基本的に犬はお散歩が大好き。毎日ウキウキした様子で歩く愛犬が、いつもより歩くのが遅いと心配になります。
飼い主としてわんこの様子を毎日観察し異変があればいち早く気付いて対処してあげたいですね。
歩く速さは、愛犬の大きさや犬種、身体能力によってかなり違うもの。性格的におっとりとした穏やかなわんこもいればアグレッシブにがんがん先を急ぐ元気なわんこもいます。
なので、飼い主のペースに合わせて歩くようにしつけるとしても無理があるのですが、いつもよりなんとなく遅い、、、かなと感じたら、そのまま放置してしまわずに原因について考えてみましょう。
歩くスピードが遅くなったり、元気がないようすでとぼとぼ歩くにはどんな原因が考えられるでしょうか。
理由もなくなんとなく様子が変化することはありません。大切な愛犬について知っておくことがいざという時の役に立つはずです。
いつもより歩くのが遅い原因は?
いつもよりお散歩速度が遅い原因(その1):けが
急に歩くスピードが落ちた場合、脚などを引きずったり痛い様子がないかまずはチェックしましょう。
本能的に犬は自分の弱い様子を出さないようにするもの。野生の世界では弱い=死を意味するからです。
平気そうに過ごして飼い主が見逃してしまっていると治療が遅れ、悪化させてしまうこともあるのです。
頻繁に舐めている箇所がないか、歩き方がぎこちなくないか、うっかり痛い場所に触れると怒ったり吠えたりする場合もあります。
まずは怪我がないか痛そうにしている箇所がないかをしっかり調べましょう。
いつもよりお散歩速度が遅い原因(その2):病気
あなたのわんこがなぜか最近お散歩中に疲れやすい、元気がないなぁと思われる場合、何か病気の症状がでている可能性も否めません。
体力の低下やパワー不足といった症状が病気によるものなのかの判断は難しいもの。気になる場合は獣医師の診察を受けてみましょう。
わんこがいつものペースで歩けていない、あるいはいつもとは様子がおかしい、明らかに違うといった気配を感じたら、何らかの疾患の可能性も。
取り越し苦労であればそれはそれで構わないと思います。何もなかったと安心できればあれこれ心配しなくて済みます。
歩き方に現れる疾患も多いんだ
いつもよりお散歩速度が遅い原因(その3):老化
犬は人間よりもかなり早いスピードで年を取ります。1年半で、人間でいうところの20歳。犬種によっても違いますが、小型犬の方が大型犬よりも長く生きる傾向があります。
つまり7歳を超えてくるともうお年寄りであるいうこと。若く元気なころに比べたら、歩くスピードが遅くなったり、立ち止まって休む頻度が高くなるのは年齢的に仕方のないことです。
病気の可能性も否定できませんが、歳をとって体力が落ちてきただけかもしれません。毎日見ているからこそ、「老い」のサインがさまざまな動作から感じられることでしょう。
歩くスピードに現れた「老い」のサインから運動機能が低下していることがわかれば、これまで以上にわんこに注目し気配りをしてあげる必要があります。
いつものお散歩コースを見直してみましょう。昔よりずいぶん時間がかかるようなら変えてみるのも一考。
階段や坂道などしんどそうな場所があるなら手助けしてあげた方がいい場合もあります。散歩中、息があがっていれば少し休憩を入れたり、足を怪我しないように気を付けてあげましょう。
いつもよりお散歩速度が遅い原因(その4):疲れ
若くて健康に問題ないわんこの場合、お散歩で毎日適度な運動をすることはわんこの健康にとってとてもいいだけでなく、外の世界に触れることで脳の発達も促されます。
様々なものを見ること、においを嗅いだり、肌で感じることがすべて脳への刺激。お散歩にはそんな重要な意味があるのです。
基本的には飼い主のあなたがこのぐらいと思って、あなた主導でお散歩をし、愛犬にはついてきてもらう形がいいでしょう。
しかし1時間以上一緒に歩いたりしたときは疲れてしまったのか歩くのが遅くなる時があります。または階段をたくさんのぼったりすると、筋肉が痛み、だるそうになる時も。
若く健康な犬の場合、筋肉痛であれば人間同様に、自己回復力ですぐに元に戻ります。あるいは脳への刺激を重視して、頭を使わせるように遊んであげるのも体力不足なわんこの満足感にはとてもいい方法です。
飼い主の心構え
お散歩は日々のわんことのふれあいの機会。わんこの心身の健康に欠かせないものであると同時にあなたという飼い主の存在をわんこにしっかりと認識させるよい機会でもあるのです。
わんこにお散歩中にしつけをすることで、わんこを危険から守る素地をつくり、わんこにリーダーとしての存在感を知らしめ信頼関係を作ります。
しつけの終了しているお利口なわんこは時々あなたの顔を見あげてあなたのペースに合わせるように歩きます。
わんこのお散歩中の行動をあなたが上手くコントロールすることで人間社会におけるリスク、つまり車道に飛び出て引かれたりするリスクなどからわんこを守ることになります。
お散歩中は特に愛犬の様子をしっかり観察すること。あなたのペースに合わせたくてもできない様子であるか、お散歩量は適切なのか。
お散歩の質についても考えてあげましょう。体を動かすだけでなく、頭を使えてるか、お家の中では経験できないことを外で見聞きすることで、社会経験を積んで脳を鍛える訓練にもなっているか。
お散歩コースに変化をもたせることでわんこの満足度もかわります。人通り、石畳や砂利道、公園や草花の香り、鳥のさえずりや他のわんこやにゃんこの存在が感じられる場所など。
新しいことをたくさん体験させてあげること。これをすることでわんこの表情からあなた自身も充実感を得ることができます。
そして毎日わんこと過ごしながら、歩行ペースの異変などいち早く察知できるようにしておきましょう。
わんこを守り大切に育てることがあなたの責任であり喜びなのです。
一緒にいるのが一番幸せ♥
最後に
いかがでしたか?
いかにお散歩が重要で大切な時間であるかおわかりいただけたかと思います。あなたの愛犬が信頼と愛情を持ってあなたを見つめるように、あなたも大切な愛犬の異変に最速で気付いてあげてください。
万全の体勢をつくること。それにはお散歩でのしつけは最低限クリアしておかねばなりません。しつけを通して信頼関係を築き、わんことの毎日を充実させましょう!
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