犬の散歩をさぼる飼い主。散歩に連れて行かないとどうなるの?

「犬の散歩をさぼる飼い主」と聞くと、愛犬家にとって犯罪者のような響きがあります。犬を飼う資格がない!無責任だ!そんな感じでしょうか。

もちろん、犬を飼う前にこうした毎日のケアについてはしっかり認識しておくべき。しかし誰しも人間なので毎日暑い時も寒い時も土砂降りの雨の日も、台風の直撃により強風で危険なときも、お散歩にいかなくてはいけない!と思うと気分が滅入るはず。

 

犬のしつけ項目のひとつでしかないお散歩ですが、内容や意味を考えると非常に奥深いジャンル。わんこの立場だけでなく飼い主の立場でのメリットを見てみるとどうでしょう。

着眼点を変えるといろんな見方ができて意義深いもの。すこし視点を変えてお散歩について考えてみませんか?

 

犬のお散歩 さぼるとどうなる?

まずは基本の考え方として、お散歩をさぼることでどんな影響があるのかについて確認しておきましょう。

お散歩をさぼることのデメリット
  • 運動不足
  • ストレス
  • ストレスによる疾患・病気
  • ストレスによる問題行動
  • 犬と飼い主とのコミュニケーション不足
  • 犬と飼い主との信頼関係崩壊
  • (排泄できない)

わんこにとってはお散歩が毎日の楽しみ。また室内でのトイレトレーニングが済んでいないわんこの場合は排泄のためにも必要。1日でも行かないと我慢させることになり可哀そう。膀胱炎の心配もあります。

 

楽しみを与えずに放置するということは、それはストレスになってしまいます。ストレスはいろんな形で表面化。

わんこの体に表れれば、皮膚炎脱毛症下痢嘔吐など病気となる場合や、精神面で現れればしっぽを追いかけてぐるぐる回るといった行動をとり続けたり、自分の足やしっぽを噛んだり執拗になめてしまうといった異常な行動をとるようになります。

 

もちろん出かけないので運動不足に。。室内や庭で思いっきり遊ばせる環境がないなら、適度な運動のためにもお散歩は必要なのです。

お散歩に出ると様々なもの、人やわんこに出会います。自然の中を歩くだけでもとてもよい刺激となりお散歩中に嗅ぐにおいがわんこの脳によい刺激を与えます。

 

出会いがなければ社会性が身につくチャンスがなくなり、視野の狭いわんこになるどころか脳の刺激が足りずに認知症を招くことに。

これだけでも、ざっと考えただけでもさまざまなデメリットが考えられます。そして何より重要なのが、お散歩に行かないことで犬と飼い主とのコミュニケーションが不足すること。

 

コミュニケーションはわんことの信頼関係を構築するための大事な手段。それが不足することはわんこの様々な問題行動を引き起こします。

反抗的になってきたり、吠える・唸る・噛むといった問題行動に悩まされることになるのです。

 

もちろん1日さぼっただけでここまでの状態になることはありません。ただ最初は1日だけだったとして頻度が増せばすこしずつ表面化。お散歩とはそれほど重要なものなのです。

わんこわんこ

お散歩がすっごく楽しみなんだよね

わんこにとってのお散歩とは

犬の寿命は短く長くても15年程度。私たち人間より時が経つのを早く感じています。私たちにとってたった一日だとしてもわんこにとっては5倍~6倍の感覚。

それほど長い間、一歩も外に出られないと牢獄のように感じてもおかしくありません。短い生涯をともに暮らすことを考えると、一日だって無駄にすべきではありません

お散歩によるメリット

お散歩のメリット
  • わんこの心身の健康にいい(運動・ストレス発散)
  • 飼い主とコミュニケーションがしっかりとれる
  • お利口になる(社会性・脳への刺激)

一般的なメリットは上記のとおり。今回は飼い主のメリットを考えてみましょう。

愛犬とお散歩に出ることは飼い主のあなたも外に出て一緒に歩くということ。当然あなた自身の運動になります。

 

実際にダイエットのために愛犬とのお散歩を活用する人も多いもの。そして季節の移り変わりを感じたり、ご近所の様子を垣間見ることはストレス発散にもなりあなた自身の脳へもいい刺激を与えてくれます。

仕事で悩んでいる案件があったとして、こうした愛犬との何気ないお散歩の間に、解決策となるよいアイデアが浮かぶこともあるのです。

 

そのきっかけを愛犬が作ってくれていると思うと感謝の気持ちが湧いてきます。そしてお散歩の最重要項目であるコミュニケーション。これによりわんことあなたとの絆が深まり、ゆるぎない信頼関係が生まれます。

わんこの満足感と幸福感があなたに伝わることであなた自身の幸福感もアップ。実際にお散歩となると全身で大歓迎を表現し、お散歩の最中はウキウキとしっぽを振り振り歩くわんこの姿は本当に可愛いもの。

 

そんなかわいい姿を見ながらなら、単なるダイエットとしてのウォーキングより数倍も楽しく感じられ、継続効果が高まります。

またダイエットであれば「有酸素運動を20分以上続けて脂肪を燃焼させないと」、などと考えるものですが、わんこに話しかけながらアイコンタクトをとりながらお散歩することで時間が経つのも早く感じられ、時間的な苦痛も感じません。

 

もちろん、わんこの問題行動も激減。愛犬に対するそうした心配ごともなくなります。

ひとつの関係がよくなるということが、人生の他の側面によい影響を及ぼすことはよくあります。自分の中での自分自身の評価が高まって自信が感じられるようになったり、気分がよくなることでおおらかになり他の人間関係にもいい影響がでたり。

 

このように考えるとお散歩が負担だなんてこれっぽっちも思えないのではないでしょうか?

わん太わん太

ダイエットのお供にいかが?効果もアップだなんてうれしいな

お散歩を義務にしないために

一人暮らしの場合は別ですが、お散歩がひとりの義務になると疲れることがあったり、どうしても時間がとれないことがあって当然。

家族みんながちょっとした用事で出かける時にも、わんこをついでに連れ出してあげるとわんこにとってはサプライズ的な喜び

 

またお散歩として確立せずに、ランダムに気まぐれに出かけるようにすれば、頻度があがってわんこが喜ぶだけでなく、定時のお散歩をつくらないことで柔軟性が生まれます。

決まった時間に毎日お散歩すると、わんこも予定通りの行動と覚えてしまうので「そろそろ時間」だと考えます。これが原因で吠えてお散歩を要求するように。

 

そうしたいわゆる要求吠えは問題行動のひとつ。させないためにも柔軟性のあるお散歩習慣が功を奏します。

フレキシブルに飼い主の都合で柔軟にお散歩できれば、義務感も薄れることでしょう。

最後に

いかがでしたか?

これらのメリット・デメリット以外にも、濡れることを嫌がるわんこであれば雨の日のお散歩はやめて室内で十分に遊んであげるのもOK。

室内でのトイレトレーニングをしてしまえば、排泄のために悪天候のなか無理やり出る必要もありません。

 

飼い主であるあなた自身がコントロールできることが多いと、負担に思うこともなく義務感にさいなまれることもなくなるでしょう。

愛犬とのすばらしい時間をこの上なく楽しむためにお散歩を活用しましょう。そのためにもしつけが大いに役立ちますよ。

 

 

 

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