犬を飼うかどうか迷う時、散歩が大変ではないか?犬の散歩めんどくさいだろうな。などと思い、心配だったりするでしょうか?
お散歩は基本的に毎日するもの。そう考えると面倒と思う気持ちもわかります。実際にお散歩をきちんとしない飼い主も、残念ながらある程度いるのです。
犬を飼う前にまず考えるのが、「散歩に連れて行くのが面倒。毎日は絶対大変。」ということでしょう。「旅行にいけなくなる」といったデメリットも思い浮かびます。
実際に犬を飼っていると、一日2回毎日必ず100%絶対にお散歩しなくてはならない!!、というわけでもありません。
もう少し柔軟に考えてOK。義務的にお散歩を捉えてしまうとつらくなります。お散歩は飼い主にも気分転換であったりわんことの楽しい時間であったりするのです。
まずは事前に「犬を飼う」ということはひとつの命に責任をもつということを認識しましょう。そして、毎日のお散歩にどんな意味があるのかを先に知っておきましょう。
激しい雨の日はお家で遊んでもらう日なんだ
お散歩の意義 どうしてお散歩が必要か。
- 運動不足解消
- ストレス発散
- なわばり(テリトリー)の管理
- 情報収集
- 脳への刺激
- 社会性の構築
- 飼い主との信頼関係の構築
単純に運動させるためやストレスを発散させるためだけでなく、いろんな意義を持つお散歩。
外の世界に出て、家の中や庭の中にはない新しいものを見たり、聞いたりそのにおいを嗅いだりすることが、わんこの脳に刺激を与えます。
成長期に脳が刺激されることで、とてもかしこい、お利口なわんこに育つのです。嗅覚の優れたわんこはにおいを嗅ぐことで多くの情報を得ることができます。
どんなわんこがそのエリアに住んでいていつごろそこを通ったのか。そのわんこの年齢・性別・健康状態までわかり、残されたにおいだけでコミュニケーションを取ることができます。
実際に通りすがりの人やわんこに出会えば、挨拶の仕方や接し方を学び社会性が身に付きます。
常に同じ景色や同じ人、同じ犬しか知らないで過ごしていると、知らないものに出会った時にとても神経質に警戒する臆病なわんこになる可能性が高まってしまいます。
季節の移り変わりを自然の中で感じたり、草花や昆虫に出会うこと風や雨のにおいを感じることも脳の神経系を刺激し活性化させる効果があります。
お散歩はわんこにとって、とても優れた学びの場なのです。成長期のわんこはエネルギッシュでパワーにあふれています。
脳にたくさんの刺激を受けて頭を使うことや、実際にたくさん運動することで有り余るエネルギーを消費し、満足感を得ることができます。
満たされることで心の安定したわんこを育てます。落ち着いて堂々とふるまう賢いわんこでいてくれることは飼い主にとっても幸せです。
このような満たされる機会を与えてくれる飼い主のあなたに信頼をよせ、ふたりの関係は強固なものになります。
あなたの行くところについて行くことで、あなたに守られているという安心感を得ながら、好奇心を満たしてくれるお散歩。だからわんこはお散歩が大好きなのです。
お散歩はしつけの基本
お散歩はしつけの一環、どんなわんこにも必要な基本の基本です。あなたというリーダーとともに自分たちの縄張りを一緒に歩き、テリトリーの確認をする。それがわんこにとってのお散歩です。
単なる運動でもなく、単なるストレス発散ではありません。ましてやトイレのためだけで外に出るとうい考え方も違います。
ひと昔前は、犬は家の敷地内で飼い、巣で排泄をしない野生からの習性を利用してお散歩中に排泄をさせていました。それがお散歩の主の目的だったのです。
現在は田んぼのあぜ道や土手、河原が近くにないエリアに暮らすわんこも増えました。お散歩はよその家の前であることが多く、街中では排泄自体がマナー違反と言われるようになっています。
自宅でトイレトレーニングをして、排泄させてからお散歩の出るのが主流です。外でおしっこしてしまったら、持っているペットボトルの水で流すのがエチケット。もちろんうんちは持ち帰ります。
自宅からのトイレトレーニングから始まり、すれ違う人やわんこに飛びかからない、吠えないなどのしつけも必要。
お散歩の全過程において、リーダーとしてしつけをしながら、わんことコミュニケーションをとります。飼い主の指示に従ってもらうには、信頼関係の構築が欠かせません。
信頼関係はお散歩を通じて強くすることができます。鳥と卵の法則のようにどちらが先?と思ってしまいますが、お散歩のしつけと信頼関係の構築はどちらも一緒。必須項目なのです。
お散歩の必須アイテム
- 首輪・リード
- 迷子札(誤ってリードが外れて迷子になったとき用)
- トイレグッズ(万が一のため)
- 水(飲む用・おしっこを流すエチケット用)
- おやつ(疲れたわんこを誘導する)
- おもちゃ(公園などで運動させるためのもの)
大型犬は自分の荷物を自分で持ってたりするよ
最後に
いかがでしたか?
犬を実際に飼っている人間の実感としては、わんこがあまりにもかわいいのでお散歩が大変という意識がありません。
そんな風に思うより、何をしてあげらるかを常に考えて気づいたら行動してしまっている。それが犬が大好きな飼い主の普通の感覚です。
飼う前にしっかりと考えるあなたは実は飼い主としての素質を十分に持っています。こんな風に、どんな大変なことがあるのかを事前に調べるのは責任感のある証拠。
時間と愛情、お金はどうしてもかかります。しかしそれ以上に得られる幸せがあるのです。わんこからの信頼と愛情はあなたの心に豊かな実りをもたらします。
最期を迎えるその時に悔いのないよう、「ありがとう」としっかり言ってお別れできるよう精一杯の愛情をそそぎましょう!
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