うちの犬は毎回出かける時に玄関まで見送りに来てくれるんだけど、そこでなぜか自分に向かって吠えるんだよね。飼い主に吠えるっておかしいと思わない?
愛犬が吠えることで、今のはどういう意味?ってちょっと首をかしげることがあります。犬にとって、吠えることがコミュニケーションの一つの手段。
吠えることで何かを伝えようとしているのですが、人間にはいまいち意図がわからないことがります。
いったい何を伝えようとしているのでしょうか?
その時の状況と、わんこの表情や態度から判断するしかありません。
飼い主が出かける時に、なぜか吠えるわんこの心理をくわしく見てみましょう。
吠えるってことは何かしゃべってるってこと
愛犬が出かける飼い主に吠える理由(その1):さみしい
あなたが出かけるときに玄関であなたから離れようとしないのは、わんこが寂しがっているから。
集団で暮らす習性のわんこにとって、リーダーとは常に一緒にいたいのです。またひとりぼっちは大の苦手。
お留守番は、あなたが出かけても必ず帰ってくるとわんこがわかるようになるまで、短い時間から徐々に伸ばしてゆっくりとしつけてあげる必要があります。
そうでないと、「分離不安」といって、一人ぼっちになった寂しさと不安から狂ったように吠え続けるなど、飼い主に見る機会があれば胸が締め付けられるほど寂しがっているのです。
遠吠えのような吠えは、所在確認の意味があり、自分がここにいることを知らせることと仲間が同調して吠えてくれることで仲間がどこにいるのか知ることができる行為。
遠くから遠吠えが聞こえてきたら、近所のわんこたちが同調して吠え始めるのはこういう意味があるのです。
昼間であっても当然ご近所には騒音となりますので、吠えないしつけが必要。
分離不安の状態はわんこにとってもストレスなので、あなたはわんこの元に必ず帰ってくることを信頼関係を築くことでしっかりと伝えるようにしましょう。
お留守番に慣れた、よくわかっているわんこなら、玄関でお見送りをした後はお部屋でのんびりとくつろぐことができます。
ハウスが安全出来る場所なら、ハウスで寝ていたり。あなたのにおいのするところにいることもあるでしょう。
お留守番ができるようになると、飼い主としても何かと安心です。
愛犬が出かける飼い主に吠える理由(その2):抗議
たとえば家族の中で特定の人にだけ吠えたりする場合、わんこにとって序列がわんこより下である可能性があります。
出かけようとするとき、「なんでひとりで出かけるんだ?」といった抗議の意味で吠えている可能性が高いからです。
あるいは一緒に散歩に連れて行くよう要求している可能性も。
こうした場合、吠える行為が「いけない」ことをわんこに認識させて序列の認識を変えていく必要があります。
序列は、関係性を表しているので日々の遊びやしつけを通して信頼関係をしっかりと築いていく必要があります。
日常の何気ない行動でわんこに勘違いさせるような態度をとっていないか見直しましょう。わんこに対しては家族みんなで統一した態度、一貫した行動をとることが大切。
バラバラの基準、その時々や人によって違う態度はわんこも混乱し、本当に信じていいことがわからなくなってしまいます。
叱る必要のある行動に対しては、その行動が家族のだれに対してであってもしっかりと叱ること。あなたにはしないことを子供たちにはするようなら、わんこにとって子供たちが下だと思っているはず。
コマンドの言い方も、わんこにわかるように家族で統一しましょう。例えば「おすわり」は全員で「おすわり」とすること。「すわりなさい」とかちょっと違うだけでわんこには「???」なのです。
出かける飼い主に吠える愛犬のしつけ方
毎回同じコマンドが効果的:「おすわり」からの「まて」
出かけようとするときに、玄関までついてきて落ち着きがない様子なら、ドアを開ける前に振返ってわんこに「おすわり」をさせましょう。
その後「まて」をさせてからドアを出ます。
しっかりと目を見て本気でコマンドを出すことが大切。わんこに毅然とした態度で意思表示をすることです。
興奮しすぎてコマンドが効かないようなら、短い時間からトレーニングします。本当に出かけるのではなく、部屋の中から始めるのです。
「おすわり」をさせて「まて」と言い、「部屋を出て15秒ほどで戻る」。吠える時間を与えないうちに戻ることから開始。戻るまで吠えずにいられたら褒めてあげましょう。
先ず初めは、「出て行っても必ず戻ってくること」を覚えてもらうこと。そして自分が「吠える」ことによってあなたが戻ってくるのだと思ってしまうと吠える行為はエスカレートするだけ。
吠えても吠えなくても戻ってくるけど、「吠えずにいたときは、戻ってきたときに褒めてもらえる、いいことがある」と思わせることがポイントです。
取り残されるかもと思うのは「分離不安」といってあまりよくない心理状態なんだ
上手にお留守番させるための工夫
ハウスを上手く使って、出かけることを知らせないで過ごさせるのもいい方法です。「行ってきます」の儀式は必要以上にわんこを不安にさせるもの。
まだお留守番が得意でないようなら、ハウスで遊んでいた、お昼寝していたら、その間に出かけていて戻ってきていたという作戦が功を奏します。
お留守番自体が大ごとであると飼い主のあなたが考えているとその緊張がわんこにも伝わります。日常普通のことでたいしたことではないという認識でいましょう。
ハウスに入れられると一人ぼっちになると思うとハウスを嫌うようになりますので、ハウスはあくまでもわんこの安全地帯でリラックスできる居場所として認識させるようにしましょう。
そうした使い方があった上で、時々お留守番も入っているのが理想的。日頃からのハウスの利用の仕方を間違えないようにしましょう。
ハウスについての参考記事 ➡ 愛犬がハウスを嫌がる場合の対処法。突然入らなくなった場合はどうすべき?
出かける前の散歩や運動
お留守番をさせる前に、お散歩に連れて行ったり、遊んであげたり、走らせたり、体と頭を使って疲れさせることはとても有効。
お散歩もいつもより長めに行ったり、たっぷりと遊んだり走ったりする時間をとることで、帰ってからぐっすりと疲れて眠ってしまいます。
ぐっすりと眠ってくれるので、退屈したり、一人寂しくて不安になったりする時間がなく、お留守番をストレスなくスルーすることができるのです。
最後に
いかがでしたか?
お出かけの際のわんこの様子で、あなたとわんことの関係性がよく表れます。さみしくて「行かないで」と言っているのか、「自分も連れていけーっ」と要求しているのか、などさまざまな理由があります。
どちらの場合もわんこが難なくお留守番ができるようになるよう、しっかりと信頼関係を築くこと。そして丁寧にしつけを行っていきましょう。
わんこが出かけても必ず帰ってくるから少しの間くつろいで待っておこうっと思えるようになれば最高です。
しつけについて学ぶなら ➡ Inuversity(イヌバーシティ) ~いぬ大学~ 犬のしつけ教材
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