都会のわんこの暮らしの中で、ペットOKのマンションは欠かせない存在。エレベーターにわんこが乗っていることを知らせるボタンが付いていたりします。
大型犬がダメなマンションも多いとはいえ、人間と同じエレベーターに乗るのですから、それなりのマナーを守れなければなりません。
エレベーターが開いた瞬間、犬が現れ、いきなり吠えられたら。。。?
同じマンションに暮らす人にとっては大問題。子供たちが万が一噛まれでもしないか心配になってしまいます。
犬を飼うなら、そんなシーンも考えられます。道ですれ違うより距離が近いため難易度が高いかもしれません。わんこにとって、どこからどこまでが公共の場という認識もないでしょう。
まるまるマンション全体が自分の縄張りと勘違いしてしまっているかもしれません。毎日通るお散歩道も縄張りと考えるのが普通ですから。
同じマンションに住む人達には愛想よく。
玄関を出た瞬間から吠えないために吠える理由を知りましょう
犬が吠えるのは当たり前の行動。吠える動物としてずっと飼われてきたのが犬なのです。しかし、マンション内といった他人との距離が近い空間は昔の環境とは大違い。
わんことしてもいきなり近距離に知らない人が現れる環境はストレスが多く緊張しやすい状態です。
飼い主と二人でエレベーターに乗り込んで、ドアが開いた瞬間目の前に知らない人が現れこちらを向いていると驚くことでしょう。
ましてや相手の人もわんこ連れだったら?
ここで吠える現象は警戒吠え。わんこは不安や恐怖を感じてその対象となる相手に吠えて威嚇していると考えるのが妥当です。
あるいは、わんこがあなたより上の立場にいると考えている場合はあなたを守ろうとして吠えてしまっている可能性もあります。
他人やよそのわんこに必要以上に警戒してしまう場合は、社会化不足も考えられます。あまりにも早い時期に母犬や兄弟犬と引き離されてしまうと、社会について学ぶ機会がなく経験不足から必要以上に怖がってしまうのです。
つまり社会化を身に付けるため、時間をかけて一緒に慣らしていく必要があるということ。道行く人やよそのわんこは敵ではない。
攻撃してくるものでもないとわんこ自身が覚えたら、上手にやり過ごすことができるようになります。
わんこの立場に立って考えてみると、全く悪いことをしているわけではないことがわかりますね。
マンション内の共有エリアで起こる問題
マンションでは、専有部分、つまり室内にいるとある程度の生活音が響かないよう作られているマンションが多いもの。新しいマンションであれば特にその生活上の騒音に配慮された構造をしています。
人の話声などはほとんど気にならず、振動やどんどんする音などは伝わってしまうため、配慮して暮らす必要があります。
共有部分、つまり玄関の外の通路やエレベーター前、エントランス、マンションの敷地を出たところなどはそうした騒音対策はあまりありません。
隣近所の犬が通路で吠えると窓のすぐ外という至近距離で吠えている状態に。ものすごくうるさいですし、ご近所迷惑となってしまいます。
犬の場合もあれば、子供の叫び声なども同様。寝ている部屋であれば、時間帯によっては早朝や深夜の散歩時間は特に注意が必要となるのです。
もしもご近所の犬による騒音に困っている場合は、直接話すと角が立ちますので、マンションの管理人さんにお願いしたり、理事会の議題にしてもらい注意喚起してもらうのがいいでしょう。
吠えてはいけない場所であることを教えましょう
わんこにとってはすごく当たり前の反応として吠えているのですが、人間の暮らしの中ではなんとかせねばなりません。
吠えてはいけないことを伝えることと、大人しくできていれば褒めてあげること。吠えそうなときには、素早く短く低い声で「だめ」を伝えましょう。
決して大声で怒鳴ったりしないことです。落ち着いて威厳のある態度で伝えます。慣れないうちはクレートに入れて視界を制限してみるといいと思います。
中でおやつを食べている間にやり過ごせていた、なんて方法もあります。クレートに入っていれば飼い主が運んでくれて、楽しいお散歩の場所に行けるといった、嬉しい印象を与えて、覚えさせていくといいでしょう。
運ぶのが重い少し大きめのわんこなら、落ち着かせる訓練を集中しておこないましょう。「おすわり」や「ふせ」がいつでもできるように練習することです。
お散歩は毎日の楽しみだもんね。わくわく♪
すべてのしつけは飼い主との信頼関係で決まる
日常の暮らしの中で、愛犬としっかりアイコンタクトをとれているでしょうか?愛犬と飼い主とのアイコンタクトは相思相愛の証なのです。
何気ない時にわんこを撫でてあげ、あなたからの愛情をことあるごとに伝えましょう。ダメな時だけ叱るようではわんこに愛情は伝わりません。
信頼関係に基づく主従関係を築くこと。そうすればわんこ自身があなたを守ろうと常に緊張している必要がなくなります。
あなたと一緒にいれば、自分のことを守ってくれるとわんこが認識すればわんこにとってあなたはリーダー。安心と安全を保障してくれる大好きな慕うべき存在となるのです。
目の前に誰かがやってきて、信頼していればわんこはあなたを見上げるはず。そうした時に「大丈夫だよ。怖くないよ。落ち着いて行こうね」などと声をかけてあげればわんこも怖がって威嚇しようとはしません。
あなたを見上げるこの時がアイコンタクトの時です。たとえよそのわんこが威嚇してきても応戦することなくやり過ごすことができます。
もちろん上手にやり過ごしたときはたっぷりと褒めてあげましょう。あなたの横で大人しくおすわりして居られたら褒める。
よそのわんこの威嚇に対して目線をはずして相手にせずにやりこなせたらまた褒める。ご近所のお子さんであれば犬に対していい印象を持ち、犬が嫌いにならずむしろかわいい存在だと思ってもらえるでしょう。
犬の心の安定は飼い主次第。飼い主が「吠えないように」「吠えるかも」とか考えているとそれがわんこには確実に伝わります。
わんこにそうした緊張が伝わり、そのネガティブなエネルギーを察知して、してほしくない行動に導いてしまう可能性もあるのです。
わんこを信じて、心配しすぎないことも大切です。わんこの穏やかな心は飼い主によって作られるのです。
最後に
いかがでしたか?
集合住宅は他人との距離が意外に近くて、わんこを飼う上で気を使います。犬を飼っていない人達にとっても大切な住居。
そんな中で上手くやっていくことが穏やかに暮らすためには必要な時代ですね。「あそこの犬はお利口だしかわいいわね」と言われたいもの。
そうした人間側の都合に合わせてもらうには、飼い主側での工夫が必要。家庭内で家族が仲良くしていること、わんこに対してみんなが愛情を注いでいること。
ご近所との関係が良好であること。このすべてがわんこにいい影響を与えます。しつけはそのうえで正しくわんこに良し悪しを上手に伝えるテクニック。
間違った伝え方をしてしまうとせっかくの信頼関係がくずれてしまいます。正しいしつけを学んでわんこと仲良く暮らしましょう。
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