愛犬がお散歩中に、拾い食い?!気づいたときはもう遅いってことありませんか。。中には不幸にも死亡させてしまうケースもあるのです。意識していないと通常目にとまりませんが、わんこの目線で毎日の道路を見てみると、そこには誘惑がいっぱい。好奇心旺盛なわんこなら、あちこちクンクン、ゴソゴソ、パクリ!
あっ! コラー! ダメ! 出しなさい!!
飼い主にとって、気が気ではありませんね。お散歩道を選定して、綺麗な道ばかりを通るようにするのもいいですが、犬が飼い主の許可なく食べないようしつけることは、あなたの愛犬の命を守ること。手遅れになる前に、知っておいてもらいたい飼い主の心構えです。
愛犬が拾い食いをすることでこんなリスクが!!
実は私には、飼っていた犬を死なせてしまったという辛い過去があります。初めて飼った犬は捨て犬でした。ある夜、家のガレージに捨てられ、夜通し鳴いていた真っ黒の雑種、メスの赤ちゃん。可愛くて、反対する親に必死でお願いして、毎日散歩に連れていき、エサをあげ、お風呂にも入れました。
遊びを通して、「おすわり」や「お手」、「おかわり」までしつけることができたのですが、どうしても苦手だったもの、、、それが「待て」。「待て」と同様に、散歩中の拾い食いもなかなか止めることができず、必死でリードを引っ張るようなありさま。まさか、それが原因で死なせてしまうことになるとは。。。
我が家は、犬を飼うのに最適な庭の構造をしていなかったので、リードをしていない時は、わんこは植木の中にも自由に入れる状態。定期で庭の手入れに植木屋さんが来ていたその日、学校から戻ると元気なく、ぐったりして辛そうなわんこの姿が・・・・。そうです、枯葉剤を食べてしまっていたのです。慌てて獣医に行ったけど、先生がしばらく留守で、戻るころにもう。。。
手遅れでした。毒が回ってしまってて。
そうして私は初めてのわんこを半年たらずで失ってしまったのです。
これって、私がしっかりと「待て」や、拾い食いをさせないしつけをしていたら防げた悲劇。それ以来、私はしつけの大切さを忘れたことがありません。愛犬の命を守ること、人と犬が一緒に幸せに暮らすこと、これはすべて飼い主の心構えによって実現することだから。
えっ、これ、食べちゃダメ?
石だけじゃない、犬の拾い食いあれこれ
犬の拾い食い(その1):食べ残し
犬は動物ですから、普通だと当然、食べ物が落ちていたら、パクっと食べてしまいます。また食べ物のにおいがしなくても、犬は視力がよくないと言われているので、においを一生懸命に嗅ぐことで物体を把握しようとし、さらに口に入れて舌の触覚で確認します。
本来野生であれば、食べ物が道にあることが自然でしょうから、拾い食い自体は、本能的にも犬にとっては普通の行動。
コンビニの周辺には、落とした食べ物や、食べ残しが放置されていたりすることがあります。散歩中、何かにおいを嗅いでるだけかと思ったら、気づけば一生懸命食べていた!なんてことも。
食べ物であればまだいいですが、腐敗していて、体によくないもの、毒物、薬物、の入った食べ物である場合だってあるのです。外で得体のしれないものを口に入れさせないよう、飼い主のOKが出たもの以外食べないようなしつけが必要です。
OK出ないと食べない僕、いい子♥
犬の拾い食い(その2):たばこの吸い殻
たばこの吸い殻など、においがするものに興味を持って、口に入れてしまうことがあります。たばこのポイ捨ては一時期より減ったかもしれませんが、まだまだ道端で見かけます。わんこにとっても、非常に有害。ましてや、吸うわけでなく食べてしまうなんて、その有害性は想像に足ることでしょう。
たばこが水たまりに浸かっていたりする場合、ニコチンが、その周囲の水に50~70%の割合で溶けだしており、たばこと一緒にその周囲の水も口に含んで飲み込んでしまうと、体内の吸収率はとても高くなります。これは非常に危険なこと。
犬の飼い主としては、地球上からのたばこの撲滅を心から祈ります!
犬の拾い食い(その3):草
犬は体の調子が悪い時、自ら進んで草を食べます。どこから教わるのか不思議ですが、本能による行動かもしれません。草を食べる理由としては、
- 下痢を止めたい
- 胃のむかつきを押えたい
- 寄生虫がいる
- 毛玉を吐き出したい
- ビタミンが足りてない
- ストレスによる行動
などが考えられます。また、飼い主としては、散歩中に、愛犬が毒性のある草を食べてしまわないかといった不安も当然あります。除草剤が付着していたり、そもそも毒性のある草であったり。心配であれば、自宅に置ける愛犬用の草も販売されているので利用するといいでしょう。
過剰に食べるようなら、獣医師に相談するのも有効な手段。薬を飲んで、排便されて収まるものや、ドッグフードを変えるだけ。そんな簡単に解決できたのかと、安心できることも多いはず。まずは愛犬をよく観察して、なんのサインなのか見極めることが重要なのです。
近頃おなかの調子がわるくって。
犬の拾い食い(その4):石
えっ、石なんか食べるの? ちょっと驚くかもしれませんが、犬が石を食べることもあるのです。愛犬が石を食べる理由としては、
- ミネラル不足
- 歯がかゆい
- ジュースか何かが付着していて、甘い香りがする
- 歯磨き感覚でカミカミしている
- ストレスによる行動
などがあげられます。外でむやみに石を口に含むことを許していると、飲み込んで、取り出すのに、手術が必要になることも。遊びのつもりで口に含んで成り行きで飲み込んでしまう、こういった習慣は決して許してはいけません。
また、ミネラル不足は獣医師に相談し、ドッグフードを変えるなどして即座に解決しましょう。
犬の拾い食い(その5):その他
食べ物でない変な物を、食べちゃうわんこは、精神的、ストレスによる異常行動である場合も。
草や石を食べる場合もそうですが、わんこにとって、環境の変化(引っ越しや赤ちゃんが生まれたなど)がストレスになることもあります。よく考えると、人間と同じ。または、最近忙しくて、あまり構ってあげられず、散歩時間が短くなってしまっていたり、運動不足になっていたりはしませんか?
長くひとりぼっちでお留守番をさせたり、あるいは、音をこわがるわんこにとっては、近所の花火大会や、道路工事などもかなりのストレス。家族が構いすぎてわんこが睡眠不足になったりすることもストレスに。わんこに寄り添って、その原因をさぐり、ゆっくりと愛情をもって解決することが必要です。
愛犬が拾い食い!見つけたらすぐに吐かせるのが正解。
むやみに口に入れないようにするのが一番ですが、口に入れてしまったら、すぐに「ダメ」の合図をおくりましょう。口を押えて、吐かせることができれば、食べてはいけないことをだんだんと覚えていきます。飼い主の一連の行動は、落ち着いて、冷静に。
焦って大声でワーワー騒いだり、「何か口にくわえたら飼い主が構ってくれる」と謝った認識をさせないように明確に「ダメ」を伝えることです。
そもそも拾い食いをしないために。しつけってどうするの?
まずは、よくしつけられた賢いわんこの行動としつけ前のわんこの行動を見てみましょう。
- 誘惑するにおい物体を発見
- 飼い主の顔をみる
- 飼い主からダメのサイン
- 近づくのをやめる
- 誘惑するにおい物体を発見
- 一目散に駆け寄ってにおいを嗅ぎ、興味本位にぱくりと口にする
- 飲み込んでしまう
- 飼い主は引っ張られ、慌てて口を開けさせようとするが、もう物体はない
毎日のお散歩で焦らないためにも、しつけの必要性は明らか。お散歩を楽しむために、次のような練習をしておきましょう。
物体にちょっと届かない場所でリードを保持し、立ち止まります。わんこはしばらく頑張ってから、届かないので近づこうとするのをあきらめ、飼い主の顔を見上げます。そうしたら、褒めてあげましょう。大好きなお菓子をあげてもいいですね。
また、口にくわえても、飼い主の指示ですぐに吐き出すようにしつけておくといいです。カミカミするのがおもちゃで、「出せ」「放せ」「OFF」など、ひとつ決まった表現を採用し、指示を出します。放したら褒めてあげ、またそのおもちゃを与えます。放したら取り上げられると思わせないことが大切。指示に従ったら褒めてもらえることが一番大事なことなのです。
素直に言うことがきけるようになったよ♥
まとめ
いかがでしたか?
日ごろから愛犬の行動をしっかり観察しておくことが、愛犬を守り育てていくことにつながります。そして日ごろのしつけが良好な関係をはぐくむということ。しつけの大切さが伝わりましたか?私のような悲しい体験をする飼い主がいなくなることをこころから願っています。
- 拾い食いは普段から許さない
- 飼い主の許可を得て、口にする習慣をつける
- 口に入れてしまったら、すぐに吐き出させる
- 飲み込んでしまったら、獣医師に即相談
- 異常行動は根本原因を取り除く
- 飼い主は一貫して冷静に落ち着いて対応する
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