犬が吠える原因はさまざまですが、ストレスを感じて吠えるようになってしまったわんこも少なからず存在しているのは事実。
ストレスを放置すると、犬だって元気がなくなり下痢や嘔吐、食欲不振などといった症状が出ることもあるのです。
うちの犬はよく吠える。犬ってこういうものですか?
このようなご質問の裏事情をお伺いすると、ペットショップで購入時に「小型犬なので室内で自由にさせていれば散歩はいらない」などと聞いたために実際に散歩していなかったり、長時間の留守番を余儀なくさせていたり。
犬は人間のように喜怒哀楽があり意志をしっかり持った賢い動物。そのため人間のようにストレスを敏感に感じてしまいます。
集団で暮らす習性をもつわんこを長時間ひとりぼっちでお留守番させまくったり、お散歩に一切連れて行かないなどいうのは虐待に等しい行為。
わんこがストレスを感じて問題行動が発生しているなら、そのストレス要因を一刻も早く取り除いてあげましょう。
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愛犬のしぐさからストレスのサインを見つける
- あくびをする
- 目をそらす
- 肉球が湿る
- ハアハアと息があらくなる
- 後ろ足でかきかきする
- 目に白目部分がでる
- 自分の手足を執拗に噛む、舐める
- しっぽを噛む、追いかけてくるくるまわる
- マウンティングする
- 家具などを破壊する
- 飼い主の足下に隠れる
- 歯を見せて唸る、吠える
- 元気がなくなる(食欲不振、下痢など)
人間も極度に緊張しているときはあくびをしますが、わんこも同様にあくびをして、今感じている緊張やストレスをほぐそうとします。
目を細めたりわぁ~っとあくびをしていたら、なんらかのストレスを感じていてなんとか落ち着こうとしているのです。
わんこのしぐさとして、攻撃するときなど目を合わせて強い意志を伝えるのですが、反対に目をそらせるのは相手に対して敵ではないということを伝えるしぐさ。
相手からの目線に緊張しなんとかそのストレスから逃れたいと思っています。叱られてるときに、ふっと目をそらせるのはこのためです。
わんこ同士で目を合わせている状態であれば喧嘩前の一触即発の状態。目線については飼い主とわんこの間での信頼関係の証として、しつけを通してよいアイコンタクトをとれるようにしていきましょう。
わんこも緊張したり怖いなと思う時には体に力が入り固まります。怖い時は特に耳が後ろに大きく倒れ、しっぽは股に挟まるぐらいだらりと下がり後方へお尻がひけたようになります。
その後、それをほぐすためにぶるぶるっと全身を震わせ、水からあがったときのような仕草をしたり、後ろ足でかきかきしたりして緊張を解こうというしぐさを見せます。
実際にノミやダニ、あるいは皮膚トラブルでかゆくてかきかきしている場合もあるので、その際は獣医師に相談したり適切なシャンプーなどのケアをしてあげましょう。
暑い日は体温調節のために舌をだしてはぁはぁして呼吸していますが、特段暑くもない日にはぁはぁと荒い呼吸をしているときは緊張している可能性があります。
はぁはぁと呼吸することを「パンティング」と呼びます。また人間が手に汗握るように肉球が汗でじっとり湿っていることに気付くこともあるでしょう。
あくびの続きのように口をくちゃくちゃして舌をぺろぺろと出して鼻を舐めるしぐさもまた緊張している証拠。
上目遣いに見上げたりして目の端に白目が見えたら、それもストレスを感じて緊張しているサイン。普段はわんこの場合黒目しか見えません。
ストレスをよく表す行動として、常同行動というものがあります。これは執拗に自分のしっぽを追いかけてくるくる回っていたり、しっぽや手足を噛み噛みして毛が抜けるほどになり皮膚トラブルを起こすことがあります。
自分で毛をむしっていることもあり、過度のストレスを日常に感じているサインです。家具を破壊したり攻撃的になってしまうと深刻です。
反対に生きる気力を失ってしまったと感じるほど元気がなくなり、食欲不振になることも。病気の可能性もありますが、精神的にまいってしまい下痢などの症状がみられたり、血尿がでるなど本当に病気になってしまうこともあります。
ここまでくると放置できません。いち早くストレスの原因を特定し改善してあげましょう。
つらい気持ちが全身にあらわれててよくわかるはずだよ。
飼い主との信頼関係が愛犬の支えとなる
わんこがなんらかのストレスを感じる状況は様々ではあるものの、家族の中でわんこが精神的に安定するために絶対的に必要なものがあります。
それは、群れ(家族)の中のリーダーである飼い主との信頼関係です。どんな時でも自分を守り育ててくれる存在であるとわんこが信頼を寄せる相手がいることがゆるぎない自信になります。
わんこがのびのび行動できるかどうかはわんこが信頼するに足るリーダーであるかが重要。一緒に過ごす時間がそもそも短く、わんこに必要なお散歩に連れて行ってあげてもいない場合、リーダーとしての資格はなく、信頼関係を築くことはできないはずです。
最後に
いかがでしたか?
犬を飼うということは日常の多くの時間をわんこのために使うということ。人間にとっては家の外で多くの関係がありたくさんの世界を持っていますが、わんこにとっては飼い主がすべて。
あなたしかいないのです。どんなことがわんこのストレスになっているか、あるいは今後ストレスになりかねないかは常に気にかけ、それを取り除く工夫をしてあげましょう。
心の安定した落ち着いて堂々とした威厳のあるリーダーのもとにいるとわんこも安定してのびのびと暮らすことができます。
飼い主であるあなたがストレスを感じていれば、それもわんこに伝わります。犬の十戒をご存じでしょうか?ここには犬を飼う上で必要な心構えが記載されています。
愛犬のストレスを考える時、あなた自信の生活についても見つめるきっかけとなります。わんこと愛情で結ばれた信頼関係をひしひしと感じる素晴らしい日々を送られることを心から願っています。
参考になる記事(犬の十戒の記載もあります)
➡ 犬が吠えるとイライラする?!しつけに苦戦する飼い主の悩ましい夜。
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