「うちの犬はイタズラっこ。叱るとエスカレートするような、、、これってどういう心理なの?」
「普段はとってもいい子なのに、なぜかお留守番させると部屋がひどい状態に。。。」
愛犬のイタズラ、困ったものですね。人間の子供同様に犬も何かしら不安やストレスを抱えている時に問題行動に走ります。イタズラもそのうちのひとつ。
全く言うことを聞かない、そもそもしつけが全くできていないわけではないのにイタズラには手を焼いてる、といった場合それぞれの原因に合わせた対応が必要です。
飼い主の心構えについても同時に見ていきましょう!
犬はどうして叱ってもイタズラするの?その心理とは?
愛犬はストレスが溜まっていないですか?お散歩が足りていない、十分時間をとって運動させてあげていない場合、運動不足によってストレスが溜まってしまいます。
お散歩時間が短すぎたり、時間がとれず我慢させたりしているわんこは、ストレスが溜まってしまって家の中で吠えまくったり、走り回ったり、破壊活動などのイタズラをするようになります。
破壊行動の他にも、どこからか引っ張り出して飼い主のものを隠してしまったり、ハウスに保管していたり。この行動は飼い主の匂いのついた衣服などを必要としていると考えられます。
つまり、大好きなあなたの匂いがするものを集めてきて自分の近くに置くことで、あなたを近くに感じていたい。さみしいと思っているということ。
またはイタズラすることであなたに叱られることをわかっていて、「叱られる」=「飼い主が構ってくれる」と思い、イタズラをしていると考えられます。
普段からコミュニケーションがとれていないためのイタズラ行動については、わんこ自身に悪気はないのです。
かまってもらえるなら、叱られるのもうれしい♥
お留守番のときのイタズラ。どうして?
普段はよく言うことを聞くお利口な愛犬。しかし、留守番をさせると家中ひどい有様になっていた。。。なんてよくあるお悩みです。これは留守番をすることがわんこにとって寂しくてしょうがなく、その寂しさがストレスになってしまっていることが原因。
犬は本来、群れで生活する動物であるため、ひとりぼっちが苦手な寂しがり屋なのです。リーダー(飼い主)や群れのみんな(家族)と離れてひとりでいる間は寂しくて、かなりのストレスを感じてしまうのが普通です。
ひとりぼっちの不安に耐えられず、思わず破壊行為に走ってしまった結果が、悲惨な状態となった我が家。極度の不安やストレスを解消するための行動であると知っておいてください。
お留守番は徐々に慣らす訓練をして飼い主は絶対に帰ってくることを覚えさせれば、わんこは不安にならずに大人しく待てるようになります。
また日ごろのコミュニケーションがしっかり取れているか、それによりしっかりとした信頼関係を築けているかもわんこの心理を左右します。
お留守番に慣れていて飼い主との主従関係がしっかりできている犬であれば、このような事態にはならないのです。このイタズラ行為は普段から甘やかして育てられた犬、甘やかされすぎて主従関係が微妙なわんこに多く見られる傾向もあります。
分離不安とは
犬は本来集団で行動する動物。一人きりで生きていけないことを本能的に感じ、お留守番の環境に脅威を感じます。寂しいというよりもっと強く不安を感じ、それがストレスである状態。
こうした心理は「分離不安」と呼ばれており、お留守番中に家具などの破壊行為に及んだり、対象が家具ではなくわんこ自身になるとしっぽや前足を執拗に噛んでしまい、重症な場合は毛がはげて皮膚病を発症してしまったり。
一番大切なのは、愛犬との信頼関係を強固に築いておくこと。日頃からしつけをしながら主従関係を明確にしつつあながたわんこにとってのゆるぎないリーダーであり、わんこが安心と安全を感じて穏やかな心でいること。
そして、外出する際にわんこに「これから出かけるという気配」を伝えないこと。つまり「行ってきます、いい子にしててね」といった挨拶をしないこと。
ケージやハウスをわんこにとっての安全地帯として利用して、その中に入れておくのも一つの手段。家に人がいなくなっていることに気づかず、寝て過ごしてくれたりします。
戻ったときも同様に「ただいま」を言ってはいけません。わんこに特別何かが起こったことを知らせないことです。帰った直後は何食わぬ態度でしばらく無視をし、わんこが落ち着いたころにゆっくり近づいて声をかけてあげましょう。
「分離不安」はあなたの不在、側にいない状態に過剰に反応して起こる心理。症状はわんこそれぞれ様々ですが、喉が枯れるほど吠え続けたり、不適切な場所で排泄をしたり、家具やわんこ自信を攻撃をしたり。
お留守番の時だけ困った悪い子になる。これはあなたとわんこの間でまだ真の信頼関係が結べていない状態。わんことあなたの距離感を見直してみましょう。
しつけのしっかりできた状態は信頼関係の証。日頃から飼い主としてリーダーの威厳を発揮し、毅然とメリハリをつけた態度でわんこと接すること。
わんこに対して冷たい態度をとるということではなく、犬の心理や行動をしっかりと理解しそのルールで対応することが大事なのです。
犬のイタズラ防止策。効果があるのは?
犬はとても賢くて、かわいい存在。人間の言葉や感情を読み取りある程度理解しているのでついつい人間と同じように考えてしまいますがそうではありません。
犬は今ということ瞬間を生きています。なのでイタズラを叱るときは現行犯でないと意味がありません。あなたが叱っている今と自分の過去の行為を結びつけることができないからです。
申し訳なさそうに見えるのは、今この瞬間にあなたが怒っているから。「過去のイタズラ行為が何でそれが悪いことだ」、あるいは「破壊したものが大事なものだった」などといったことを理解することはないのです。
あなたの大事なものを盗んだり、どこから取って持ってきたりしたときに大騒ぎして叱ることも、わんこにとっては、「構ってくれている」、「遊んでくれる」と勘違いしてしまいます。
こんな時は、無視するのが効果的。あなたは動揺せず常に落ち着いた態度で接すること。あなたが反応しないと「かまってもらえない」と認識し、だんだんとやらなくなります。
室内で短いリードをつけたままで行うしつけ、直近の行動を「させない」しつけを行って学ばせるようにしましょう。「この上に乗ってはいけない」「このエリアに入ってはいけない」など、日常のしつけで教えていきましょう。
しつけを通して信頼が強まるんだよね
最後に
いかがでしたか?
愛犬が問題行動をおこすなら、飼い主であるあなたに何か気づいて欲しいサインがあります。あなたの対応次第で劇的によくなる可能性もあれば、反対に悪くなって人間社会に順応できなくなる可能性も。
犬は人間とは違い、自分自身で自己実現をかなえて幸せになることはできないのです。飼い主となったあなたはあなたのわんこの人生を背負っています。
わんこはあなたが大好きで、安心して暮らせるかどうかはあなた次第。でも気負う必要はありません。正しい対応の仕方やしつけのコツをつかめば必要な行動が見えてくるのですから。
しつけを学んで、わんこを幸せにする素敵な飼い主になりましょう。わんこから得られる幸せはまさに想像以上です。
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