毎日犬が吠えるんです。四六時中、時間を問わず吠えるので、落ち着くことができずイライラする。
しつけも頑張ってるけど、夜はご近所にも迷惑だし、気持ちが休まらずもうノイローゼ気味です。
子犬のうちにわんこを迎え、かわいいわんこに家族みんなのテンションはMax。でも日が経つにつれ、こんなはずじゃなかった、ということはよくあります。
一度吠え始めるとさらに興奮してしまうようで、何をどう言ってもまったく効果ありません。四六時中家の中に吠え声が響き渡り、来客には飛びかからんばかりの吠えっぷり。
気が休まらないしイライラ。もうわんこをかわいいと思うこともできなくなりました。毎日朝晩きちんと散歩も行き、えさもきちんと与えているのに。。。
犬のお世話、すごく頑張ってやられていることでしょう。思っていた以上に大変でしかも全然思うようにしつけられていないことで、やるせない気持ちになっているのだと思います。
犬を飼うために必要なこと
日本は、犬について何の知識がなかったとしてもペットショップ等で気軽に犬を買うことができます。殺処分ゼロのドイツなどでは飼い主になったら当たり前のようにドッグスクールにわんこと飼い主が一緒に行きます。
犬税があるなど、わんこを飼うために国として徹底しています。それは国全体の理解として犬は気軽に飼い始めるべきではなく、そのための覚悟を認識させているということ。
わんこが若く可愛い盛りの時期は、しつけは大変で、エネルギーが有り余る元気な時期。そこをわんこと二人三脚で乗り越えて信頼関係を築き家族になっていく必要があります。
犬には飼い主の気持ちがわかります。愛されているかいないかは敏感に感じ取ることができるのです。言葉はわからなくても声のトーンや発するエネルギーや態度からわかっているのです。
自分の存在を誇示して吠える可能性もあります。家族の中で自分がみんなを守る立場だと考えて懸命に縄張りを守り、家族を守ろうとがんばっているかもしれません。
室内の環境にストレスがあるのかもしれません。寝床が落ち着かない可能性も。無駄吠えとよばれる場合は必ず理由があるのです。
吠えていない時には、頭をなでてたくさん話しかけてあげるなど構ってあげているでしょうか?逆に吠えている時はかまわないで、無視する方が正解です。
吠えてうるさいからなんとかしようと、吠えるたびにかまっているとずっと吠え続けることになります。ちょっとした飼い主側の対応の誤りが原因である場合が多いのです。
もっと構ってほしいわん。
吠える愛犬にイライラしてしまう10のシチュエーション。
愛犬にイライラする(その1):夜吠える
犬が夜吠えるのは、考えられる理由は4つ。
- お腹がすいている… 肥満にならないよう、量を減らして回数を増やすと満足感が増します。
- 遊び足りず元気なので遊びたい… 散歩の量を増やしたり、夜寝る前に散歩に行ったり室内でも遊んであげて疲れさせてあげましょう。
- ひとりで寂しい… 寝床を暗くして周囲が気にならない落ち着く環境にしてあげます。飼い主のにおいのついたものや、人肌を感じる湯たんぽに布をまいたりすると仲間に寄り添って寝る感覚になるので試してみましょう。
- トイレに行きたい… トイレを散歩中にさせている場合は散歩に行くしかないですが、トイレトレーニングが済んでいるなら寝る前にトイレをさせてましょう。
ご参考にこちらもどうぞ ➡ 犬が吠える理由?夜中に突然吠えてうるさい時はどうするの?
愛犬にイライラする(その2):朝吠える
犬が朝吠えるのは、だいたい2つの理由が。
- 散歩に行きたい… お散歩時間を朝いちと決めているとその前に要求吠えするように。わんこ主体のお散歩スタイルになっていないか、定刻に設定していないか見直しましょう。
- ごはんが食べたい… 要求吠えをするようになったらその要求はやさしく無視して吠えないようにする必要があります。
ご参考にこちらもどうぞ ➡ 愛犬が朝吠える時のしつけ方法。朝から犬がうるさい!は解決できる。
愛犬にイライラする(その3):来客に吠える
来客に吠えるのは、縄張り意識のあらわれ。普通の反応です。飼い主としては家を守ろうとしているわんこに感謝の気持ちをもって、危険はないよ、大丈夫だよと教えてあげるようにすると吠えなくなります。
愛犬にイライラする(その4):音に吠える。インターホン
インターホンに吠える場合は、ほとんどが来客とセットになっているパターン。ドアを開ける前に、「おすわり」や「ふせ」のコマンドを出し、まずは落ち着かせること。
主導権はあなたが握っていて、わんこが心配する必要がないようふるまうことで改善していきます。
愛犬にイライラする(その5):音に吠える。掃除機・ドライヤー
耳のいいわんこにとって、騒音はかなり不快なもの。敵として威嚇して吠えている可能性が高いです。
小さい音量から慣らすことができればなおいいですが、危険なものでないことを徐々に覚えさせる方法がおすすめです。
愛犬にイライラする(その6):通りすがりの人や犬に吠える。自宅にて
窓の外の気配に敏感に反応して吠える警戒吠えは、縄張り意識のあらわれ。これも普通の反応です。
家の中が安全で安心な場所であることを認識することと、わんこ自身が家の中でいちばんであるなら警戒を解くことがないので、主従関係の構築をがんばりましょう。
愛犬にイライラする(その7):通りすがりの人や犬に吠える。お外にて
お散歩中やお出かけ中に出会う人やよそのわんこに吠える場合は、社会性が身についていない証拠。
たくさんの犬と一緒に預かって社会化教育をしてくれるような施設やドックトレーナーをさがしてみましょう。
またはお友達に協力してもらい、危険はないと教えつつ上手にすれ違う練習をするといいでしょう。
愛犬にイライラする(その8):留守中に吠えまくる
集団でくらす習性をもつわんこにとって、ひとりぼっちという状況は耐えられないほど不安。恐怖をも感じています。誰かの存在を求め必死で叫び続けるでしょう。
留守になることがわからないよう、「いってきます」の挨拶をしない。出かける前は散歩に連れて行って疲れさせて眠ってる間に戻る。
わんこのベッドは、外の気配が気にならないような静かで落ち着ける環境にしておくことが成功のかぎです。
愛犬にイライラする(その9):飼い主に吠える
帰ったときに飼い主に吠えるなら縄張りを守るための行動のひとつ。目が悪いので飼い主だとわからなかった可能性があります。
そもそも自宅で一生懸命警戒しなくても安心できるようにしてあげる必要があります。またおねだりの意味で吠えている場合は、吠えたときは反応せず、大人しくしているときにたくさん構うようにしましょう。
愛犬にイライラする(その10):なんで吠えるのかわからない
そもそもなぜ吠えるかわからない場合は、心配ないことを伝えやさしく撫でてあげましょう。遠くの雷がわんこには聞こえているのかもしれません。
あるいは、投薬しているなら副作用で吠えることもあります。獣医師に吠える副作用はないかなど聞いておきましょう。
そばにいればもう安心?
犬の十戒とは?
「犬の十戒」を知っていますか?日本の映画「犬と私の10の約束」もこれをモチーフに作られているそうです。
犬を気軽に飼い始めてしつけの難しさに苦しみ育犬ノイローゼにならないために、これから犬を飼おうという人は知っておくといいと思います。
すでに犬のしつけで悩んでいる人は、多くは「人の立場」でのみ考えがち。犬からはどんな風にあなたのことが見えているのか、ぜひ想像してみてください。
そしてこの「犬の十戒」を読んでみてください。わんこを見てると感じるはず。この内容は犬の真実を語っているだろうと。
「犬の十戒」は広く世界に伝わっている作者不詳の英文の詩が日本語に訳されたものですが、もともとはノルウェーのMrit Teigenというブリーダーが「犬からご主人への11のお願い」を犬を買う人に渡していたものが起源だそうです。
ペットとして飼われることとなったわんこと人間との理想的な関係について、わんこが人にに語りかけるという形になっています。
1.私の一生はだいたい10年から15年です。あなたと離れるのが一番つらいことです。どうか、私と暮らす前にそのことを覚えておいて欲しいのです。
2.あなたが私に何を求めているのか、私がそれを理解するまで待って欲しいのです。
3.私を信頼して欲しい、それが私にとってあなたと共に生活できる幸せなのですから。
4.私を長い間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。あなたには他にやる事があって、楽しみがあって、友達もいるかもしれない。でも、私にはあなたしかいないのです。
5.時々話しかけて欲しい。言葉は分からなくても、あなたの声は十分私に届いています。
6.あなたがどのように私を扱ったか、私はそれを決して忘れません。
7.私を殴ったり、いじめたりする前に覚えておいて欲しいのです。私は鋭い歯であなたを傷つけることができるにもかかわらず、あなたを傷つけないと決めているのです。
8.私が言うことを聞かないだとか、頑固だとか、怠けているからといって叱る前に、私が何かで苦しんでいないか気づいて下さい。もしかしたら、食事に問題があるかもしれないし、長い間日に照らされているかもしれない。それとも、もう体が老いて、弱ってきているのかもしれません。
9.私が年を取っても、私の世話はして下さい。あなたもまた同じように年を取るのですから。
10.最後のその時まで一緒に側にいて欲しいのです。このようなことは言わないで下さい、「もう見てはいられない。」、「居た堪れない。」などと。あなたが側にいてくれるから最後の日も安らかに逝けるのですから。忘れないで下さい、私は生涯あなたを一番愛しているのです。
(『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
最後に
いかがでしたか?
わんこが吠えてあなたをイライラさせるのは、わんこもストレスが溜まっていてイライラしているからだということがよくあります。
あるいは、適切な信頼関係が築けておらずあなたとの主従関係が構築されていないことが原因だったり。
犬は言葉を話さず、言葉自体の意味は理解できませんが、あなたが持つエネルギーをしっかり感じ取っています。あなたからの愛情を求めているのです。
よく言われることです。「ダメな犬はいないけど、ダメな飼い主はいる」あなたは一生懸命頑張っているのだけど、上手くいかないのはやり方が少し違うだけ。
正しいやり方を知れば意外にも簡単に解決してしまうこともあります。わんこを理解して正しいしつけを実践しましょう。愛情をもって接すれば無償の愛情でこたえてくれますよ。
もしよろしければ、ブログランキングの応援をお願いいたします。