愛犬が顔を舐めるのをやめさせる方法。しつこい舐め癖を治すには?

帰宅して愛犬がからの熱烈な歓迎。「うれしくないわけないですが、口の周りを舐めまくり。ちょっとしつこい。。。そんなにチューはいらないよ。」

服従の意味があると聞いたことがあるので、悪いことではないから叱らなかったけど、衛生面では大丈夫?」

 

愛犬の顔を舐める仕草、不思議なことに一緒に暮らすうちに、かわいい愛犬なら顔中よだれでベタベタにされてもそれほど気にならなくなる飼い主は多いもの。

しかしよその人の顔にしようとしたら、、、ちょっとマズいですよね。我が家にお客様が来てくれなくなるかもしれません。

 

また動物の口内にいる細菌が人間にも感染することも。子供たちに何かあったら大変です。子犬のうちからできるだけ早くやめるようしつけていきましょう。

わんこわんこ

ぺろぺろは愛情表現。大好きを伝える行為だよ

 

愛犬が人の顔を舐める理由

子犬が人の顔、特に口元を一生懸命舐めるのは、野生のオオカミの名残と言われ、母親が食べた肉を吐き出して与えていたことに由来します。つまり餌をねだる行為。

それがだんだんと群れの中の弱者である子犬の動作をすることで、自分が群れの中での弱者であり相手より立場が下だということをアピールする行為になったのです。

 

敵意のないことを示し服従の意味を表す行為。それが顔(特に口元)を舐める行為なのです。わんこが顔をなめるのは飼い主のあなたに対する好きのアピール

また人を癒す仕草でもあります。あなたが怒っていたり悲しんでいたり辛そうにしていることに気付くと、あなたを癒すために顔を舐めることでしょう。

 

夫婦喧嘩をするとわんこが二人の顔を舐めて仲裁しようとします。より一層愛おしく感じ、わんこを抱きしめずにはおれません。

他のわんこの顔を舐めることも、敵意のないことを示し仲良くなろうとしている動作。なのでわんこ同士がお互いに舐め合うことはなく、下の立場のわんこが上の立場のわんこにしか行いません。

 

中にはあまりにもしつこく舐め続けたり、会った人みんなにしようとする場合は、何か強い不安感ストレスを感じているかもしれません。

強迫性障害という一種の心の病である可能背もあるので、専門医になるべく早めに相談しましょう。

しつこい舐め癖による危険とは

愛情表現である「舐める行為」は、わんこと人間が唾液を通して接触することで様々な感染症を引き起こす可能性を含みます。

わんこはトイレの後に自分のお尻を舐めたり、お散歩中にいろんな場所を踏んで歩いた足を舐めたり、水たまりの水を飲んだり、時には道端の草を噛んだりしています。

 

人間以上に口内の環境は不衛生。元気な大人は大丈夫でも抵抗力の弱い子供に感染するリスクを考えると、人の顔は舐めないようしつけておきたいもの。

愛情は舐めるのでなく、他の方法でも表現できます。わんこの口の中で無害である細菌も人に感染したら病気を発症することもあります。

 

わんこの体内に寄生虫がいれば、口を介して人の体内に入ってくるでしょう。人に有害な感染症で有名なのは回虫症、レプトスピラ感染症、カンピロバクター症、皮膚糸状菌、パレツレラ症など50種類以上。

内臓の疾患や皮膚の炎症・脱毛、気管支炎に発熱・嘔吐、下痢など犬は無症状でも人の場合は発症します。わんこの健康診断を定期的に行い、ワクチンの接種寄生虫予防は日ごろからしておくことも大切です。

舐め癖を治す方法

家に帰ったら興奮してわんこがあなたの顔を舐めにやってきます。その際に歓迎を受けて撫でてあげるとその行為はわんこにとってOKと認識されることに。

逆に叱ったり大げさに騒いだりするのもNG。まずは興奮をおさめることを目指すため、何食わぬ風に取り立てず、なるべく相手にしないでおきます。

 

しばらくして落ち着いたらゆっくりと近づいて撫でてあげます。つまり歓迎の儀式は無視するのです。落ち着いてから褒めてあげる時はアイコンタクトをとりつつ、顔は近づけないようにわんこが舐めようとしたらそむけます。

やめさせたい行動はわんこにとっては愛情表現急に拒絶されて不安になったりしないよう、それ以外のスキンシップとコミュニケーションはしっかりとりましょう

 

家族以外の人に出会ったときに、その人の顔を舐めるのは絶対にやめさせないといけません。「オスワリ」や「まて」のコマンドがしっかりきけるよう基本のしつけをしましょう。

落ち着いているときはアイコンタクトをとってやさしく声をかけたり撫でてあげたりしているとわんこも不安にならずに精神的に安定します。

わん太わん太

顔を舐めるのだけがダメなのね

最後に

いかがでしたか?

犬は人の顔をなめることで最大限の愛情を表現。それははるか昔、祖先のオオカミから受け継いだ習性。犬とともに暮らすならできるだけ愛情表現はしっかり受け止めないものです。

しかし、犬と人間とは体質が違うため、唾液が口元に付着することによる細菌感染のリスクを取り除く必要があります。これはともに生きるために必要なこと。

 

そのためには、しつけのひとつとして顔を舐める行為だけを上手にやめさせ、他の愛情表現をめいいっぱい受け取る方向へ切り替えましょう。

愛犬とは言葉がなくても信頼関係でつながることが可能。コミュニケーションを取り精神的にしっかりとした絆で結ばれる喜びはあなたとわんこの人生をより豊かに充実したものにしてくれます

 

ひとつひとつの行動から、愛犬のまっすぐな信頼と愛情を感じることができますます大切にしたい気持ちが膨らむことでしょう。

上手なしつけを身に付けることで、あなたとわんこのコミュニケーションはスムーズにうまくいき、より一層深い絆で結ばれますよ。

 

 

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