愛犬が急に吠えたり、機嫌が悪いことが多くなった。反抗期でしょうか、、、これまでできていた「おすわり」などを無視することも。いったいどうしちゃったんでしょうか?
わんこにも成長につれて、反抗期があります。
個体差があって、あまり気にならない程度のわんこもいれば、問題行動がひどく表れてしまうわんこもいます。
子供と同じようにそんなもんかと思って過ごせたらいいですね。くわしく見ていきましょう。
反抗期ってつまり自己主張かな
反抗期は犬にもある
こどもにも成長につれて自我が芽生え始める頃に「イヤイヤ期」と呼ばれる反抗期がありますが、わんこの場合も同じように、子犬の社会化の時期に吸収した経験をもとにいろいろと自分で判断していこうという自我が生まれます。
自分なりの価値観がうまれるのでしょうか、自分の好きなように行動したいと思うようになるのでしょう。
無意識に家族の愛情を確かめ自分の立ち位置を確認するような行動をとるようになります。飼い主や家族を試すように、ちょっとわがままな行動をとるのです。
犬種によって差があるものの、だいたい1~2歳ころに反抗期になるわんこが多いです。
生後3~4か月の社会化期にできるだけ多くのことを知り経験することで反抗期の問題行動にも差が生まれます。
なぜなら、経験豊富であればすでにどうなるかわかっていることが多く、過度に警戒する必要がないとわかっていて心が安定しやすいからです。
これまでに覚えてきたやっていいこと、悪いことの限界ラインを確認するように、踏み込んでやってみて、どこまで許されるのかあるいはどんな風に褒められるのか、などを確認する行動を取ったり、威嚇行動で自分の役割がどう発揮できるのかなどを確認したりします。
成長の早い小型犬であれば、生後3~4カ月の社会化期終了後の4~5カ月頃から成犬らしくなっていく過程で、徐々に反抗期になり、大型犬であれば9~12カ月ぐらいから始まり1~2歳ころに終了するケースが多いです。
反抗期でありがちな問題行動とは
- ちょっとした時に吠える
- 今までできていた「おすわり」や「お手」などのコマンドができない
- 呼んでも来ない(無視)
- 触られたくない時に撫でようとすると唸る
- さらに気に入らないときは噛もうとする
- フードを食べるのを嫌がる
- トイレを失敗する(マーキング)
飼い主の愛情を試したり、リーダーとして頼もしいかを見極めたり、家族の中で優位な順位に位置するかを確認したり、そんな行為から上記のような行動がみられるようになります。
やってみて「ここまでしても大丈夫」と学び、さらに少しエスカレートさせて「ここまでやってたらどうだろう」と確認する行動も。
「要求すれば自分の希望が通るのか」「強く主張すれば飼い主が折れるか」「家族内での自由度はどこまでか」などを試しているのです。
吠えたり、唸ったり、噛みつこうとしたり挑戦してみたら、飼い主がにひるんで思い通りになってしまうと、問題行動はエスカレートしてしまいます。
いつものドッグフードを急に食べなくなったりしたとしても、わんこの機嫌をとるような対応を絶対にやめましょう。
もちろん食欲不振で元気なく、病気やケガなどの疑いがあれば別です。すぐに獣医師の診察を受けましょう。
そうではなく、元気に要求吠えをする、わがままを通そうとしているなと思ったら一貫した毅然とした態度で対応しましょう。
反抗期にあたるこの時期に対応を誤ると、吠えて要求し気に入らない場合は唸るか咬む、といった本能のままの行動をするようになってしまうと矯正がプロでも難しくなります。
初めて吠えてみた、唸ってみた、咬んでみた、そんなときは後悔したような「あ、やっちゃった」という表情を見せるはず。
その時に、愛情を持っていけないことを「だめ」としっかり叱ることはとても重要。構わず無視すべき時は無視しましょう。頼もしいリーダーであることが必要なのです。
愛情を持って叱られてると信頼できるよね
反抗期をどう乗り切る?この時期のしつけとは。
- 明確な基準をもち、堂々としていること(ひるまず、一貫した態度をとる)
- メリハリの態度をとる(遊ぶときは遊び、褒めるときはは褒める)
- わんこの好ましくない行動は無視(遊ぶのもやめる)
- 過度に叱らない(必要最低限で伝える。体罰はもってのほか)
- 適度な愛情をしめす(甘やかさず、放任すぎず)
- ストレスを発散させるため、ドッグランや頭をつかう遊びをたくさんさせる
反抗期の症状はわんこによってさまざまで、それに応じて飼い主側の対応も難易度に差があります。
一番大切なことは、飼い主とわんことの信頼関係を崩さないこと。飼い主がリーダーとしてわんこから慕われる存在でいることです。
犬は習性として強いリーダーももとにいることで安心感が得られ幸せを感じるもの。この時期に飼い主が自信をなくして不安に感じたりすると、わんこも同時に不安になってしまいます。
家庭内の順位付けがあやしくなると、わんこを制御をできず、わんこは群れを率いるリーダーとしての責任を全うすべく警戒を解くことができなくなります。
そうなったら人間だけでなく、わんこも不幸になってしまうのです。わんこのお試し行動に動じず一貫した態度で接しましょう。
要求吠えは無視し、行けない行動をした場合は目を見てこちらの不快感をしっかり示したうえで低く短い言葉で「だめ」を伝えます。
遊びの最中に好ましくない態度をわんこがとった場合には、遊びをやめてしまいましょう。わんことしては罰と感じ、悪いことをしたことを理解させます。
反抗期の態度は飼い主の反応をみるための行為ですから、しっかりとよくないことを伝える必要があるのです。
そうした行動をとって何もいいことがない、反対に楽しいことが終わってしまうと理解するとだんだんとしなくなくなります。
反対に強く怒り過ぎるとわんことの信頼関係が崩壊し修復が難しくなります。また甘やかしすぎると手が付けられない事態に。
いいこにしている時はしっかり褒め、行けない時は必要最低限でしかり好ましくない態度の時は相手にしないこと。愛情はしっかりと伝えると同時に、メリハリをつけることが大切です。
唸ったり咬んだりといった行為がひどく、手が付けられないほどひどい場合は無理をせず専門のドッグトレーナーに相談しましょう。
最後に
いかがでしたか?
はじめてのわんこであれば、可愛かった子犬時代から急に態度が変わり戸惑うかもしれません。反抗期は多かれ少なかれ、どんなわんこに訪れるもの。
大切なことはわんこに愛情をしめしつつも、しっかりとしたリーダーとして堂々としていること。
反抗期が始まったからといって過剰に反応することなく、また侮ることなく、臨機応変な対応をこころがけましょう。
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