愛犬との毎日のお散歩。忙しくてついつい同じ道を同じように歩いておしまいにしていませんか?お散歩コースをいろいろ変えるといろいろいいことがあるのです。
同じ道を同じように歩いていると、わんこだけでなくあなた自身も飽きるはず。お天気や季節に関係なく毎日かかさないお散歩。
できれば楽しみたいですね。コースをちょっと変えるだけ、時間をちょっと変えるだけでお散歩の効果は全く違ってきます。
どんな効果があるのか、メリットとデメリットを踏まえて詳しく見ていきましょう。
お散歩大好き!
マンネリのお散歩コース。3つのデメリット
- 飽きる
- 縄張り意識が強くなりすぎる
- マーキングで排泄が癖になる
毎日のお散歩コースが同じ道だとお天気や季節の移り変わりぐらいしか変化がありません。季節の変化はゆったりで、ほのぼのとした楽しみであっても刺激としてはまったりしたもの。
おそらく飼い主であるあなたも、わんこも慣れてしまい、飽きてしまうことでしょう。あなたは目の前のわんこでなく、他の日常の雑多なことをぼんやり考えてしまうかもしれません。
一方わんこはすっかりと道順を覚えているので、考え事をしているあなたを見る必要もなくどんどん前を行こうとするでしょう。
毎日わんこが先導する形でお散歩をしていると主従関係に影響が出てきます。わんこがあなたを先導しているのでわんこの中では自分の方があなたより上になってしまうのです。
上下関係が逆転するとあなたの指示をきかない問題犬になってしまいます。それに加え、よく知ったお散歩道ですからそれほどの新しい刺激は期待できません。
わんこにとっては刺激に乏しく、考えさせられることもあまりない。脳への刺激が少ないということ。老犬になってくると認知症も出てきます。
認知症になったり、もう認知症になってしまっていたら症状を進行させてしまう原因に。さらに同じお散歩コースに対する縄張り意識が強くなります。
わんこにとって自分のテリトリーという意識が強くなるのです。どんな犬が住んでいてお散歩しているかはにおいからすべて把握しています。
テリトリー意識は犬の防衛本能からくるもの。番犬として重宝された犬の性質ですから一緒に暮らす人間にとっても大切な要素だったのです。
しかしこの意識が強くなりすぎると、他に歩いてる犬や人に対して自身の縄張りを主張する行動をみせるようになります。吠えたり、自分の優位性を示すために飛びかかろうとしたり。
またこの縄張り意識によって、他の犬のにおいがあるところに自分のマーキングを残そうとするでしょう。お散歩中に排泄させる場合もあれば、お散歩中に排泄しないよう家を出る前にトイレをさせる飼い主もいます。
お家でのトイレトレーニングの済んでいるわんこが、この縄張り意識によってマーキング癖がついてしまうと面倒。おしっこの後にペットボトルの水で流したり、うんちを始末することは飼い主としての当然のマナー。
衛生面から最近は自治体の管理の厳しい地域もありますし、玄関先で排泄される家の住人にとっては切実な問題となっています。
お散歩コースをマンネリ化させてしまうことで、こんなにたくさんのデメリットが考えられるのです。
愛犬とのお散歩コースに変化を持たせる5つのメリット
- 愛犬の脳にいい刺激が得られる(認知症予防になる)
- お散歩の満足感がアップする
- リーダーウォークがしやすい
- 犬の帰巣本能を刺激する
- どこに行っても動じないわんこに育つ
それではお散歩コースをいろいろと変えることでどんなメリットがあるでしょうか。パターンを決めず、ランダムにその日の気分でどこを歩くのかわからない感じがベストです。
いくつかパターンを用意してしまうだけだと、歩き始めた途端にコースがバレてしまい、わんこにとってはあまり刺激になりません。
飼い主であるあなたの気分と気まぐれでコースをいろいろ変更してしまいましょう。コースだけでなく、出発のタイミングやお散歩の長さ(時間)についても変化させると効果的。
お家の場所は動かすことができませんが、同じコースでも逆から歩くことで変化をもたせることが可能です。また歩いたり走ったりとペースに変化を持たせる方法もあります。
この変化によって、新しい場所の空気を吸い、新しいわんこのにおいを嗅ぎ、違う環境での刺激を受けることでわんこの脳は刺激され、頭をたくさん使うことになるのです。
新しい環境は危険を回避する本能を刺激したり、地域の情報から知識や見聞を広めることでわんこの帰巣本能も働きます。
わんこ自身がたくさん脳を使うことで、お散歩での満足感がアップ。ヘトヘトになるまで走らせたり長時間歩き続けなくてもお散歩の効果が得られます。
満足感があがるとストレスも発散されるので、帰ってからの寝つきもよくなります。またいろんな場所に連れていくことで、知らない場所でも物おじせず、堂々としていられる気持ちの安定したわんこになります。
いろんなわんこに出会って社会性を身に付ける練習にもなります。さらに、そうした効果以外に、飼い主とのコミュニケーションをしっかりとることも可能。
リーダーウォークがまあまあ出来るわんこなら、どちらのコースに進むかどのペースで進むのかなど、飼い主であるあなたを常に意識して顔を見上げるようになります。
つまりアイコンタクトが取りやすくなるのです。わんことしても飼い主に意識を集中させるため、他の犬への執着心がなくなり、吠えたりすることもなくなるでしょう。
頻繁にアイコンタクトをとりながら、わんこにいろいろ話しかけてあげましょう。お散歩の時間が、運動するためだけでなくあなたとわんこのコミュニケーションの時間となれば、無言で同じ道を歩く散歩に比べて、はるかにわんこにとって有意義な楽しい時間となるのです。
次はどこに連れていってくれるかワクワク♪
お散歩コースを変えることのデメリット
お散歩道を変えることで、デメリットが発生することもあります。臆病なわんこの場合、知らない道を怖がり、一歩も進めなくなるケースも。
保護犬で過去にトラウマがあったり、ペットショップなどで長い期間育ってしまった社会性に乏しいわんこにとっては急な変化は恐怖となり反ってストレスに。
体を固めて動かなくなったり逆に落ち着かない様子で挙動不審になったり、ストレスで下痢をしてしまったり。様子がおかしい場合は急に無理な変化を加えることはやめましょう。
同じ散歩道の中で、わんこの好奇心が満たされるようなちょっとした変化から始めましょう。
愛犬とのお散歩を最大限に活用するコミュニケーションの取り方
愛犬が飼い主に意識を集中してくれるなら、これはしつけのチャンス。お散歩の時間で訓練タイムとして有効に活用しましょう。
飼い主としてもわんこに集中。進行方向を変えるタイミングや歩くスピードを変えるタイミングを使ってわんこの様子を意識して、視線を合わせたり声をかけたりしましょう。
お散歩の最中に、フェイントのように「おすわり」や「まて」「ふせ」などのコマンドをはさんでメリハリをつけます。
つまりお散歩の時間は犬が勝手に行動することなく、飼い主の行動や時々飛び出してくるコマンドに意識を集中させることです。
お散歩をする時間帯もいつもの時間を決めてしまわずランダムにします。所要時間も同様に短めに数十分だったり、1時間だったりと変化を持たせます。
わんことのお散歩は、コース、タイミング、時間、歩くペースなど、何もかも飼い主であるあなたの気分次第。
一方で、わんこが自由に動き回れる自由時間も設けてあげましょう。広くて安全な場所であれば、長いリードに変えて自由に走りまわることも許してあげましょう。
しつけや訓練、飼い主からのコマンドに従うばかりではわんこも疲れます。オンとオフのメリハリをつけ楽しい時間にしてあげることが最も重要です。
お散歩の質を充実させることで、わんこがあなたに寄せる信頼が高まり、上手なコミュニケーションがとれるはず。お散歩タイムを有効に使う効果がここにあるのです。
最後に
いかがでしたか?
こんな風にお散歩に変化をつけるには、飼い主のあなたも頭をフル回転することになるでしょう。どうやったらわんこが驚いてくれるか、楽しんでくれるか。
「今日はお利口さんだし、思いっきり走らせてあげようかな」などと考えることがあなたにとってもいい刺激。脳の体操にもなるでしょう。
お散歩すること自体が、飼い主自身の健康にもいいようにいろいろ工夫するよう考えることで脳へのいい刺激にもなります。
愛犬としつけを通したコミュニケーションですばらしい信頼関係を構築すること。あなた自身の心も安定し、毎日のお散歩に充実感を感じるとともに健康的な運動もすることができる。
愛犬がもたらす幸せな暮らしを、仲良くお散歩することで満喫いたしましょう。
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