「飼い犬が嬉しょん(うれしょん)するんです、しかもパパが撫でる時だけ。これって特定の人だけに起こるの?なんとかしたいわー」
パパが帰ってきて、大喜びのわんこ。とにかく嬉しそうで、しっぽをちぎれんばかりに振り、必死にパパに愛想を振っています。パパも大歓迎を受けてまんざらでもない感じ。家族の誰よりも帰宅を喜んでくれる可愛いわんこに、一日の疲れも吹っ飛び、愛犬を撫でまわします。わんこもさらにエキサイト。
すると、あれあれ、お漏らし?!
これを、一般に「うれしょん」て言うんだよね
愛犬のうれしょん、どうして特定の人だけに起こる?うれしょん する人しない人。
「うちのわんこは、うれしょんするんですよね。しかも特定の人、パパにだけ。帰ってきたパパに興奮状態になって、ものすごく喜んでて、パパもまあ嬉しそうだし、最近は慣れてきたけどね。でもなんでパパの時だけなの?!
私の時は、嬉しそうだけど、おしっこはしない。なんだか差があるようで腑に落ちないのよね。それに床やカーペット、時にはお洋服がおしっこで汚れるから、できればなんとかしたいんです。」
これって、あなたのお家のわんこだけではないのです。母犬から離れたばかりの子犬は、不安定で興奮しやすく、お漏らししてしまうこともしばしば。でも普通は、成長するにつれて、だんだんとしなくなるものです。成犬になっても、うれしょんしてしまう場合、あなたの愛犬は少しストレスを感じやすいか、飼い主に異常に依存的になっているか、といったことも考えられます。その子の性格によるところもあり、気が弱かったり緊張しやすかったり、も要因のひとつです。。
ここで一つ大切なこと。
それは、「うれしょん」したわんこを叱らないこと。濡れた床や洋服にオーバーに驚いて、騒ぎ立てるのもよくありません。まずはあなたが冷静に落ち着いた態度を一貫してとるように心掛けること。同様に家族みんなにも協力してもらいましょう。
「うれしょん」は大好きのサイン。だから怒らないでね。
うれしょんは犬の本能
犬がうれしょんするのは、実は犬にとっての服従のサイン。うれしょんする子の特徴としては、パパのことが大好きすぎる依存体質で、過剰にパパの様子が気になるわんこだったり。あるいは、パパに対して普段は怖いなと恐れいていたり、少し不安定な精神状態のわんこだったりするのです。
そんな犬にとって、めずらしくパパがいっぱい撫でててくれたりすると、もうたまらなく嬉しくて、大興奮してパパへの服従のサインである「うれしょん」をするのです。パパに対しては、撫でてもらう機会があなたよりも少なく、緊張しているのでないでしょうか。
うれしょんは、専門的な言葉でいうと、「服従排尿」と言います。これは本来、集団で暮らす社会性をもった犬の本能による行動。そのため、リーダーである人間に叱られると、犬は混乱し、ますます心の不安定なわんこになってしまいます。
人間のルールを教えることが「しつけ」ですが、この場合は室内を汚したことを叱るのではなく、不安要因を取り除いてあげること、興奮させないことが大事。リーダーである飼い主自身が冷静に対応できるか、といったことがポイントとなのです。
- おとなのわんこ < 子犬
- 大きくなる種類のわんこ < 小型犬
- おとこの子 < おんなの子
- 気弱で臆病なわんこ、ストレスを感じやすいわんこ
若くて体の小さい女の子は不安になりやすいのかもね。
うれしょんを治すしつけ、3つの方法
興奮を鎮める、落ち着かせる(うれしょんを治す方法1)
キーワードは「興奮させない」ということ。たとえ、思いがけずおしっこでお気に入りのラグを汚され、あなたとしてはかなりショックを受けていたとしても、まずは飼い主であるあなたが、落ち着いていることが大切です。
興奮を助長するかのように、甲高い声を出しながら、愛犬を撫でまわしたり、叱ったりするのは厳禁!これではなかなか治りません。
愛犬が興奮していると思ったら、体を静止させるために最適なコマンド、「お手」「伏せ」「待て」をさせてみることです。興奮して落ち着きなく動き回る愛犬が、冷静になるよう促してみましょう。
構ってあげない(うれしょんを治す方法2)
帰宅すると全身で突進してきて、大歓迎をアピールするわんこ。確かに可愛いのですが、「うれしょん」するわんこの場合、まずはアイコンタクトをとらずにおとなしくなるまで無視しましょう。帰宅の大歓迎を受けたいところですが、この場合、相手にしないのも有効な手段。
「構ってアピール」に、飼い主が喜んで対応していると、この行動自体が犬にとっての正解となってしまいます。犬の脳は、飼い主が喜ぶ行動をするよう出来ているのです。
落ち着いて静かになってから、そっと近づき撫でてあげてください。こうすることで、落ち着いた状態でいれば、褒めてもらえることを犬は覚えるのです。
うれしょんしていいことはないと認識させる(うれしょんを治す方法3)
「うれしょん」して大騒ぎしていると、あなたの意識が自分に向いて、構ってもらえてると勘違いしてしまうわんこもいます。抱っこしたり、撫でたりしているときにうれしょんに気づいたら、すぐに床におろしたり、撫でるのをやめるということ。
うれしょんがいい行為ではないことを教えましょう。飼い主が喜ばない、構ってもらえなくなる、と認識するとだんだんとしなくなるものです。
まとめ
いかがでしたか?
うれしょんが犬の本能からくる服従のサインであること、わんこの心の状態について考えるきっかけになりますね。重要なポイントは飼い主であるあなたがまず落ち着いて、常に冷静でいること。この場合、家族も同様に振舞うことが必要でした。
愛犬自身も緊張・興奮・ストレスといった、心の状態を表しているので、その原因を取り除き、落ち着かせてあげること。こころが安定した犬はあなたのかけがえのないパートナーになり得ます。愛犬を守り育てる者として、素敵なリーダーになりましょう。犬はあなたの側が一番幸せなんですから。
いつまでも一緒にいたいなぁ~
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