機嫌よくお散歩していた愛犬が突然座り込む。立ち止まるものの頑として動かない。リードを強く引いても歩いてくれないので引きずる形でズルズル。。。
道行く人には笑われ、あなたも軽いパニックに。わんこのこんな行動にお困りの方には、いったい何が原因なのかさっぱり見当がつかず途方にくれているかもしれません。
犬がこのような意思表示をするときには、もちろん犬にとってきちんとした理由があります。従順でお利口な犬は理想的ですが言葉がわからない分、このような意思表示をして何かを伝えようとしているなら飼い主としてわかってあげたいもの。
考えるられる原因とその場合の対応について詳しくみていきましょう。
動きたくないのわかって~
愛犬がお散歩中に座り込む理由とは
愛犬がお散歩中に座り込む理由(その1):怖い
いつも同じ場所で座り込んで歩くのを拒否するとき、その先で何かとても怖い経験をしたか、怖いものが存在する可能性があります。わんこは道をよく覚えています。そういう記憶力はとてもいいのです。
過去の経験で、その場所が何か怖い経験とむすびついていて進むのを嫌がっているかもしれません。わんこの感情はしっぽに現れていませんか?
怖いと思っている時、しっぽがだらりと下がっているかすっかり股間に挟まった状態に。あるいは耳が後ろに倒れています。恐怖体験によって歩くのを拒否している場合はその原因が今もあるのかないのかで対応が変わります。
狂暴に吠える犬がいる家があったり、子育て中のカラスが威嚇してくるなど、お散歩コースを変えることで回避できるなら回避してあげましょう。
過去に起こったことはともかく、今は安全だとわかっている場合には、ゆっくり時間をかけてわんこ自身が安全が確認できるペースで少しずつ進むといいでしょう。
また散歩に一度も連れて出たことのない子犬であれば、未知の世界を怖がって全く進まない、座り込んで固まることは自然なこと。ゆっくり時間をかけて慣らしてあげましょう。
愛犬がお散歩中に座り込む理由(その2):疲れた
わんこにとってお散歩時間が長すぎて疲れてしまったという理由も考えれます。ちょっとぽっちゃりとした肥満気味のわんこであれば息があがってゼーゼーしているかも。
年齢や適性体重、筋力によっても最適なお散歩時間や距離は変わってきます。夏場の暑い時期はさらに疲れやすいですし、アスファルトの上を直に歩くわんこには足への負担も人間以上。
「もう疲れたよ。」「これ以上歩くのはしんどいよ」そんな意思表示で座り込むなら、わんこの状況に合わせた時間配分でお散歩コースを工夫しましょう。
反対にお散歩時間が短すぎて「もっとお散歩していたい」ことを伝えるために、帰り道を進むのを嫌がっている場合もあります。わんこにとってお散歩は貴重なリフレッシュタイム。
人間側の忙しいといった事情を察することはできませんし、お散歩時間が短すぎて毎日不満だとストレスが溜まってしまいます。帰ろうとした時にわんこが不満げに見上げていたら改善の余地ありです。
必要な運動量が足りていないなら、ドッグランに連れて行くなど、思いっきり走り回れる機会をつくってあげるといいでしょう。お散歩はコミュニケーションの絶好機会です。大切に過ごしましょう。
愛犬がお散歩中に座り込む理由(その3):わがまま
リードを強く引かれることに抵抗して、足を踏ん張り立ち止まる。抵抗の意思表示が感じられる時、それはあなたに構ってほしい可能性があります。
愛犬と飼い主との関係が希薄な場合、犬が自分の思い通りになるか試していることがあります。声をかけて必要以上に構ったり、わんこの思い通りに歩かせたり、座り込んだわんこを抱き上げたりすると、わんこの要求が通ったことに。
立ち止まって座り込むと必ずいいことがあると覚えてしまうと、散歩中に座り込みを繰り返し行うようになってしまいます。思い通りになると思ってしまった場合、犬は自分の方が主導権を握れると勘違いしてしまいかねません。
かわいいからと甘やかせすぎるのも問題行動のきっかけに。あなたの指示に従うよう適切なしつけを行う訓練を実施し、わんことの信頼関係を築きましょう。
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愛犬がお散歩中に座り込む理由(その4):病気・けが
愛犬の健康状態を把握しておくことは大事な飼い主のつとめです。「今日はちょっと調子が悪くてさ」などと伝えてくれれば苦労はありませんが、もちろん犬は何も言ってはくれません。
歩く様子や息づかい、食事の食べっぷりや毛の状態、排泄物からもわんこの健康状態は常にチェックしておきましょう。足を怪我していたり、肉球を怪我してしまってる可能性もあります。
そんなときに、病気やケガが原因で座り込んだわんこをわがままと勘違いして無理をさせてしまったら大変。病気やケガが悪化して取り返しのつかないことになるかもしれません。
愛犬がお散歩中に座り込んだときの対処法とは
恐怖体験の記憶から怖がって座り込んでしまった場合は、お散歩コースを変更してしまうというのもいいでしょう。新しいコースでの新鮮な経験は、わんこも楽しめる上に脳にいい刺激となり一石二鳥。
どうしても変更できない場合や通らざるを得ないコースである場合は、あなたと一緒なら心配ないし絶対に安全だとわんこが認識できるよう、しっかりとしたリーダーシップを発揮し、慣らしていきましょう。
どんな場合でも座り込んでしまったわんこを立たせる場合、リードをくいっくいっと軽く引き飼い主の意思を伝えます。この時自分から発するエネルギーを意識してください。犬はそれを察知。あなたの気迫を感じます。
あなたは堂々と威厳に満ちたエネルギーを常に纏うよう意識してください。座り込んでしまってもいいことがないと思わせること。首に違和感を与えるようにリードをくいっと上に引っ張り、知らんぷりしておきます。
不快な衝撃と認識されたら成功。繰り返すうちに座り込みがなくなっていくでしょう。あなたの指示に従う訓練ができているか、愛犬としっかりとした信頼関係が築けているか、そこが一番のキーとなります。
最後に
いかがでしたか?
従順で落ち着いていて心が安定している状態に保つよう愛犬に対して接しようとするあまり、わんこの気持ちを置いてけぼりにしてしまっていないでしょうか。動作ひとつひとつがあなたとの関係をうつす鏡。
座り込みはしっかりとした愛犬からの意思表示です。あなたに伝えたいメッセージとは何か。飼い主としてしっかり理解したいものですね。
愛犬が怖がるものや場所、適切な運動量と散歩の適正時間あるいは距離については把握しておくことが大切。犬にとってリーダー(飼い主)とは、ひれ伏す相手というわけではありません。
指示にしたがうのは、可愛がり自分を安全安心に守ってくれると信じているからなのです。なのでその期待にしっかり応えましょう。愛犬を幸せにすることが飼い主の喜びとなり、あなたの恩恵となって返ってきます。
適切なしつけ方法をしっかりと学ぶことで、愛犬を無駄に混乱させることなく最短距離で信頼関係を構築することが可能です。あなたのかわいいわんこのため、そしてあなた自身のためにもきちんと学んでおきましょう。
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