愛犬が吠えること、しつけの中で最優先でなんとかしたいって思いませんか?
なぜって、吠えることが一番影響が大きくて逃れられない問題行動だから。
咬むとか言うこと聞かないとか、それは忘れていられる時間があるもの。でも吠えるとうるさいし、夜中に眠れない。ご近所からも苦情が来てしまい、無視できるはずありません。
そんなどうしてもすぐに改善したい「吠え」ですが、原因と理由をしっかり押さえて確実に改善する必要があるのです。
簡単に治したいところですが、かわいい愛犬に罰を与えたり驚かせたり、負担になるような方法はお勧めしません。くわしくみていきましょう。
僕の訴えを聞いて~
愛犬はなぜ吠える?
犬は吠える時、必ずだれか、何か対象に向かって吠えています。これは吠えることで相手に何かを伝えているから。わんことしては伝えたい何かがあるのです。
つまり吠えることはわんこにとってはコミュニケーションの手段のひとつ。それが好意的なのか、敵意なのかはシチュエーションによってさまざまですが、何かを伝えようとしているのです。
伝えたいこと、それが警告だったり喜びだったり要望だったり。状況とわんこのボディランゲージや表情から何を伝えようとしているのか理解してあげましょう。
そしてわんこに何が必要なのか愛犬のことをじっくり観察しましょう。安心感が得られず緊張しているか、不安そうか、運動不足などでストレスがたまっていないか、ごはんは足りているか。。。
吠える声がうるさいからといって闇雲に叱ってしまうとわんことの関係にヒビが入ってしまいます。わがままなのか切実な願いなのか、その見極めも必要なのです。
愛犬が吠えないために必要なこと
よく吠える犬というのは、心が安定していないことが多いもの。わんこのベッドはどこに設置しましたか?
「特に狭い場所に押し込めることのないよう、部屋中フリーにしています」という場合は、正直に言いますと考え方が逆になります。
わんこは実は暗くて狭い静かな場所を巣として好みます。わんこを閉じ込めることに抵抗があるなら、出入り自由にされるといいでしょう。
いつでも自分の場所として静かな場所が確保されているだけで、わんこはホッとするものです。好きなときにその場所へ行き、落ち着いて過ごすことができる、そんな場所を設けてあげましょう。
ハウスとして認識させるために、最初は飼い主であるあなたが教えてあげなくてはなりません。普段は解放して出入り自由であっても閉めても平気なように練習はしておきましょう。
災害時や病気やけがで病院に連れて行く際に、クレートトレーニング(ハウストレーニング)ができていると助かります。
ハウストレーニングご参考記事はこちら ➡ 愛犬がハウスを嫌がる場合の対処法。突然入らなくなった場合はどうすべき?
自宅で落ち着く場所があり、散歩も十分に足りて食事も満足のいく形で与えていることが必須ですが、ここで何よりも忘れてはいけない大切なことがあります。
それは、あなたとわんことの信頼関係が強固かどうか、ということです。
信頼関係はすべての基礎になります。
わんこに無償の愛情を注ぎ、安全を提供することで守り育てていくことを十分にわんこに伝え、わんこがあなたを慕いあなたのそばにいることが安心だと思っていれば、それほど無駄に吠えるようなことはないからです。
しつけは人間社会のルールを一緒に暮らすわんこに教える行為です。人間社会のルールとはあなたが望むこと。あなたを慕い敬うわんこはあなたが望むこと喜んでするものだからです。
ここまでをクリアし、自宅ではよいこでいるわんこがお外ではわんわん吠えるということもあります。
この場合、わんこの社会化がうまく行っておらず、わんこの経験不足に由来しています。
他のわんこが寄ってきた、人が近づいてきた、そんな場面で吠えるわんこは「吠えて警戒したけど特に何も起こらない」「大丈夫だった」という経験をたくさんして学習することです。
頻繁にいろんなこところに一緒にお出かけし、お散歩を通した訓練をじっくりと行うことで、学習させてあげましょう。
社会化のトレーニングは人間社会の中で出会う刺激に慣れるためのトレーニングです。プロのトレーナーさんの力を借りてわんこと飼い主が一緒に参加できる一日トレーニングなどに行くのも役立つでしょう。
吠える対策を経験した飼い主さんはいっぱいいます。愛犬家の集まりがあればいろいろ聞いてみるのも参考になるでしょう。
近頃はいろんなとこにお出かけできてうれしいな
即席療法的に「風船」がいいらしい
テレビ番組にて以前紹介されていたわんこの無駄吠えを止めさせる簡単な方法があります。それはヘリウムガスの入った、浮かぶ風船をわんこの首にくくりつけるというもの。
わんこが浮かぶほどの風船を付ける必要はありません。ひとつで十分。風船はわんこの頭上でずっとふわふわ浮いている状態になります。
警戒吠えがひどいわんこのケースで利用します。来客があるとインターホンが鳴ります。その音を聞くとけたたましく吠えて、「おすわり」や「ふせ」などのコマンドが一切耳に入らないような場合に有効。
玄関のチャイムが聞こえて、わんこが吠えようとして身体を動かすと、風船がわんこの頭上をふわ~っと動きます。頭の上に赤い物体があることが気になり、吠えようとするたびに頭上に異物が見え隠れ。
それが嫌なのか何度か吠えようとするものの吠える回数が減り、そのうち吠えなくなります。チャイムが鳴ったときに吠えなくてもなんともなかったと学習できるのでしょう。
そのうち風船をはずしても吠えない状態になるのです。手軽ですし、風船で遊ぶのも楽しいので一度トライしてみてはいかがでしょうか?
最後に
いかがでしたか?
犬は吠えるものですが、無駄吠えに悩む飼い主は多いもの。しかしわんこにも吠える事情があるため、その原因をしっかりつきとめましょう。
改善策はたくさんあり、まずはわんこのハウスをしっかり準備すること。散歩の適正量を把握し、食事も必要量をしっかりと与えます。
さらにコミュニケーションを取り、わんことの信頼関係を強固に築きましょう。社会化はわんこが子犬期を終えても何歳でも可能です。
根気よくわんこの警戒がとけるようたくさんの無害な経験をさせて学習を促しましょう。ときには風船を使ってみるのもいいかもしれません。
わんこと仲良くくらすためのしつけ、プロの知恵を借りるのも一案ですよ。
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