あなたの愛犬、イタズラばかりするってことないですか?きっちり叱るのに、なんだかその時だけ申し訳そうな表情を浮かべ、反省してる風なのに次の瞬間、また?! 全く反省してないみたいだし、もしかしてバカにされてるかも。そんな風に感じて困ってないでしょうか。
わんこにとって、イタズラは楽しいことであって、悪いことといった認識はありません。また、済んでしまってる行為を後から叱ったとしても、わんこは叱られてることと自分の過去の行為を結びつけることができないのです。
つまり、なぜ突然あなたが怒りだしたのか、理由を理解できず、あなたが今怒っている事実に対して、反応しているにすぎない。犬は今この瞬間を生きる動物。過去の出来事をあれこれ思い出して、悩んだりする人間とは全く違うのです。
イタズラすることで、あなたがわんこにたくさんの言葉をかけていると、「構ってもらえてる」と感じて喜んでしまう場合も。物を奪って走ったら、名前を呼んで追いかけてきてくれた。それはもう、わんこにとっては「追いかけっこ」、楽しい遊びです。
言葉の内容は理解できませんので、叱られている時は、その状況から逃れたくて悲しい表情を浮かべていたりします。イタズラするわんこに対してどうしたらいいのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
ソファを噛みまくって、楽しかったなぁ~
愛犬がイタズラばかり、スリッパや家具を噛むのはどうして?
- 出かけている間に家中が荒れ放題
- 家具をボロボロになるまで噛みまくる
- 下着や靴下をかくす
- スリッパや靴を噛んでボロボロに
- 食べ物を勝手に取り出して食い散らかす、などなど
- 好奇心、探求、遊び
- 退屈、不満、ストレス
- 歯がかゆい、歯や歯茎に違和感(子犬)
- 気を引きたい、構ってほしい
- 本能による行動
子犬のうちは、好奇心が非常に旺盛です。いろんなことに興味をもって、くんくん。においを嗅ぎ、口にくわえてみたり、噛んでみたりして、物体を確認します。遊びの中で、周囲の世界を覚える成長期なのです。
また、歯が生えかけで、歯茎に違和感を感じていたり、歯がかゆかったりするので、噛みたがる時期でもあります。噛むことで、脳に刺激がいくため成長期には必要な動作ですが、あちこち噛んで家具をボロボロにしてしまうことも。家具を噛みはじめたら、その瞬間に上手に、「ダメ」を伝えましょう。
噛んでいいおもちゃを与えるのもとても効果的。できれば1種類より数種類のおもちゃを与えましょう。成長期にいろんなものに触れ、世界を広げてあげることは、子犬にはとてもいい刺激に。子犬時代の経験が、賢いわんこをつくるのです。
イタズラは、わんこがお留守番中に起こることも多いもの。遊んでもらえない、誰もいなくてひとりぼっち。そんなエネルギーが有り余って退屈しているわんこは、ストレスを感じそれを発散しようとします。
それがイタズラに発展。だれもいない家で好き放題、ここぞとばかりに暴れまくり、荒らすことがあります。でもわんこにとっては、それは楽しい遊び。ひとしきり遊んで、あなたが帰ってきたら大喜びで駆け寄ってくるでしょう。
こんなとき叱るのは無駄。あなたが何を怒っているのかさっぱり理解できないのです。近頃は散歩が足りていないのではないか、コミュニケーション不足だったりしてないか、よ~く考えてみてください。
犬種によっては狩りの時の穴掘りといった本能的行為を、そのまましているにすぎず、イタズラのように見えることがあります。床に敷かれたカーペットに穴!!。外であれば庭が掘り返されて、花壇が台無しになることも。
穴掘り、得意なんだよね。
犬は反省しない。叱るとわかる、わんこの不毛な反応。
犬はあなたの表情やあなたから発せられるエネルギーを読み取り、反応して行動します。あなたがすごく怒っていると、怖いなぁと感じて上目遣いに見上げ、どことなく申し訳なく思っているように見えます。
が、全く反省はしないもの。大きな声で名前を読んだり、叱るために追いかけたりしては逆効果です。遊びのつもりで追いかけっこを楽しみ、あなたとしてはおちょくられているように見えるでしょう。
しばらく時間が経ったイタズラを示すため、ボロボロになった靴をわんこの目の前に持ってきて指さして叱ったとしても、わんこには叱られている内容が理解できません。きょとんとして不思議そうに困惑するか、「なんのことかわからな~い」と、とぼけるか、あくびをして自分のストレスを緩和しようとします。
「どう見ても、お前やろ~っ!!」「犯人はお前やろ~っ!!」 と怒鳴ったところで、悲しいですが、効果はゼロ。むしろマイナスです。
苦痛な場から逃れるため、逃げていってしまうことでしょう。
イタズラを始めたら、その瞬間に「ダメ」を短くはっきりと伝えること。そして、大声でわーわー騒いだり追いかけたりせず、愛犬が、こちらの気を引こうとした行動を取っている場合は、無視して相手にしないこと。相手にしてくれないとわかると、その行動をとらなくなります。
時間が経過してしまっている場合には、黙って片づけてしまいましょう。避難できるものはわんこの届かないところに収納することも考えましょう。イタズラを叱ることより、おとなしくしていられたら褒めてあげるといった方向にシフトする方が賢明。
出かける前に、しっかりと散歩に連れて行ったり遊んであげて、疲れさせておく。おとなしくお留守番できたら褒めてあげる。帰って来て早々、片づける作業であなたの疲れを倍にしてしまうこともなくなるはずです。
犬のイタズラ、やめさせるには?~しつけ、叱り方について~
まずは、愛犬としっかりコミュニケーションをとりましょう。人間と違って言葉でコミュニケーションを取ることはできませんから、たっぷりと時間をかけて、散歩に連れて行ってあける、一緒に遊ぶということ。
遊びを通して日々のしつけをするのもいいですね。愛犬との時間、それが信頼関係を作ります。散歩や遊びを通した交流の中で信頼関係を築くこと。エネルギッシュでパワフルなわんこの場合は、楽しい遊びの中で疲れさせることも大切。
犬は本来、自由に野山を駆け巡る動物なので、若い犬は運動不足だとストレスが溜まってしまうのです。草原に連れて行って思いっきり走ることができる時、終始笑顔で楽しそうなわんこの姿をみることでしょう。全力で走る、そんな機会もぜひ与えてあげてください。
走るの楽しぃ~
イタズラが気を引くための行動であることがあります。注目を浴びるよう仕向けることで、あなたに構ってほしい可能性があるときは、アイコンタクトをとらずに無視してみましょう。注目しないことが効果的。
わんこはあなたの反応をよく見ています。あなたが無反応でいれば、そんなことをしても無駄だと理解していきます。家族がいる場合は家族みんなで一貫した行動をとりましょう。バラバラの対応をすれば、わんこはそれだけで混乱します。
愛情と信頼関係、これがとても大事。わんこに人間の都合や事情を伝えても、よい関係は築けません。わんことの時間の中で、よい関係を築きましょう。リーダーであるあなたの心構え、わかりますよね?
最後に
いかがですか?
甘えん坊でかわいい愛犬も、手に負えないイタズラで憎たらしいと思えることもあるでしょう。最近は仕事が忙しいから、週末にたっぷり時間つくるから。そんな飼い主の事情はわんこに理解できるものではありません。
犬の飼い主になるということ。それは、どんな時もわんこを守り幸せにするということ。その覚悟がなくてはなりません。愛犬のイタズラに向き合うことで見えてくる、わんこの本音や習性。その上で不可欠なしつけについて考えるきっかけとなったのではないでしょうか?
私たち人間は、どうしてもわんこを人間の子供のように考えてしまいがちです。とっても賢いわんこですが、やはり人間とはいろいろと異なる犬本来の習性や行動があるのです。飼い主であるあなたは、きっともっと知りたい、理解したいと思うに違いありません。
知ることで上手く信頼関係を築くことができる、そんなコツがあるのです。
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