愛犬は散歩中落ち着きがない。落ち着かない犬をおとなしくさせる方法とは。

犬は毎日のお散歩が唯一の外出であることも珍しくありません。そのせいかはしゃぎすぎて落ち着かない。落ち着きがなさすぎて、散歩させるのに一苦労。なんてことはよくあることです。

「うちの犬は玄関を出たとたん、一目散に突進って感じです。リードを引っ張られてもう大変。」

「どうしてあんなにがつがつ歩くのか不思議でたまらない。」

「早く、早くとせかすようにリードを加えて引っ張るしぐさが可愛くて走るのだけど、毎日はしんどい。」

 

わんこが元気いっぱいで何よりではあるのですが、有り余るわんこのエネルギーと飼い主のエネルギーとのバランスが合っていないのは、継続的に考えるとやはり問題があります

わんこも飼い主も双方幸せに暮らせることが理想。対応策を詳しくみていきましょう。

わんこわんこ

お散歩、お散歩、早く行こうよ!

 

お散歩中に落ち着きがない、興奮しすぎは危険です

落ち着かないわんこ元気すぎ3タイプ
  • 行きたい方へ突進
  • リード引っ張りすぎ
  • くんくんにおい嗅ぎすぎ

テンションが上がりすぎて興奮状態になると、コマンドが耳に入らず動きまわったり、飛び跳ねたり、吠えたり、と手が付けられない状態に。

お散歩中がこの状態であると、わんこだけでなく飼い主のあなたや、周囲にもよからぬ影響があります。不意にリードを引くのが大型犬であった場合は、転倒して骨折することも。

 

興奮が絶頂となり走り出したわんこに引きずられることもあるでしょう。飛び出した先が車だったりバイクなら、わんこを避けようとさらに大きな事故を引き起こしてしまうかもしれません。

そうなるとわんこも無事ではないはず。車ではなく線路を走る電車だったら?考えただけでゾッとしますね。また通行人やお散歩中の他のわんこに飛びかかろうとすることも。

 

わんこ自身は遊びたくて好意をもった行動であったとしても、犬嫌いの人であれば相当怖い思いをするでしょうし、驚いて転倒するかもしれません。

他の犬の場合も、それぞれどんな反応を示すかは全くわかりません。過剰に反応して噛み合いになるかもしれません。

 

このように、いくら元気でいいとは言え放置しておけないことがわかるでしょう。いつでも制御できる状態でいることが飼い主の務めであり責任となるのです

また、激しく動くわけではなく、落ち着きなくにおいを嗅ぎまくるわんこもいます。においを嗅ぐのは本能が満たされてうれしい気持ちからとる行為。

 

お散歩中に「におい」からご近所情報を得ることができるのです。どんなわんこが住んでいるのかなど「におい」から情報を察知しつつ、本能が刺激されてどんどんのめり込んでいきます。

好奇心が旺盛で積極的なわんこほど、周囲が見えなくなって夢中でくんくんするのです。拾い食いするわんこは食べ物を探している可能性も。

 

田んぼや畑近く、または道路わきの草むらは農薬除草剤がかかっていることもあるので、注意が必要。枯葉剤などの薬物を口にしてしまわないよう拾い食いをさせないしつけもしておくといいでしょう。

お散歩に出かける前にできること

興奮状態で落ち着かないわんこに引っ張られたり、ガウガウ歩かせないようおとなしくさせるには、散歩に出る前に気を静めるようなコマンドでしつけを行いましょう。

わんこハウスが室内にある場合、リードを見た瞬間に興奮マックスになるわんこはリードを付ける前に「おすわり」や「待て」「伏せ」のコマンドで物理的に静止させます

 

興奮しすぎてコマンドが耳に入らないようなら、可哀そうな気分になりますが一旦リードを元に戻しましょう。期待に添わない行動をとるのです。

しばらくして大人しくなったらまたリードを手に取りわんこと目を合わさないよう近づき、「おすわり」などのコマンドで静止を試みます。

 

見事おすわりできたらリードを付けます。玄関を出る時は必ずあなたから出ましょう。何事も飼い主が主導であることを覚えてもらうのです。

出来ない場合は立ち止まります。何度も止まって外に出てからも前を行こうとしたら止まるを繰り返し、前に出ない方が前に進めるんだなと気づくまで繰り返しましょう。

 

わんこハウスが外にある場合も基本的には同じ動きをして静止していきます。わんこが冷静な頭をフル回転させて「お散歩に出かけるにはどうしたらいいのか」を考えてもらうことが重要。

常に落ちついた態度が必要であることを徐々に学習することで改善を狙うのです。

わん太わん太

いっぱい走っていっぱい考えると心地よく疲れてよく眠るかな

犬をおとなしくさせる方法あれこれ:お散歩中のしつけ

興奮するわんこはエネルギーが強く体力が有り余っているので、とにかくたくさん運動させて疲れさせることです。

一緒に歩くとき引っ張るようなら危険なのでお勧めできませんが、自転車で散歩させるとわんこよりもあなたの方が走り続けても平気でいられるため優位な立場に。

 

あなたの顔をちらちら見ながら歩けるようになったら自転車でのお散歩も有効。まだまだ興奮のつよいうちはドッグランで思いっきり走らせたり、犬用のランニングマシンを利用してたっぷり運動させてあげましょう。

また頭を使うようなおもちゃを利用して遊んであげるのもエネルギーを消費させるのに効果的。子犬のうちから頭をたくさん使う遊びを入れておくとお利口なわんこに育ちます。

 

あなたとコミュニケーションをたくさん取るので理解しあえるのはごく当たり前のこと。物わかりのいいお利口なわんこを育てましょう。

お散歩中も「あとへ」や「つけ」のコマンドで先を歩かせないようにします。前に出たら立ち止まり、「つけ」ができたらアイコンタクト取り歩きましょう。

 

最初のうちはなかなか前に進めないはず。いきなりわんこに理解してもらうのは無理。根気よく続けていきましょう。

またリードは短めに持ち、前に出そうなときあなたの意思を伝えるショックの与え方はわんこの体の下へ引く方が効果的。前に出そうな瞬間に引き、素早く意思を伝え「つけ」をさせます。

 

お散歩中に限らずわんこをおとなしくさせる究極の方法。それはわんこをひっくり返してあおむけに抑え込むことです。

おなかを見せることは犬にとって服従を意味すること。わんことの上下関係があやしい場合、わんこは全力で抵抗してくる可能性もあります。

 

その場合は噛まれることもあるので注意しましょう。ブリーダーからわんこを選ぶときにこれをするとわんこの性格を見極めることができます。

子犬とはいえ、いきなりひっくり返されて大人しくなすがままになるわんこは温和で穏やかなわんこ。飼いやすい性格である可能性が高いのです。

 

反対に元に戻した時に挑むように向かってくるわんこはやんちゃで制御が大変なわんこ。上級者向けです。イタズラ好きで手を焼くわんこが好きな方以外は選ばない方が無難です。

まとめ

いかがでしたか?

  • お散歩に出る前に十分に落ち着かせる
  • お散歩中の主導権をにぎる
  • 疲れさせる:運動量をふやす
  • 疲れさせる:頭を使う遊びをする

心身ともに健康なやんちゃなわんこを制御することは、飼い主としての大切な役目。わんこと周囲のみんなの安全のためにもとても重要なこと。

正しいしつけを学んで実践することがわんこと仲良く幸せに暮らす秘訣なのです。

 

 

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