犬も蚊に刺されるとかゆい?蚊に刺された後の対処法は?

あたたかい季節のアウトドアで気になる虫刺され。人間同様に犬も蚊に刺されるとかゆいことでしょう。室外犬なら尚更きちんと対策を講じたいもの。

人間の場合でも蚊に刺されることでマラリア、ジカ熱、テング熱など蚊が媒介する病気について大きく取り上げられています。愛犬にはどんなリスクがあるのでしょうか

 

きちんと予防さえしておけば心配はかなり軽減されるもの。飼い主としてきちんとした知識をつけて愛犬を脅威から守りましょう。

わん太わん太

お散歩には行きたいけど蚊にさされたくないなぁ

 

愛犬が蚊に刺されるとどうなるの?かゆいだけ?

蚊刺症(ぶんししょう)とは、蚊に刺されて起こるアレルギー性の皮膚炎。ニキビのような赤い膨らみや発疹ができる。毛が少ないところに出ることが多い。

蚊は動物の息に含まれる炭酸ガスに反応して接近。近づいてからは体温に反応しさらに近づいて吸血します。に覆われていると蚊としては刺しにくいようですが、犬も蚊に刺されます。

 

人間のように蚊を追い払ったりしないので、まぶたや鼻、耳などが多く刺されています。蚊は体温に反応するので、人間よりも体温の高い犬は刺されやすい可能性が高いかも。

蚊に刺されることで心配なのは、蚊が媒介する病原体に感染する危険性があること。犬の感染症で有名なのはフィラリア。フィラリアを媒介する蚊は日本に16種類ほど生息しています。

 

例えばアカイエカは高いところを飛び、もともと鳥類などを好適ターゲットとする蚊。人間が刺されても異常に腫れあがり、数日間痛みを伴うようなひどいかゆみに悩まされます。

よくいるヒトスジシマカはヤブカの一種で草むらの低い位置、人間の膝下ぐらいの高さに生息。犬の体高を考えると格好の餌食。刺されればかゆいし、皮膚のトラブルの原因にもなり得ます。

 

夏のお散歩やアウトドアへのお出かけは、愛犬を蚊から守る対策をしましょう。かゆいせいで患部を噛み、炎症をおこしてしまうこともあります。そうなると雑菌が入ったりして皮膚疾患に発展する場合も。エリザベスカラーなどを付ける必要があります。

蚊に刺されないようにするには?

まずは蚊を寄せ付けないための対策グッズ、蚊取り線香、殺虫剤、忌避スプレー、虫よけ効果のあるハーブなど、いろいろあります。お出かけの際には、人間同様にわんこ用の防虫スプレーもあります。 

マダニ・ノミ駆除とともに、蚊を寄せつけない機能もある処方剤などもあるので、獣医師に相談しましょう。

わんこわんこ

虫なんて気にせず、お散歩楽しみたいな

感染するとこわい!フィラリア症とは

犬フィラリア症(大糸状虫症)は、犬の飼い主の中では有名な感染症で、夏の時期に蚊の媒介によって感染します。予防薬を月1回定期的に与えることで完全に予防できますが、1~2か月予防を怠るだけで高い確率で感染。

フィラリアは成虫になると体長が12~30センチにもなる細長い乳白色の線虫で、犬の心臓の肺静脈に寄生。オスよりメスのほうがやや体長が長く、増殖すると何十匹も寄生している状態となりさまざまな症状を引き起こします。

肝臓や腎臓、呼吸器や血液関連の部分に障害を与えます。フィラリア症の病態は、成虫の寄生数や感染期間によって症状の出方が異なります。感染しても犬の多くは無症状。

感染期間などの要因が重なることにより、咳が出始め呼吸が苦しく。さらに食欲がなくなって運動するとすぐ疲れるといった症状が見られるようになります。さらにおなかに水がたまったり、むくみなどが現れ、湿疹、虚脱、血尿などをあって最後には喀血を伴って死亡するという、とても恐ろしい感染症。

 

症状が悪化してから治療はそれ自体が危険を伴います。手術で心臓や肺に寄生するフィラリアを取り出すのはわんこにとって負担。薬で駆除する場合でもフィラリアが心臓や血管に詰まってしまい障害を残すリスクがある他、さらには命を落としてしまうことも。

定期的にフィラリア予防薬を内服していると、感染しても駆除することができ発症を防ぐことができます。発症までの潜伏期間が長く場合によっては数年も症状のないまま進行。

 

検査しなければ感染しているかどうかわからないので、定期的にフィラリアの検査を行い愛犬の命を守りましょう。予防しないと慢性的にかかっている可能性も。

年のせいと思っていた息切れや、疲れやすいといった症状の原因はフィラリアの症状である可能性も考えられるのです。

 

感染が原因で死ぬときは息もできず、苦しんで死ぬといった悲惨なことに。現在は注射で治療できる可能性もあるので、獣医師の診察を受け予防から始めましょう。

5月~10月まで毎月1回。地域や病院によっては前後することもあります。注射や体に薬をつけて予防するものなどいろんな種類があるので、わんこに合ったものを考えてあげましょう。

最後に

いかがでしたか?

蚊の生存日数を考えると必要以上に怖がる必要はないでしょう。人間の場合も日常の虫刺されにはそれほど頓着しないもの。しかし草むらを元気に走り回るわんこのことを考えると予防するに越したことはありません。

 

「かゆい」と訴えることができないのですから。飼い主として愛犬の安全を守り愛犬が安心して幸せに暮らせるようにしてあげたいもの。心配して面倒をみてくれるあなたのことを愛犬はきちんとわかっています

言葉がなくても、日々の信頼関係がふたりにあるのですから

 

 

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