愛犬とのお散歩、出てはきたがついてこない。勝手に前へ前へと引っ張って歩く。あるいは突然立ち止まって動かない、帰りたがる。
なぜか上手くいかない愛犬とのお散歩。想像してみてください、愛犬との理想的なお散歩風景を。ヨーロッパの街並みでみるオシャレな姿。
正しい知識を身に付け、適切にしつけることでこんな理想的なお散歩が毎日できるのです。わんことの関係が今どんな感じで何を目指せばいいのか、くわしく見ていきましょう。
お散歩はコミュニケーションの絶好の機会
愛犬が散歩中に飼い主についてこない理由
「お散歩は飼い主主導で行いましょう」とよく耳にし実行を試みても、実際はリードを引くと逆に引っ張られる。わんこが自分の行きたい方向へ行こうとするのを止められない。
出発しようとしたら、座り込んで頑として動かない。本当は愛犬が飼い主の横にピタリとついてアイコンタクトを取りながら歩くのが理想。お散歩を楽しみたいのに。
こんな状況でお困りでしょうか?この原因はすべてあなたとあなたのわんことの関係にあるのです。つまり、あなたがわんこにとってリーダーではないということ。
犬は習性として集団で生活する動物。そのため群れの中にしっかりとした上下関係が存在し、先頭にいるのは強いリーダー。自分がどの位置にいて誰の次を歩くべきなのかを本能的に察知します。
あなたについて歩こうとしないのは、あなたより自分の方が上だと考えているのです。自分の行きたい方向、行きたいタイミングでお散歩をすることをよしとし、あなたが自分についてくるべきと考えているのです。
この場合、おやつなどで誘導するのはお勧めできません。逆効果となりかねないのです。弱いものが強いものに餌を差し出す犬の習性を考えるとあなたの立場をますます悪くしてしまう可能性があるでしょう。
愛犬がお散歩中に帰りたがる理由
正しい関係が構築されておらずわんこの方があなたより上位であると思っている場合、立ち止まったり別の方向へ行こうするのは主導権を主張しているからと考えらえます。
そうでない場合は、疲れてしまって動きたくないか、あるいは立ち止まれば抱っこしてもらえたり構ってもらえると期待している可能性も。これは要求する行為。
要求する行為に対して望みどおりに応じているとわがままを助長することになり、ますます言うことを行かないわんこになってしまいます。
どこかが痛かったり足にけがをしている場合も。また、毎日同じ場所で帰りたがったり、立ち止まったりするのはその場所に嫌な思い出あるのかもしれません。
わんこの様子をみていつもはどんな様子なのか、どこか違うのか何が嫌いなのかを知っておく必要があります。
また季節的な要因も忘れてはいけません。暑さで喉が渇いていたり肉球が火傷するような暑さではないか、室内犬を極寒の中連れ出していないか。
言葉でコミュニケーションがとれないからこそ、わんこが出しているサインを見逃さないように読み取っていきましょう。
しっぽや耳をよく見てね。怖い時はしっぽを下にたらして巻き込んでいたり耳が後ろに倒れてたりするよ。
愛犬が飼い主と上手にお散歩するためのしつけとは
スマートなお散歩を目指すなら、リーダーウォークについて学び実践しましょう。これはわんこがあなたをリーダーと認識して実現するもの。
つまりリーダーウォークを目指すことでわんことも正しい信頼関係を築くことができるのです。
考え方は簡単です。リードを操作してあなたの意思をわんこにしっかり伝えること。意思を伝える際にリードからショックとしてわんこに伝わるため、その後はしっかりの撫でてあげる必要があります。
リーダーウォークではあなたが主導権を握るために自信に満ちたエネルギーをあなたが発する必要があります。精神的な力であるエネルギーでわんこに勝たねばなりません。
訓練前に必ず自分自身のエネルギーを高めるところから始めてください。あなたはあなたのわんこをしっかり守り育てるのだと。そのためにわんこの信頼を勝ち取るのです。
犬は今という瞬間を生きています。あなたがしっかりとしたリーダーぶりを発揮し守ってくれる存在であると認識すればすぐにあなたに従うようになります。
リーダーウォークでは、わんこがあなたの横についてリードがたるんでいる状態がOKとわかるように何度も根気よく教えていきます。
ショックを与えた後、いい状態になったらすぐに褒めてあげること。撫でてあげたり、代わりにおやつを使ってもいいでしょう。
「だめ」の意思表示はリードを短く強く引くことで伝えます。しつこく長く引っ張るのではなく、手短に強くグイッとひき、すぐにリードはたるんだ状態にします。
言葉がわからない相手に何がよくて何がだめかをわかってもらうこと、人間社会で犬が一緒に暮らすときこれを「しつけ」と呼びます。
しつけには忍耐が必要。誤解して覚えてしまうと修正にさらに時間がかかってしまいます。成果を焦って大声で叱ったり、怒り出すのはNG。
「だめ」を伝えOKな状態になったら褒めるをひたすら繰り返していくことで、わんこもあなたをリーダーと自然に認めていくようになるのです。
最後に
いかがでしたか?
犬を飼う上で一番大切なことは、愛犬と信頼関係を築くこと。当然ですが、わんこはひとりで自立した同居生活を送ることはできません。
飼い主であるあなたを信頼し、守り育ててくれるかけがえのないリーダーとして慕うのです。だからこそあなたの喜ぶことをしたいと思っています。
そして忘れてはならないのは、犬は犬として生きるということ。人に飼われる犬はどこか犬とは思えない人間臭さを醸し出し親近感がわいて愛おしいもの。
でも犬は家族となっても人ではなく人間の子供でもなく、やっぱり犬なのです。犬の習性を知ること。そのうえで適切な態度で対応し、しつけをきちんと行うことが重要。
さあ、あなたの愛犬とゆるぎない関係を築きましょう。そのためにもしっかりと正しいしつけを学びましょう。
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