近所の犬が毎日吠える。一日中うるさいし、眠れない夜が続くと殺したいほど辛い。この騒音について保健所に訴えてみたらどうなるんだろうか?ちょっとは救われるだろうか。。。
「近所の犬がうるさい。殺したいほど困ってる」そうです。
いえ、こんな言い方はしないでしょうが、飼い主に苦情を代わりに伝え、必要ならしつけ指導を行ってくれるでしょう。
しかし、強制力がない。。。それが実情。
飼い主がしつけに困っているようなら適正飼育の指導もやってくれますが、そもそも飼い主自身が問題意識を持ってしつけをして吠え癖を改善しようと考えてくれていないとなかなかうまく行かないでしょう。
とはいえ、本当に愛犬の無駄吠えをどうしていいかわからず困っているまともな飼い主もたくさんいます。解決策について詳しくみていきましょう。
近くに吠えるわんこが住んでると周囲のわんこ達も同調して吠えることがあるよ
近所の犬が吠える:視点を変えて「犬の事情」を考えてみた
犬は吠えるもの。敷地のゆったりした環境であればなんら苦情になることもなく、番犬として活躍していたであろう犬。
かつて日本で犬を飼う目的の多くは番犬、あるいは狩猟犬だったころ、吠える犬の方が役に立つ犬として重宝されてきました。
吠える特性が重要視されてきた、いわば吠えることがその犬の価値ある能力だったのです。つまり吠える犬の方が好ましかったということ。
犬が人間の暮らしに溶け込み近しい存在になって久しい現在では、その役割が愛玩犬として可愛がられる存在に変化。
愛犬をパートナーと呼ぶほどに関係が近づきます。愛情と信頼関係で結ばれた愛犬と飼い主の関係は、なにものにも代えがたいすばらしい宝物。これは犬を飼った人でないとわからない幸せです。
ですが、都会での人が密集して暮らす地域で、愛玩犬が吠える必要ってあるでしょうか?なんなら自宅にセキュリティシステムが完備されてさえいるのです。
そう、もう犬は吠える必要がないばかりか、吠えない犬ほどお利口さんと言われる時代。犬の吠える能力はいらないのかもしれません。
吠えない犬なら、近所迷惑になることもないでしょう。でも犬は吠えることで警告を発し、コミュニケーションとして遠吠えしてきたのです。
自然体でいればナチュラルに吠えてしまいます。吠えてはいけない、吠える必要がないっておしえてもらわなければ、吠えないで生活することは難しいのです。
それに一日中吠えているのであれば、犬は吠えなくてはならないなんらかの理由があったり、問題を抱えているはず。
- 群れの仲間(この場合一緒に暮らす家族)に警告を発しなければと思っている
- 群れを率いるリーダーとして群れの仲間にそうした態度をしめしている
- 集団で暮らす犬としてはひとりぼっちが耐えられず、常に不安で苦しんでいる。
などが考えられ、つまりは犬も被害者だとわかります。かわいそうなのはその犬と周囲に住んでいて騒音に苦しむ住民です。
飼い主には、犬が幸せに暮らせるようにすることと、人間社会で問題なく暮らせるように指導すること、この二つの責任があります。
犬のことを理解せずに安易にかわいいからと飼い始め、思うようにしつけができないからと嫌気がさしてしまったのなら、犬を飼う資格などないのです。
近所の犬が吠える:視点を変えて「飼い主の事情」を考えてみた
犬は賢く、従順な動物。人になついて愛らしい。そう思って飼い始める人がほとんどでしょう。ある意味これは事実。
犬は人間の言葉に反応し返事をしてくれたり、思いやりを示してくれたりします。そして家族として守ろうと頑張ったり、寂しい時は慰めてもくれます。
こんなかけがえのない存在になりうる犬ですが、人間とは違う生き物。少しのボタンの掛け違いで信頼関係が築けなかったり、コミュニケーションの方法を間違って犬が勘違いしてしまったりするのです。
ちょっとしたことが間違っているだけなのですが、小さなことが大きくなりだんだんと手に負えなくなってしまうことがあります。
犬の成長は早く人間の7倍のスピードで進んでいきます。悩んでいる間に犬の問題行動はエスカレートしどうしていいかわからない領域に。
そうして、吠える、唸る、咬むなどの問題行動に疲れてしまう飼い主も多いのです。そこまででなくても吠える行動だけはどうしても制御できない。あるいは興奮したら手が付けられない。そんな風に悩んでいます。
また、犬は犬種による特徴がある上、個体差でさまざまな性格をしています。育児が一筋縄ではいかないように、育犬もまたバラエティに富んでいるもの。
本の知識やネット検索で得た付け焼刃の知識ではうまく行かないことも多いのです。うまく行くことももちろんあるのですが、個別に工夫が必要なこともあります。
特に犬はとても賢いので、人間のように思えることもあるほど。そうは言っても口で説得することはできないので、かえって難しく感じたりするものです。
飼い主の責任は理解し感じているものの、どうしていいかわからない。苦情を言われてしまいますます焦ってしまう。気疲れしてまいってしまっている、、、かもしれません。
近所の犬が吠える:苦情をうまく伝えらえるか
犬についても飼い主についても少し客観的に考えてみてどうでしょう。少し落ち着いたでしょうか?
もちろん住環境を改善したい気持ちに変わりはないと思いますが、相手にもいろいろとあるとわかると頭ごなしに怒鳴り込もうという気分はクールダウンできたのではないでしょうか?
交渉事を上手く運ぶには、冷静さと戦略が必要です。
近所から苦情を受けて、その苦情が丁寧なお願いベースであったり、こちらの事情も汲んでくれていると感じられたら、ほとんどの飼い主は最初はなんとかしようとするものです。
開き直ったり、逆切れするような飼い主はほんの一握り。
苦情の言われ方に憤慨して、関係がこじれてしまい上手くいかないケースはよくあります。。頭ごなしに、激しい非難の言葉を浴びせられて、つい悪態をついて最悪の結果になるなんて、人にはよくあることだからです。
人は嫌いな人から言われた言葉を素直に聞くのを嫌がります。たとえそれが正しいことであったとしてもです。
文句ばかり言ってくる近所の人が困っていても気にしない、という心情になりかねないということ。
警察や保健所の担当者はよく言います。ひとつ問題があるご近所にはその他にも問題を抱えていることが多いと。火種がいくつもあって関係がとても悪いご近所はトラブルが多いのです。
ご近所づき合いはある程度まではお互い様だったりします。犬の吠える声がうるさくて迷惑しているから、こちらも気を遣わずに騒音をだしたり他のことで迷惑をかけたりしていると相手も犬が吠えることに気を使わなくなってしまいます。
まずは自分から、相手を思いやりそうした行動をとることです。そのうえで苦情を伝えるようにしましょう。
そのほうが相手の耳に届き、改善しようとする行動に促すことができるのです。また苦情の伝え方もご近所の総意として妥当であれば丁寧にしかるべき人からつたえるのがよいでしょう。
町内会長や自治会長、管理人あるいはビル管理会社の担当から伝えてもらう方がうまくいきます。感情が出ないよう気を付けながらでも、一対一で相対することは避けた方がいいでしょう。
言葉をしゃべるのも難しいんだね。
近所の犬が吠える:保健所に相談してみよう
その地域を管轄している保健所に連絡をしましょう。電話で相談することも可能です。相談する際にはこちらの素性も明らかにします。
飼い主へは匿名にしてもらうことも可能です。こちらの住所と氏名、犬の住所と飼い主の氏名、困っている状況などを整理しておきましょう。
防音対策など、こちら側でできることをやったということも合わせて伝えるといいでしょう。
苦情内容を伝えてもらったとして、即時改善されることを期待するのは難しいと言うことも知っておきましょう。
強制力がないこともありますが、犬に吠えないようしつけるには時間がかかるからです。先方ができる努力をしてもらうことが一番。少し様子をみてみましょう。
問題を認識いなかったということもあります。これがきっかけで変わる可能性も十分にあるのです。
最後に
いかがでしたか?
騒音に悩み、毎日イライラして過ごしていると冷静さを失い、相手にドカンと言ってしまいたくなるものです。
しかしご近所であればトラブルは極力さけたいもの。家を気軽に移せないからこそ悩んでいるのです。トラブルは極力回避するのが得策。
犬を理解し、飼い主が状況を把握した上で改善しようとしてもらえるかどうかが鍵となります。そのための最善策をとりましょう。保健所や警察の助けを得るのも一案です。
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