愛犬があなたに向かって吠えてくる。いったい何が言いたいのだろうか。犬が吠えるには必ず犬なりの理由があります。言葉を持たない犬は集団生活をおくる上で吠えることをコミュニケーションツールとして仲間同士意思の疎通をはかってきたのです。
その内容はシチュエーションによって様々。テリトリーに入ってきた犬(人)を警戒、あるいは怖くて吠えていたり、母犬(飼い主)との再会を喜びうれしくて興奮して吠えていたり、えさ(や散歩)をおねだりして吠えていたり。
特に飼い主であるあなたに吠えている場合をとっても、様々な理由があります。犬との暮らしは新しい発見の連続。とても人間くさい行動をするわんこですが、実態は野生のころの本能を忠実に反映した行動をとっていたりします。
知れば知るほどわんこのことがわかってくる。わんこ好きなあなたにはとても興味深いことでしょう。わんこの習性を知り、人間の生活に合わせた正しいしつけをすること。
そうすることで、わんことの信頼関係を築くことが可能です。 わんこが吠える理由とともに対策も一緒に見てみましょう!
何を伝えようとしてるのかわかって欲しいな
愛犬が飼い主に吠える理由(その1):うれしい 興奮
あなたが遠くから帰ってくるのを見つけたわんこ。嬉しそうに飛び回り興奮してあなたにワンワン。はしゃぐわんこのセリフはおそらく「さみしかったよーっ、やっと帰ってきたーっ おかえりーっ」と大興奮のはず。
こんな場合は、家族の誰よりもあなたの帰りを大歓迎でむかえてくれるわんこに駆け寄り、撫で繰くりまわしたいことでしょう。あなたも同調して喜んでいると、わんこの興奮を助長しこの行動はエスカレートすることに。
駆け寄るわんこを抱き上げたり落ち着かせようと撫でたりしては逆効果です。褒められていると勘違いしてしまいます。こういう時は、いっしょにはしゃいだりしてはいけません。
堂々と落ち着いてマイペースで歩き、わんこと目を合わせないよう淡々と行動してください。内心はエネルギーに満ち溢れ威厳に満ちたあなたをイメージして。
わんこがある程度で疲れて静かになったら、ゆっくりと近寄って声をかけてあげましょう。そうすることで、落ち着いていれば構ってもらえるし褒めてもらえると学習するのです。
愛犬が飼い主に吠える理由(その2):不安 さみしい
あなたが外出する気配を察知して吠える場合はどうでしょう。この場合は一人になる不安、さみしいことを訴えています。分離不安を感じるわんこの精神状態はとても不安定。望ましい状態とは言えません。
普段から時間をとって、たっぷり遊んであげるようにし、寂しがらないようにすることが大切。短いお留守番から徐々に慣らしていき、必ず帰ってくるから大丈夫、なんでもないことだと教えます。
出かける直前にお散歩に連れて行ったり、夢中で遊ぶおもちゃを与えて気を逸らすのも、短い外出の際の応急処置としては有効。ラジオをかけて人の気配が途切れないように生活の音を聞かせる、あるいはたっぷりと運動させてお昼寝させるという手もあります。
24時間わんこと一緒にいるわけにはいきません。落ち着いて待っていられるわんこに育てたいものです。
お留守番なんてへっちゃらさ
愛犬が飼い主に吠える理由(その3):要求 おねだり
吠えることであなたの注目を集め自分の要求が満たされることを学習すると、この「要求吠え」をやめなくなります。吠えるからつい見てしまう、理由を知りたくてかまってしまう。
わんことしては大成功。しかしわんこの要求にいつも応じてわんこのペースに合わせていると主従関係がひっくり返ってしまいます。要求吠えが始まったら、徹底して無視。構ってもらえないことがわかるとだんだんと吠えるのをやめていきます。
愛犬との信頼関係を築くには、愛犬のご機嫌をとっていてはいけません。こちらのペースに合わせるよう指示をだすこと。あくまでも主導権はわんこでなくてあなたが握っていなければなりません。
たとえ可愛いわんこのために何でもしてあげたいと考えていたとしても、です。人間の子供と犬ではとるべき対応が違うのです。
愛犬が飼い主に吠える理由(その4):威嚇 恐怖
愛犬があなたに向かって吠える時、見た目が大きく違っていることはないでしょうか?外的要素、つまりあまり視力のよくないわんこにとって、飼い主だと見た目でわからずに不審者と思って吠えるのです。
不審者に対しては恐怖を感じ威嚇するのは当然のこと。たとえばサングラスやマスク、帽子や雨具の合羽や着ぐるみで大きく見えたり、シャカシャカ音のでる洋服を着ていることで得体の知れない人物に見える。
または持ち物の傘、光るもの、キャスターバッグのような大きなカバン、においのするもの、タバコのように嫌いな物に、わんこにとって強烈な香水、それらに不快感や嫌悪感を覚えて吠えてる可能性もあります。
あなたであることを知らせ、怖くない存在であるとわからせます。吠えることに対しては短く低い声ではっきりと「ダメ」を伝えましょう。この場合、大声でどなったりわんこの名前を呼ぶのはやめましょう。
叱られてることを理解させるには、短く低い声で「ダメ」や「シュッ」とはっきりしっかり伝えます。あなたから発するエネルギーを感じて叱られてることを理解するでしょう。
愛犬が飼い主に吠える理由(その5):その他
犬は地震を予知できると聞いたことはないですか?なんでも電磁波にすごく反応することが研究でわかっています。地震の直前に犬が吠えていた、、、という話は過去の災害の事後報告でよく耳にすることでしょう。
飼い主であるあなたに危険が起こることを訴えていたり、あなたを守るために連れ出そうとしたりしているのかもしれません。あるいは怖くて逃げようとしているのか、わんこが吠え始めたらその様子を比較してみてください。
いつもと同じか、違うのか。こうした野生の感覚は人間にはもうなかったりします。わんこから教わることができれば素晴らしいですね。
ところでわんこには霊能力があるのでは、と思うことがあります。何もない空間を見つめていたり、吠えたり。人間には感じないようなにおいがするのかもしれません。
先だった飼い主の好きだった場所から動かず穏やかに休んでいたりします。飼い主の存在によって安心して落ち着いて過ごすことができていたわんこ。ゆるぎない信頼関係の賜物です。
わんこの見える世界への興味は尽きることがありません。
まとめ
いかがでしたか?
わんこがなぜ吠えるのか、何をあなたに伝えようとしているのか。原因をしっかりと理解し、適切なしつけで対応することがとても大事です。毎日のしつけの中で、ゆるぎない信頼関係を構築すること。
吠えてはいけないことをしっかりと認識させること。正しい方法で叱ることでそれは十分可能です。リーダーシップをとって威厳をしめすのはあなたの役目。
そんなあなたを慕ってわんこは安心して幸せな暮らしができるのです。さあ、しっかりと犬を理解し、正しいしつけのできる堂々とした飼い主になりましょう。
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