愛犬がお風呂を怖がって呼んでも来ない、これあるあるですね。怖がる理由を知ることでお風呂嫌いは克服できます。トラウマにならないように、工夫してお風呂が楽しい場所になるよう対策を講じましょう。
そもそも犬は野生であればお風呂に入ったりはしないもの。外飼いのわんこのにおい、鼻のいい人なら前を通っただけで気付くもの。
野生ではこのにおいが自己アピールであるともいわれているため本能的に自分のにおいが消えることを嫌がっているかもしれません。
しかし自分の愛犬が獣臭いとか言われたくないですよね。においだけでなく、お風呂で綺麗にすることで、衛生面でのケアが充実します。
清潔にすることで皮膚病など、病気を防ぐことが出来るのです。月に1~2回お風呂に入れてあげることが理想的。トリマーさんのお世話になるのも勉強になります。
えっ!?僕、くさい?
愛犬がお風呂を怖がるのはなぜ?
まずは水を怖がる、嫌がるわんこは多い。猟犬として湖や川で活躍する犬種は比較的水遊びを好みます。飼い主を一緒にサーフィンを楽しむわんこも珍しくありません。
また地上を主な活躍場所とする猟犬、穴堀りを得意とするような犬種は水を嫌う傾向があります。体系的にも泳ぎが不得意。それゆえ水を嫌うのかもしれません。
日本犬は敏感で水が苦手な場合が多く、その中でも足先が特に敏感。足に水が少しかかっただけ、足先を洗うだけでも嫌がり、かなりの拒否反応を示します。
シャワーの音が怖いようなら、シャワーヘッドをはずしてホースの状態で利用しましょう。わんこによっては水に対して嫌な思い出あるかもしれません。
過去に目や耳に水が入って不快だったり、シャンプーやせっけんの香りがわんこにとってきつすぎたり。あるいは、飼い主のあなたがお風呂に入れてあげることに緊張していて、それが恐怖としてわんこに伝わっている可能性も。
わんこそれぞれ、お風呂を怖がる理由は様々です。背景を分析してそのこにあった解決策をさぐってみましょう。
お風呂嫌いを克服するには?
どんなことでも初めてがあり、未知なことを恐れるのは普通の反応。仰々しくお風呂を準備するあなたを見て、いったい何が起こるのか不安に感じているのかもしれません。
まずは、お風呂が楽しい場所であるようしつけていくこと。水自体まったく害がなく、怖いものではないことをゆっくりと遊びを通して教えていきます。
決して焦って無理強いしないことです。水道水の入った霧吹きスプレーで遊んでみるのもおもしろいですし、わんこが滑らないよう工夫だけして、水を全く使用せずにお風呂で遊んでも構いません。
慣れたら、シャワーの音が聞こえる状態で、水をかけたりせずにお風呂場で遊びシャワー音に慣れさせてみましょう。
お風呂を頑なに嫌がっているうちは、水のいらないシャンプー(粉状のシャンプーを振りかけてブラッシングするとさっぱりして、すごくきれいになります)を利用したり、ブラシに臭いをとるスプレーをかけてブラッシングするのも効果的。
次にお湯で濡らしたタオルや蒸しタオルで体を拭いてみて大丈夫そうなら、少しづつタオルの水分の量を増やし、いつの間にか水に慣れさせる。
この方法でもかなり綺麗に。室内で飼っているならお散歩の後、足裏を綺麗に拭いてあげているはず。それを洗い水に変えてみて、楽しいお散歩とセットにすると水への抵抗が和らぐでしょう。
水なんて怖くない、ない、ナイ・・・
上手なお風呂の入れ方
- 手早く終える
- やさしく声をかけながら行う
- いきなり体に水をかけない
- 水温はぬるめ(37~38度くらい)
- 水流は弱めで
※一番大切なことは飼い主との信頼関係!それはいつも同じ。
基本中の基本は飼い主であるあなたとの信頼関係。コミュニケーションの一環としてお風呂場で水を使わずに何度も入ったり出たりしながら場所に慣れさせます。
時には脱衣所で水の流す音を聞かせて慣れさせるようにしましょう。時間はかかりますが、何も知らないわんこにとっていきなりお風呂に入れられることで、過度のストレスを感じトラウマになると後が大変。
焦らず、徐々にステップアップすること。お風呂場にも水の音にも慣れてきたら、少しだけ足にお湯をかけるなど遊びの延長で進めます。
いよいよお風呂に入れる時も悟られないよう普段どおりふるまいましょう。シャワーヘッドをわんこの体に密着させて背中からゆっくりぬるま湯をかけていき、頭部は手で目を覆うようにやさしくカバーし頭にシャワーヘッドを密着させてゆっくりと濡らします。
お湯を混ぜて泡立ててからやさしく全体的に丁寧に洗い、先ほどと同様にシャワーヘッドを密着させながらゆっくりと流します。リンスも満遍なく全体に広げてゆっくりと丁寧に洗い流しましょう。
やさしく声をかけながら丁寧に洗いますが、もたつかないよう手早く済ませましょう。終わったら水分吸収のいいタオルでよく拭いてあげ、可能なら犬用の音の抑えめなドライヤーで乾かします。
できたら、たっぷりと褒めてあげましょう。自信がない場合は、プロのトリマーさんに教わると参考になります。毛の長い犬種の場合シャンプーは欠かせないため、嫌な思い出にはしたくないですね。
逃げ出さないようドアを閉めて行うことと、わんこが足をすべらさないようマットかすのこなど床に何か敷いておくとよいでしょう。
最後に
いかがでしたか?
こんな風にわんこを想い、試行錯誤するのも楽しい作業。お風呂嫌いとはいえわんこの気持ちを考えると強引にすべきではありません。
お風呂が気持ちいいと思えば、湯船でうとうとする可愛い姿もみられます。マッサージを取り入れるとわんこをますます幸せな気持ちにさせることができます。
お風呂を通してわんことより一層コミュニケーションを密にすることで、関係が強固に。お風呂上りはわんこにとってもすがすがしいもの。ふたりともハッピーになれてこんな素晴らしいことはありませんね。
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