愛犬が大好きなお散歩。でも喜びすぎてぐいぐい先に行こうとリードを引っ張る。首が締まるせいか乾いたような咳が。。。「フガフガ」なのか「カァッカァツ」なのか音も異常な感じで心配です。
愛犬にとってお散歩はとても重要で日常のエキサイティングなイベント。外に出て運動するだけなく、風に吹かれながら様々な臭いを嗅ぐことで脳にも刺激となり賢くなるためののインプットとなります。
人と違って読書やテレビ、ゲームなどの刺激も少ないため、ずっと家にいると退屈だしストレスになってしまいます。お散歩はそんな日常のストレス発散。愛犬が喜び、嬉しいあまり興奮してしまうのも納得です。
一日30分以上の有酸素運動をすることは人間だけでなく、わんこにとってもとてもいいことなのです。
リードが見えたらもう嬉しくてたまらないっ
愛犬が散歩中に引っ張ることで咳がでるのはどういうこと?
ぐいぐい引っ張ることで首が締まるのか咳こむわんこを見ると、健康的なお散歩のイメージとは様子が違います。それに、首が締まることを心配してわんこに合わせて走っていたらあなたの身がもちません。
止めようとリードを引くと首が締まってしまう。悩ましいですね。お散歩中の引っ張り癖は根気よくしつけを行うことで改善することができます。しかしなぜ我が家のわんこは落ち着きなくぐいぐいリードを引っ張って先を行こうとするのでしょうか?
ひとつにはよく言われるわんこ自身が飼い主よりも偉いと考えていて、群れの先頭を行くリーダーとして先導しているケース。もうひとつは、飼い主のことはリーダーと認めていて普段からよく言うことを聞くのに、お散歩だけはぐいぐい行こうとするケース。
前者の場合は、飼い主として正しい態度でわんこに接し、正しいしつけを行っていくことで信頼関係を構築する必要があります。後者の場合は、日ごろから運動不足でストレスがたまっていることが原因で、お散歩が嬉しすぎ興奮してしまっている状態です。
こうなるとあなたの声が一切耳に届かず一目散に前進することに。一刻も早く行きたい場所へ飛んでいこうとするのです。当然首が締まることなど厭わずぐいぐい引っ張ることでしょう。
こうして首に負担がかかることで首を損傷したり呼吸器を痛める結果になりかねません。特に小型犬は気管が狭いため気管虚脱になってしまうこともあるのです。
気管虚脱とは?
気管虚脱になる原因
「気管虚脱」とは、気管が圧迫されることで押しつぶされ、空気が正常に流れなくなる状態のこと。首輪を引くリードによって首が締まってしまったり、興奮しずぎの状態のとき、あるいは水を飲んだだけでも乾いたような咳がでたり豚鼻のようなフガフガした音を出したりします。とても苦しそうな状態。
首周辺の筋力の低下から老犬にもみられる病気。数分間治らなかったり一日に何度もそんな状態になることも。重症化すると死に至る怖い病気。放置せず愛犬の様子をよく観察して心配なときは早めに獣医師の診察をうけましょう。
犬は舌でハァハァ息をすることで体温調節をしています。呼吸困難になると呼吸による体温調整ができなくなり命の危険も。治療が遅れてしまうと救命できたとしても脳や肺に障害が残ってしまうこともあります。
夏は特になりやすく、症状が出た場合一旦治っても油断せず、継続して注意してあげましょう。犬種としては小型犬で中高齢な犬に多く見らます。でも若い犬でも起こりうる病気。レトリバー種のような大型犬でも発症することはあります。
こわい病気なんだね
気管虚脱の改善方法
- 喉(首)を圧迫しない・首輪の使用をやめる
- 暑さに注意・真夏はエアコンを使用する
- 肥満に注意する
- 興奮させてない・ストレスを与えない
症状が軽い場合、肥満気味なわんこは痩せるだけでも効果があります。脂肪が気管を圧迫しないようになるだけでも症状が軽減されるのです。肥満は心臓にも負担がかかるので、ダイエットはぜひ行いましょう。
適正な体重を維持することは何より健康で長生きすることにつながり、歩いたり走ったりするのも楽になるためわんこにとっても嬉しいはず。咳が出るのが心配でも適度な運動は必要なので、お散歩は首輪をやめてハーネスを使用しましょう。
過度に興奮させないよう、落ち着かせる訓練も取り入れます。また咳には温度や湿度も大いに影響するため、高温多湿な夏場はお散歩に出る時間帯を考えて朝晩の涼しい時間帯を選びましょう。
室内ではエアコンも使いましょう。
気管虚脱になってしまったら
一度気管が潰れてしまうと、残念ながら元には戻りません。咳止めや抗炎症薬などの投薬で一時しのぎをすることは可能ですが、症状を抑えることしかできません。
高額ながら今はなかなか評判のよい手術方法もありますので、獣医師によく相談しましょう。
お散歩中の「引っ張り癖」を治そう!
愛犬がお散歩の際にぐいぐいリードを引っ張って首が締まってしまう原因、「引っ張り癖」を治しましょう。ストレスの発散が必要でお散歩を異常に喜んで興奮するようなら、時間を長めにとってあげることです。
ドッグランなどでたっぷりと遊んであげることも考えましょう。広い敷地内で放し飼いにされているような普段から満足しているわんこの場合、お散歩のときにリードを引っ張ることはありません。
それだけにお散歩は日常でわんこが喜ぶビッグイベント。飼い主としてもわんことの大切なコミュニケーションの時間と位置づけ楽しみたいのもの。喜ぶわんこの様子はあなたにとっても癒しとなるのですから。
わんこが異常にぐいぐい引っ張って歩くのは、「散歩のときは飼い主を引っ張って連れて行くもの」「行きたい場所へは自分から行けば行けるもの」と誤って認識している可能性も。
ぐいぐい引っ張って行くことが、わんこにとっての報酬(いいこと)につながった経験がそうさせているのです。この誤った認識を「引っ張らなければ苦しくなくて、しかもお散歩は楽しめる」という認識に変える必要があります。
興奮しすぎて「おすわり」や「待て」のコマンドが耳に入っていないようなら、引っ張るわんこをまず静止しましょう。止まった状態でしばらく待ちわんこに考える時間を与えます。
わんこが行きたい方向と違う方向に進んでもいいでしょう。あなたのタイミングであなた主導で進むことが大切。リードが緩んだ状態で散歩できるよう、わんこに横を歩くように教えていきます。
大切なのはわんこが引っ張ったときは動かないこと。リードがたるんだ状態で歩けたら褒めてあげます。最初のうちはまともなお散歩にならないかもしれませんが根気よくトライしましょう。
「引っ張るといいことがある」 ➡(認識の上書き)➡ 「引っ張らなければ前に進める」
「引っ張る方向とは別の方向に行く」 ➡(効果・作用)➡「自分の行きたいには行けないと認識」
わんこも慣れてくると、あなたを見ながら褒められて歩くことが嬉しくなりお散歩を楽しめるようになります。こうして誤った認識の書き換えができればもう心配することはなくなりますね。
最後に
いかがでしたか?
わんこの引っ張り癖は飼い主であるあなたの対応しだいで激変します。病気になる心配も軽減。毎日のお散歩があなたとわんこのストレスになっていたなら非常にもったいないこと。
適度な運動を楽しみストレスを発散。さらにはわんことゆるぎない信頼関係を築くこと。正しいしつけを学び引っ張り癖を治してわんこの健康と幸せをかなえてあげましょう。
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