしゃべりしている間、わんこ同士も知ったもの同士、仲良くしててくれることも多いです。
しかし時にはよく知らないわんこに出くわすことも。最近ではあまり見かけませんが野良犬がいると厄介です。こちらにも緊張感が走り、それがわんこにも伝わります。
こんなとき、わんこをどのように扱うべきなのか、わんこを守るため、あるいは誰にも迷惑をかけないためにも愛犬のしつけと飼い主の心構えを学んでおきましょう。
犬の喧嘩がおこる理由
序列を確認するため
犬は野生のころ、群れで生活してきた動物。集団生活ではかならず群れの中に序列があります。強いリーダーの元での自分自身の立ち位置、順位を犬なりに把握しているもの。
この序列が微妙な場合ははっきりさせないと犬としてはストレスなのです。またリーダーが常にリーダーとしてふさわしいかを常に下位の犬はチェックしており、リーダー自身も常に自分の優位性を示していかねばなりません。
こうした犬の掟は今の愛犬たちの中にもにも受け継がれています。通常であればどちらが上なのか常に決定しなくてはならないのが犬なのです。
しかし、人間社会においてこのような序列確認を放置する必要はありません。なぜなら犬の群れとして暮らすわけではなく、リーダーは常に人間のあなただからです。
どっちが上か決まってしまったらもう大人しくしてるんだけど。
社会性に乏しい
ずっと室内で育ち他のわんことの交流経験がないわんこの場合は、他の犬にどう接していいかわからないので必要以上に出会ったわんこを警戒し威嚇してしまいます。
社会性にとぼしい場合はこれから経験を積んでいくことでお散歩中の社交の場でのふるまいを理解していくことができます。
練習としては、心の安定した落ち着いたわんこに協力をお願いして犬同士の挨拶などを徐々に経験して慣らしていくといいでしょう。
あなたの愛犬が吠えたり威嚇したりしても動じずにいることができるわんこがいたら理想的です。
序列をつけるための喧嘩の特徴
序列をつけるために威嚇しあう喧嘩の場合、口を開けて相手に迫るよう威嚇したり相手のわんこに飛び乗ったりします。どちらかのわんこが戦意を失って相手より下だと認めたら終了。
その際、下位のわんこは目線をはずし、目を合わせないようにします。
お散歩中に他の犬に出会ったら
順位を気にするわんこですが、群れで生活する習性のためひとりぼっちでは生きられません。そして愛犬は家族という群れに所属しているという意識があります。
この中でのリーダーは飼い主であるあなた。あなたはゆるぎない権力をでもって、わんこそれぞれの順位より仲間意識を優先することを覚えさせましょう。
複数のわんこを飼っている場合でも、外でお散歩中に出会ったわんこの場合でも、喧嘩が起こりそうな気配を察知したら両方のわんこに「だめ」を態度で示し叱ります。
あなただけが1位で他のわんこたちは全て平等という姿勢を示します。この時あなたは威厳を放つエネルギーを全身にまとい、落ち着いた態度でわんこを制すること。
「だめ」を示すときは喧嘩になる前に、短く明確に、強い目線を送りながら伝えます。あなたのわんこはあなたの側にいれば安心であることを学び、よそのわんこもあなたには適わないことを理解すれば大人しく従います。
わんこに対するしつけとしては、どんなときにもあなたが優先であり、あなたの指示にしたがうよう常に訓練しておく必要があります。
お散歩中のトラブルを避けるためのしつけとして、やり過ごす練習をしておきましょう。犬同士のトラブルだけでなく、すれ違う人にもむやみに寄っていったり飛びかかったりしないようにするのです。
お散歩の最中に向こうから犬を連れた人がやってくるのが見えたら、いち早く「おすわり」か「まて」か「ふせ」のコマンドを出し、愛犬を制止させます。
わんこの名前を呼んで、こちらに目線を向けさせます。リードは短めに持っておきましょう。
すれ違う時に目を合わさせないのがトラブル回避のコツ。犬同士、目を合わせると攻撃の意図があると判断され、相手のわんこも緊張します。
目線を合わせないことが、敵意のないことの証明に。おすわりさせたわんこの視界を遮るようにあなたが立ち、やり過ごすのも有効な手段です。
呼ばれて見上げてるうちにいなくなっちゃった
本気の喧嘩が始まってしまったら
真剣勝負の犬同士の喧嘩が始まってしまった場合、止めに入ってこちらも無事でいられるかわかりません。愛犬も興奮しすぎているので、拍子にあなたを噛んでしまうこともあるからです。
水をかけたり、驚くほどの大きな音を立てるか、両方のわんこの顔に布をかぶせて視界をさえぎりその隙に引き離すか、、、といった手段があります。
本気モードの喧嘩に発展する前に対応することができるのが理想的。愛犬と相手の犬の様子から目を離さないようにしましょう。
最後に
いかがでしたか?
人間社会で適応するために犬が本来持っている野生時代の性質について理解しておく必要があります。犬社会では今もそれが生きているからです。
リーダーである立場をしっかりと利用して制することや、トラブル前に目線を合わさせずにやり過ごす訓練など正しい知識と適切なしつけが効果をなしてきます。
犬が本気で喧嘩を始めてしまったら、止めに入るのはとても危険。犬の牙はとてもするどく飼い主のわからない犬であれば狂犬病などの病気の心配もあります。
人間は知識を武器に備え知恵で犬との暮らしをコントロールしましょう。あなたのそばで安心して過ごす、かわいいわんこのためにあなたができること。
それが正しい知識と正しいしつけを学び知っておくことです。
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