犬を飼い始めて数か月。愛犬がなぜか急に吠えるように。。。いったいうちのわんこに何があったのでしょうか?
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子犬が我が家にやってきた。可愛すぎて、見ているだけで顔がほころび、とろけてしまいそうですね。飽きずにその行動をずっと見ていて一日が終わってしまうことも。
家庭内はひっきりなしにわんこの話題。いつの間にか家はわんこが中心に。順調に犬を飼い始めてなんの問題もなかったのに、なぜか最近急に吠えるようになって。。。
犬は本来吠える動物。成長するにしたがって立派に吠えることができるようになったのです。しかし吠えを放置していると大変なことに。。。
では飼い主としてすべきこと、今後のしつけで大切なことはなんでしょうか?くわしく見ていきましょう!
成長過程の犬にありがちなこと
犬それぞれに犬種の特徴や個体差があるように、同じ親犬から生まれたわんこでも性格に多少の違いがあります。
しかし一般的には生後3週~16週頃の子犬は好奇心が旺盛でなんにでも興味をもって学ぼうとするもの。多感な時期となります。
この時期は母犬や兄弟姉妹犬のそばで生活し、日々の遊びの中で多くのことを学ぶのが好ましいのですが、昨今のペットショップを介した事情は真逆。子犬は小さいほうが高く売れてしまう現実が仇に。
早い段階で母犬や兄弟姉妹犬から引き離されてしまい、ワクチンの接種が終わるまで大事に室内で育てられ、限られた環境ですごしてしまうと過度に警戒心のつよい犬になってしまいます。
人に抱かれてでも外を散歩し、外の空気に触れ風にふかれて草木のにおいなどを感じるだけでも脳には適切な刺激となるため、この時期には無理にでもいろいろ連れてお出かけするのがよいのです。
適度な脳への刺激は犬の成長を助け、頭のいいわんこに育ちます。犬の成長はあっと言う間。初めて犬を飼う人には、気が付いたときには大事な時期を素通りしてしまっていることが多いのです。
犬は本来慎重で警戒心がつよい傾向にあります。子犬の時期の経験不足がさらにこの警戒心を強めてしまい、知らないものや人、動物に過度反応してしまいます。
でも大丈夫です。
成犬でも犬は賢いので学んでいけます。子犬ほど早く吸収できなくても、徐々に危険でないこと、実は楽しいことなんだ、などと知ることで世界を広げてあげることはできるのです。
何歳になっても常に学んでいくよ
吠えるのは成長の証?愛犬が吠える理由とは。
吠えるのは犬にとってコミュニケーションのひとつ。人間の暮らしの中で活躍できるように、わざわざ吠える犬をよしとして品種改良されてきた犬の特徴でもあるのです。
今の都会での人の暮らしの中で、過度に吠えることが人間にとって都合が悪くなっただけのこと。残念なことに良し悪しは、人間の都合で変わるのです。
つまり生活する環境に合わせて犬と人が仲良く暮らすためには、上手に犬に吠えてはいけない場所や時間などを教えてあげる必要があるということ。犬が吠えるのは、
- 危険を感じる時:威嚇、警戒、不安
- 何かが欲しい時:要求、伝達
- 楽しい時:興奮、刺激
- その他:挨拶など
さまざまな場合があります。つまり理想的なのは、堂々と物おじせず怖がらず、常に落ち着いていて心が安定しているわんこ。。。ということになります。
それには、怖がる必要がない、警戒しなくても大丈夫、などと判断できるだけの知識と経験が必要なのです。
また、飼い主に絶対の信頼をよせるわんこは不安を感じたときに飼い主の顔をみてアイコンタクトをとってきます。
「大丈夫だよ」と伝えてあなたが落ち着いているのを見れば、それだけで心配不要と判断できるように。。。できればこうのような関係を目指しましょう。
しつけを通して愛犬に必要な知識と経験を与えつつ、あなたとの信頼関係を構築する。必要なのはこれだけ、なのです。
愛犬が急に吠える理由(その1):反抗期がやってきた。
犬種による傾向や個体差やオスかメス、または避妊・去勢手術をしたかどうかでも違ってくるのですが、成長過程において男気が出てきて、自信にあふれ他に対して攻撃的になることがあります。
群れに置いてリーダー向きな性格。あるいは家の中心的存在であると自覚しわがままが出てきたのかもしれません。
反抗期がある犬もない犬もいます。1歳ぐらいから2歳ぐらいの時期のわんこで、要求吠えと思えるような吠え方をする場合は注意が必要。
この要求には絶対に応じないようにしましょう。家族全員、一貫した対応をするのがポイントです。
また家庭内の序列について、わんこに誤解させない工夫が必要です。ご飯は人間の後に食べさせる、や、飼い主の都合に合わせたお散歩タイム・コースなどに設定するなど、わんこの満足いくように人間が付き添うようなお散歩をしていないかなど見直しましょう。
愛犬が急に吠える理由(その2):嫌な経験をしてトラウマになってしまった。
過去に虐待を受けたわんこは当然人に対してトラウマを持っています。また子供のイタズラの対象になってしまったり、よそのわんこの攻撃を受けて怖い体験をするなど、心に傷を負ってしまうことがあるかもしれません。
ないように飼い主としては絶対に守ってあげたいところですが、万が一トラウマができてしまったら、恐怖と防衛の意味で吠えるのは当然のこと。
飼い主のあなたがいれば絶対に守ってくれる、絶対に大丈夫!といった安心感をあたえることで徐々に吠える頻度は減るはず。
怖い対象に会わないように工夫できるなら、対象を排除することで吠えを回避できますが、危険に会わない対応を経験させていき、もう危険でないとわかるまで、徐々に慣らす必要もあるでしょう。
こわがりなままじゃあいけないよね。
愛犬が急に吠える理由(その3):ストレスを感じている。
お散歩に連れて行っていない、あるいは時間か頻度が少ない、または寝る場所がとても落ち着けない場所であったり、放置しっぱなしでなかなか相手をしてあげていない。
こんな環境で過ごすわんこは日常にかなりのストレスを溜めているはず。吠えることで自分の状況を伝えようとするのは当然ですし、吠えることが多少のストレス発散になっている場合もあります。
対処法は明らかです。一緒に過ごす時間を増やし、わんこといろんな場所に出かけて様々な体験をすることです。
わんこのベッドは落ち着ける場所に移動しましょう。本来犬は洞窟などの暗くて落ち着く場所を選んで巣にしてきました。わんこの身になって考えてあげるのが最低限の飼い主の務めですから。
愛犬が急に吠える理由(その4):老化による機能低下で怖がる。
近頃はわんこも長生きになってきました。そのため人間同様に体が衰え、病気になったり認知症を患ってしまうわんこもいます。
嗅覚を始め、視覚や聴覚が衰えることで飼い主の存在を感じられず不安になって鳴き続けたり、思うように体を動かすことができずに吠えてしまうこともあります。
飼い主としてはできる限りお世話し、そばにいてあげたいものです。介護は大変なことですから、一人で抱え込むことなく、獣医師などに相談もしましょう。
睡眠薬や精神安定剤などを処方してくれることもあり、助けとなってくれることもあります。生きていればいずれ通る道です。悔いのないよう精一杯してあげられることをしてあげましょう。
愛犬が急に吠える理由(その5):人に見えないものが見える。
わんこが何もない空間をじーっっと見つめていたり、だれもいないのに玄関に向かって吠えることがあります。
そんな場合はたいてい、わんこには誰かが見えているようです。お世話にしていた近しい関係の人であればまだいいですが、ずっと吠える場合は念のため盛り塩をしましょう。
気になっていることがあるようなら片づけてしまうことをお勧めします。優れた聴覚や嗅覚で屋根裏にネズミや小動物などの気配を察知していることもあります。
身の回りや家の見直しをするなどわんこが出すサインに注目してみましょう。意外なことがわかって救われることがありますよ。
最後に
いかがでしたか?
わんことの暮らしは私たち人間にとってもすばらしい体験。わんこはたくさんのことを教えてくれます。
時には言うことを聞いてくれずにイライラしてしまうこともあるかもしれません。しつけがうまくいかないと悩むことも。
わんこにも個性があり、喜怒哀楽があります。それだけに親しみや愛情もわき、かわいい存在となるのです。
わんこに合った方法でしつけをしていけば、わんこと強固な信頼関係で結ばれることでしょう。愛のあふれるわんことの未来を手に入れましょう!
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